20141006

川崎送水口めぐり ~2014送水口ナイト連動企画~

まさに今台風到来中です。
大型で強い台風18号。
秋の嵐です。

この夏にも比較的大きな台風がやって来ました。11号です。
その11号が到来した8月10日に川崎送水口めぐりは実施されました。

メンバーは
傭兵鉄子さん

キムチさん

と私の3人。

 なぜに川崎送水口めぐりかというと、3人でキャッキャしながら撮った写真をネタに送水口ナイトで座談会をしようという魂胆なわけです。
 送水口ナイトの会場を川崎にしたので、川崎という街の紹介も兼ねてという目論見もありました。

というわけでその様子をお送りいたします。

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集合はもちろん川崎駅。

駅用の送水口。
比較的新しめのステンレス送水口ですが、鎖とかシールとか思い出とか字体とか・・・・・・・諸々の話で盛り上がり、いきなりお散歩ストップです。


ようやく横断歩道を渡るとキムチさんお薦めの「よーく見ないと見えない送水口」。

なんと扉に開けてあるこの穴から覗かないと見えません。
施錠してある扉を交代で除く三人の大人。
雨も降っているのでみなさん怪しい人がいてもそんなに気にしないみたいなので(たぶん)安心して観察。



 それにしてもこの送水口。「非常時に鎖を切断」って・・・ということは普段このスペースには何があっても入れないわけです。
 メンテもされない、愛でもされない。周りをお掃除もされない。孤独です・・・大切にされてはいるのですがその境遇を思うと切なくなります。「また来るからね!」と念を送ってその場を去りました。



 次の送水口も「覗かないと見えない系」です。私はこちらがわの隙間から、鉄子さんはこの写真の右側に映っている柵の間から撮影です。




足元に微かに見える送水口の文字。ちょっとめりこんでいる辺り設置の謎に惹かれます。


 
こちらは以前インスタで紹介した片思い送水口。こちらから見て右側の送水口が全く意に介していないような風情に焦れるばかり。(それよりまっすぐに直してほしい)

 まだ数件しか見ていないのにお喋りしたり、撮影したり、お喋りしながら撮影したり、撮影しながらお喋りしたりで全然進みません。このあたりで雨は何となく小降りに。台風が過ぎたのではなく、台風の目に入ったようです。


 進まない原因の一つが送水口以外にも楽しいものがたくさんあるからで(人のせい)、このギンちゃんでひとしきり盛り上がります。「ギン!」って。しかも顔半分です。左側の葉っぱ状のものはマフラーなのか、手なのか、はたまたしっぽなのか。



 アーケード送水口。接続口の為に石がくりぬかれています。何という大胆な設計なのか。
お供えは自転車の鍵というぜいたくさ。下の穴はドレン用だったのでしょうが、覗いても何も見えません。


ぴかぴか新品送水口。 
さりげなく副業中。駐車禁止の高価そうなコーンが持っていかれないように頑張ってます。

点検済証に帝商さまのマーク。シンプルでかっこいいシールです。

そして宇宙人みたいな認定刻印。
これは本当にナイショですが私のお財布にも打刻してあります。 


ちょっと移動。鉄子さんが「天使の置物は別に撮りたくないけどフクロウは撮りたくなる。何故だ」と自問しながら撮影。どこにコメントすればよいのかわからなかったのでとりあえず撮影。 

フクロウの壁面を辿っていくとそこには美しき真鍮送水口。
送水口、と美しく飾り板にあるのだから上のプレートは要らないと思うのですが決まりなので仕方ありません。三人でそれぞれ自分たちが写りこまないように不自然な姿勢で取り囲んで撮影。 

 接続口周りも、摘みの窪みも、そしてこの鎖端も、ロゴこそないものの、村上製作所様の風格がにじみ出る逸品です。当然三人で大はしゃぎです。鉄子さん、金属の輝きの魅力について語り倒す。


 この建物の裏側にはかつて人気スポットであっただろう(今もそうだったらすみません)噴水が。私も金属は嫌いじゃありません。特にこんな年季の入ったパイプにはぐっときます。噴水の実施はともかくこの設備はずっと残してほしいです。


さて、ちょっと細い道へ。キムチさんお気に入りの送水口シリーズです。

いやもうこれ、可愛さポイントありすぎで困るほどです。
この隙間にぴったり嵌まっている健気さ。
必要性が分からない白い鬘状のセメント。

私たちの見学が終わったら「もういい?もういいの?」と言いつつ引っ込みそうな足元のレール。

マヨネーズチューブ、のようなもの。 


裏側にひっそりお供え。




さて、次の送水口。
足元にいくつかの点々・・・
一旦止んでいた雨ですが、とうとう再び降り始めました。 

その時です。
「送水口が濡れて色が変わっていくところを全て動画で撮る」
という前代未聞の行動を始めたキムチさん。
鉄子さんと私はその送水口界を開拓していく姿に感銘を受け、じっと見守るのでした。

というのは嘘で二人で周りできゃーきゃー言っていたためにその貴重な動画に声が入り、送水口ナイトでお届けできなくなりました。ごめんなさい・・・・(しかし本当にその動画を全部流したらかなりシュールな光景であったことは間違いないかと。その勇気と時間が無かったことが悔やまれます・・・)





これもひとしきり喋った記憶はあるのですが、内容を全く覚えておりません。
あれれ、何でだっけ?
プレートが後ろのドアに付いていることでしたっけ?ううむ・・・



これは花壇系ということで。
川崎ではこのように梯子型金属板でプレートを支えているのをよく見かけます。
流行りなのでしょうか。



お供えぎゅうぎゅう型。持っていかれないようにきっちり抑えられております。

こちらにも認定刻印。 


どこもかしこもまあるい送水口。まあるいと言えば南北製作所さま。 

さすがにかなり雨がひどくなってきたので一旦喫茶店へ避難。
一旦・・・のはずがふと気づくとかなり時間が経過していました。
道のり的には、計画の100分の1位しか進んでいません。
でもまあいいのです。だって台風が





・・・・・・さて。探索再開です。
いつもはこの周りに商品が山積みされていて埋もれている送水口。
全て隠されないためのこの表示でしょうが、この不安定さがたまりません。
そして商品とともにあると、この送水口も売り出し中であるかのように見えるのです。
この日はさすがにさっぱりしていました。送水口見放題。

そして周囲に送水痕らしきものがあったことも発見。


数量限定お試し品。 しかもソフトシトラス。
箸が転がっても可笑しい年頃(?)です。一個いっこコメントしつつ撮影。


アーケード用送水口。川崎のアーケード送水口はいくつか種類があります。
これは露出Yをつけちゃったもの。



通りすがりのお店の階段で発見した古いタイプの消火栓。
中を見たい・・・。

ありがちな「消火栓の前では」表示。
丁寧だけど、大切なことなんだけど・・・送水口なんです。

 鎖捻じれてる!直したい!!と騒ぐ私達。
一人だとスルーしていくことでも三人だと楽しくて仕方ないのが不思議です(^^)


自立型の頭が好きなキムチさん。真上から撮影してました。
私も形状把握のためにいろいろな角度から或る種事務的に撮ってはいたのですが、・・・・確かにこれは可愛いです。 つるん。

歯キャラも我々の姿を慈しむように微笑んでくれています。 (ということに)

アーケード内部へ。 
かぐや姫ならぬ送水口が入っております。

隙間にも送水口。


 この隙間送水口について盛り上がっていたら、「何?いい店でもあるの?」と勘違いしたサラリーマンの方々が隣のお店に入っていきました。思いがけずお店の役に立ってしまいました。


と、ここでギンちゃんの謎が一部解明・・・ というよりなぜ顔の真ん中で切るデザインにしたのか。謎はより深まりました。

アーケード用、赤型。







ここで本日の大発見。
何と村上製作所様製の壁埋設オールドプレート!!!!!
村上様の露出Yではないオールドプレートは貴重です。
実は本日のメインとして用意していたのがやはり壁埋設オールドプレートだったのですが、こちらにもあったとは。
衝撃を受けつつ撮影。
鎖はこちらから見て左側のものとぶら下がっているものが純正品でした。
右側のものを取り付けた理由が不明です。しかも今一つ評判がよくないビニルカバーまで被せて・・・。長さも中途半端です。左側のものと比べるとその違いは一目瞭然です。

この英文字の整然さ。年季の入ったこの色合いに金属好きの鉄子さんは大興奮です。

右下にロゴマーク。ここにあるのも数少ないです。隙間に積もる緑青が胸を熱くさせます。

一つ一つのパーツの几帳面な繋がり具合。完璧な仕事への誇りと余裕、そして自信が伝わってきます。こういう物件の背景がこのような大理石だったり、スクラッチタイルだったりすると本当に嬉しくなります。


しかし、後日ここに行ったらこの建物を改修するよ、というお触れが貼ってありました。
この送水口はどうなるのか。
心穏やかではいられません。






雨もかなり強くなってきました。先を急ぎます。
最近の流行。飾り板無し型。

ちょっと古めの送水口。位置図の「連送」と「SP」に愛を感じ、ときめきます。






さて。
本日のメインの送水口へ。
と書くとものすごく歩いてここまでたどり着いたようですが、計画の殆どはショートカットです。時間は大幅に超過しておりますが。それもまた楽しい証拠です!


場所はこちら。川崎市役所第二庁舎。



なんと麗しき村上製作所壁埋設オールドプレート。
予想外の展開で本日二つ目となりましたが、感動が損なわれることはありません。
ただ、蓋が無いこと、したがって鎖が見られないことは悔しい限りです。

飾り板は先ほどのものとは違って縁が斜取。村上様の取り扱う字体は本当に綺麗で大好きです。
製作の大変さもわからない素人の私ですが、全体のデザインも、一つ一つのパーツの手の込み方も、匠の技であることは強く感じることができます。




こちらは採水口。中間にピリオドが入っているのが謎ではあります。




あまりにも風も雨も強くなってきました。
・・ということに関わりなく撮影していたのですが、第二庁舎の警備員さんが「落ちつくまで入ってていいよ」とお声をかけてくださいました。
なんとお優しい!!

玄関に入らせてもらって一息つく私達。
しかしここで落ち着いていないのが我々のいいところ(?)。
玄関にある会議のお知らせ可愛い! 階段の文字可愛い!と時間を無駄に致しません。



そんな私たちに、警備員さんは「今日の会議」の札を取り外して見せてくださったり。
本当に感謝しています。嬉しかったです。

これはおまけの緊急地震速報のお知らせポスター。ナマズくん可愛い、という前にハク〇ョン大魔王かと・・・・ 

こちらは第一庁舎(かな?)の時計塔。文字と針が水色ってお洒落です。

そんな素敵な川崎市役所ですが、このオールドプレートがあった第二庁舎は解体予定とか。今のうちに是非皆様ご覧になっておいてほしい送水口の一つです。


因みに待っていても台風はあまり収まらなかったので、雨の中を川崎駅へと戻りました。
そしてご飯を食べて解散となりました。


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実際の座談会ではパパさん が華麗に進行してくださったので、この送水口ウォークでの思い出を、それぞれが充分に話せたのではないかと思っています。

同じものを見ていても見所も、撮り方も違うんだなあと改めて楽しめた一日でした。

鉄子さん、キムチさん、パパさん、そして送水口ナイトにいらしてくださった皆様。
本当にありがとうございました。




2 件のコメント:

  1. 素敵なレポートをありがとう。
    送水口ナイト当日を思い出しながら拝読しまhしたよ。

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  2. goodjobzさま
    ご覧頂きありがとうございます。本当に美しいプレート二つ、というか三つ。
    こちらも何とかしたいものです。
    抱えている企画の一つのためにも・・・( ̄ー ̄)

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