20141206

メーカーロゴについて 新その1 判明分①

メーカーロゴです。
送水口探索にもとても重要な要素ですのでここに改めてまとめておきます。


2013年8月にも一度ロゴについては書いてあるのですが、あれ以来いろいろな方にご協力頂いてずいぶんわかって参りました。


説明書きなどについてはそのときと重複するものもありますが、ご容赦ください。
また、各メーカー様の送水口自体の特徴や見所などについては2014年の送水口ナイトで発表したものをベースに後日記事にしようと目論んでおります。

また、現存しないメーカー様にはその旨記入しています。
他のメーカー様は現存、あるいは倒産・閉鎖の確認ができていないところです。


尚、文中は敬称を省略させて頂いております。ご了承ください。



************************************
1【岸本産業(株)】(現存しません)
先ずは本当によく見かける「KS」マーク。
バリエーションも豊富です。ただ、これらがすべて同じ会社なのかというと断言はできません。
この中で特によく見かける双璧としてはプレートに後付の黒地の菱形と、菱にKS(ピリオドがあるものも)でしょうか。






************************************
2【株式会社建設工業社】

次は「CEC」。
本当に長い間謎でした。マサカ外国の会社ではないか???と思った時期もありました。それほどに古く重厚な送水口によくつけられています。
日本の送水口史をつくった二大企業の一つと思っています。
このロゴがついている送水口の存在感たるや凄まじいです。遠くからでもオーラが感じられます。





************************************
3【株式会社 村上製作所】

不明な時期は「Mに水流」「亀さん」などいろいろな呼び名を付けられていたこのマーク。
建設工業社と並んで日本送水口史をつくってきた老舗中の老舗、村上製作所です。





************************************
4【消火栓機工株式会社】(現存しません)

Kに横棒・・・・とずー・・・・・・・っと思っていました。
それがある日、『あ、あれ?これって地は「S」じゃないの?』と気付いた時の衝撃。
自分の目の甘さ加減に地面に崩れ落ちそうになったのをよく覚えております。
というか今でも情けなくて落ち込むくらいです。いやどうみてもSですよね・・・

というわけで S:消火栓 K:機工 のロゴです。

これもよく見ます。レリーフだったり、立体的だったりとかなり凝っています。
立体的なものはそれが鎖をつなぐ場所になっているものもあります。




因みに前回のロゴ記事の中で「輪ゴム」と失礼なことを申し上げていたのはこのロゴの中身が無い版であったことがわかりました。本当に申し訳ありませんでした。





************************************

5【南北産業株式会社】(現存しません)

これもよく見かけます。つい最近まで操業なさっていたとのこと、本当に残念です。
因みにこのロゴ、ふと気づいたら職場の消火栓シールに書いてありました。
社名もです。ううむ・・・思わぬところにロゼッタ。格言のようです。







************************************

6【第一城南産業株式会社】(現存しません)

個人的には「にょろにょろ」と呼んでいます。おそらくDとSでしょう。

プレートだったり彫られていたり(鋳造時?)。

こちらも職場の消火栓のシールにありました。
職場偉い。見直しました。



************************************

7【須賀工業株式会社】

私設水道工事店として明治34年に創業された「須賀商会」がその前身です。
素晴らしい製品が、いや作品がいくつも現存しています。
しかし恐らくその多くは東京にはありません。残念なことです。
※前身は「須賀商會」。初期の製品は輸入していたものもあるかもしれません。




************************************

8【株式会社 立売堀製作所】

 I.S で「いたちぼり せいさくじょ」。
オールドプレートもありながら、現在でも大きなシェアを誇る現役ばりばり送水口メーカー様です。




***********************************

9【三機工業(株)】




三機工業さまは三井傘下のメーカー様だそうです。
ですからこのようにロゴが似ているのでしょう。


★20141207付記★ 三機工業さまの消火栓や送水口を実際につくっていたのは次のNo10に挙げてある渡辺消機製作所さまであったそうです。

***********************************
10【株式会社 渡辺消機製作所】(現存しません)

実はこのメーカー様のものに違いない、という送水口は見たことないのです。なんと防火栓のみ、です。
このマークがついている送水口を見つけたいものです。

★20141207付記 ・・・↑と書いていたら、実はNo9の三機工業様の製品をつくっていたのがこちらの製作所さまであったとのこと。目にしていたということですね。今一度その特徴や見所を考えてみたいと思っています。





続きます。

6 件のコメント:

  1. 素晴らしい送水口を作られた数多くのメーカーさんが現存されていないのが寂しいです。
    実用性第一の製品にこだわるデザイン等、あの時代であったからこそ実現出来たように思います。
    続きも楽しみにしています。

    返信削除
  2. 三機工業さんの消火栓やら送水口を陰で作っていたのが、往年の渡辺消機製作所さんでした。
    消火栓弁の認定開始に、渡辺消機さんが三機さんのロゴマークに勝るとも劣らないこの重厚なロゴマークをデザインされたと記憶しています。


    返信削除
  3. よっち~さん
    本当ですね。百花繚乱というか・・・今のあのステンレス送水口が出てくるその前の時代の街を歩いてみたいです。それが、果たすことはできない私の夢というか・・   そうは言ってばかりいても仕方ないので今はただあるものを記録して伝えていきたいと思っています。よっち~さんのおかげで本当に多くの素晴らしい送水口に巡り合ってきました。これからも宜しくお願い致します。続きも頑張ります(^^)

    返信削除
  4. goodjobzさん
    なるほどそうでしたか・・!!!実はこの消火栓弁は小伝馬町にある村上製作所様のあのとんでもなく重厚な扇形プレートの隣についていたものです。ですからもしかして、寧ろここのものを村上さんがつくっていたのかと思っておりました。確かにこのロゴマークはかっこいいです。教えてくださってありがとうございます。斎久工業さまのところとここと、付記しておきます。

    返信削除
  5. 蒲田消防署に渡辺消機製作所の送水口がズラーっと並んでいます。

    返信削除
  6. 蒲田消防署!!!行ったことあります。たしか裏手にあったような気がしますが・・・消防士さんが訓練していて撮れなかった記憶がございます。それとも違う側面にあったのでしょうか。うわあ、見逃しておりました。情報ありがとうございます。

    返信削除