20150222

道玄坂のぼっておりて ~前編その2~

というタイトルのわりに、前回のぼってすらいなかったことについて深く反省しています。

では、のぼっていきましょう。

道玄坂のふもとから見て、左側の道を行きます。右側にも目が行きますが、そちらは帰りにたどってみることに致します。

まずはおうち付きステンレス送水口。
お店番もしている偉い子、と思っていたら

さすが渋谷テイスト。ちゃんと?ドクロシールが貼ってあったりするのでした。

こちらは暗い中での写真しか持っていなかった三連パイプ送水口。


明るい中で改めて見ると、何となくホーチキさま製のような風情です。
いやそれよりなんだかいろいろ乗ってます。防火栓に至っては、ホース乗せるための板まで!!!


話を戻して、こちらが道玄坂の送水口。



こちらが新潟で見たホーチキさまの文字彫刻入り送水口。
爪の感じといい、蓋の真ん中の鎖留の大きさ、そして鎖端の形状。
なかなか似ていると思ったしだいです。字体はちょっと違うようですが。


明るいのでこれまで諦めていた配管部分も撮り放題。

止水弁・逆止弁


私の中で有名な金色首だけ物件。
きりっとした角度に接続口が分かれる、関東では恐らくものすごい売り上げを記録したであろう岸本さまの自立型送水口です。

今回見たらサンプルになってました。
よって非売品だそうです。


つづいて駐車場物件。
駐車場近くにはたいてい警備の方がいるのでなかなかたくさんは撮りにくいです。
今回もこそこそ撮影。

こそこそ。

こそこそ。(望遠ぶれました) お、こちらもホーチキさんぽい・・・

さらにこそこそ。
文字は同じですが、こちらは・・あれ?まさかとは思いますが・・・

この採水口の開閉弁と右側の蓋のつまみの形。ホース固定部の捻子がきちんとあるのか、それともフェイクなのか写真からはわかりませんが、まさかまさかCEC!?
下の写真は蒲田駅のものですが、ちょうどこの組み合わせ、と考えると似ています。
こんど行った時には何とかして近づいて捻子の有無を確かめて参ります!

もう一つ駐車場物件。

開閉弁のペアが「よいしょ」と地図を持たされています。
消防設備配置図的なものかと思いましたが(それはそれでまずいですが)どうも普通の地図のようです。
渋谷で迷った人用?


ここで道玄坂の碑。
こういうのを撮っているんだよ~という風情を醸し出してみます。


この碑の近くにあるわたみん家。
露出Yがお出迎えです。

こんなふうにお出迎えされたら入らざるを得ないのですが、この日は一人だったので入れません。

これもプレートいらないんじゃないかと・・・

もしかしてここに認定マーク、とも思ってかなり頑張って撮影しましたがどうも違うようでした。残念。道行く人々が「なになに?」と横目で見ているのを背中で感じつつ、知らんぷりして撮ったのに・・


このような無理な感じの設置は何故、と言うと勿論後付けだからで、そのそばには送水痕あり、という確率が高い。ここにもそれらしき痕跡が。 

というわけでやっとのぼれました。
しかしまだ残りがあるので続きます。

道玄坂のぼっておりて 前編

お茶の間にも登場したマンホールで話題のまち、渋谷・道玄坂。
今回はそれを真似っこして道玄坂ウォークをしてきました。
これで送水口もお茶の間の話題になるかも。いやならないか。(まこさんふう)



そして道玄坂のぼっておりて、と言った傍からで申し訳ないのですが、先ずはその前段より。
東急プラザ周りから歩いたので、せっかくですから紹介してしまいます。強引です。



ではでは。

軽く緑青が浮いてる程度の古さの自立型としては見慣れない子だなあ(感想長い)と思いつつ近寄ると


横井製作所さま物件でした。この風合いで横井さま物件は貴重な感じがいたします。
納得納得。

とてもちっこい表示。8㎝ほど。欲しい。可愛い。名札の代わりにこっそりつけてみたい。


足元には「消防隊専用送水口」とはっきりとした字体。内向きですが・・・。


ちなみに、これ↓は昨年の東京てくてく版日本橋ウォークの出発点にいた送水口です。
ステンレスになってしまうと殆どメーカー様がわからない私ですが、これはなん・・・となく、横井様物件かなあとは思っています。
しかしこちらは文字が通常通り外向きです。
頭の形やこのはっきりとした文字の彫刻の風合いは似ているような気がするのですが、いかがなものでしょう。


ね?




続いてこちら。挟まれっ子がいました。
CECを彷彿とさせる扇形の文字プレートと字体。とくに「水」の字。
小さな球部の露出Y型。KSのロゴまわりは逆扇形になっています。
レトロKSとひそかに呼んでいます。しかも真鍮。
もっとみんなに見せてあげてほしいものです。 



人目を気にしつつ、看板の裏側にまわって撮影。残念ながらこちらにも蓋はありませんでした。



続いてこちらはあとちょうど一月、平成27年3月22日で営業を終える東急プラザ裏の送水口です。はい来ましたCEC!と心のうちで喝采してしまう完全純正品です。
この文字、この捻子。
この東急プラザ渋谷店、開業は1965年6月。
半世紀を見つめてきた送水口がまた失われていきます。

それはそれとして、この高さが不思議です。

渋谷のまちは高低差を楽しむのが極意とか。(ほんとかな)
というわけで一丁目方面をちょっとずつ登っていきます。すると何だかこっちを見ている・・・

見ている・・・

というわけではなく、嵌っていただけでした。

がっつり嵌っています。ホース固定は絶対無理です。
なんとかしてあげてほしいものです。


鏡のような。
一つで二回楽しめます。お得な立地の送水口。


こちらは門の中で近づけません。

で、望遠で。
かつてブラタモリでタモリさんがここに入っていったような気がいたします。
望遠すごい。

近付けないのでこの角度のみ。
文字の彫刻がきれいです。断定できないのですが、南北さま製品でしょうか。



アボガドくっついてました。

やっとマークシティをくぐります。しまったまだ道玄坂に来ていません。 
立地がかっこいい送水口。岸本さまのようです。さてここで振り返ると・・・

焼肉屋さんです。お腹がすいた・・・などと言っている場合ではありません。 

単口発見!ここはこれまで通ったことのなかった道。やったっ!!
ああ、この金属板を切り開きたい・・・・・蓋が何となく赤く見えるのは琺瑯仕上げだったから?それとも単にペンキで塗られていたのか。4階建てのこのビル、築年数はわかりませんでしたが、かなり古い建物であることは間違いないです。


ようやく道玄坂に・・・と思いましたがここまでで思いのほか長くなったので坂は次回に!
つづく・・・

20150217

UFO

小ネタです。
珍しく題名が短いです。

何かと言うと、消火栓です。

いえ、もともと消火栓にそんなに興味があったわけではなかったのですが、何というか
気が付いたら、というか


さて。


早速ですがこちらです。



北浦製作所さまの地上式消火栓の商品名がこちら。
ウェブサイトには載っていませんでした。
何故このような名称になったのかはわかりませんが・・・
未確認飛行物体ということではなく、例えばUはUnit?
FはFireなのかもしれません。Oは・・・屋外(違)



形状はというと、こんな感じです。



両方ともステンレス部の下まで露出しているのが不思議ではあります。

因みにこれは某大学の構内なのですが、何故地下式でないのか不思議です。
もともと砲弾型のものが多く設置されていてそれを取り替えたのだとは思うのですがではそもそもなぜ?ということになります。
ご存知の方がいらしたら教えてほしいです。
因みに砲弾型の消火栓はこちらです↓





因みに何をしにここに行ったかというとそれは勿論古き良き送水口があればいいなあと思ったからですが、片っ端から新しくなっておりました。残念です。
ただ、一か所だけ村上製作所さまの物件が残っていました。


新しいステンレスに見えますが、銅の部分がちょっとだけ見えています。

それにしても遠くからでもそれとわかる典型的な村上製作所製品です。

このお供えを受け止めやすい頭頂部、そして接続口の捻子の膨らみ

湾曲させた手の込んだ文字プレート 
 

しかしこの立地、ちょっと可哀想な気がしなくもないです。
永遠に互いを知らないふたり、のような。


新しいのはこんな感じでした。壁埋設もありましたが仲良しな感じが微笑ましかったのでこちらをご紹介。 


小ネタと言いつつ長くなってしまいました。
因みにここ、送水口より消火栓より、蓋好きの方はたまらないだろうなあというほどの蓋天国でした。私もかなり舞い上がっていろいろ撮影してしまいました・・・楽しかったです。


ということで最後に一枚だけ。