20260226

あの輸出繊維会館の超絶レア蓋が…もう一つ…!!!


大阪市中央区に「輸出繊維会館」というビルがあります。村野藤吾氏による設計で1960年に竣工されました。入口だけでもその美しさが伝わってくるのですが、ここの凄さは送水口の蓋が…

蓋が…

とんでもなくレアなのです。

アクリル蓋に、なんと英語でSIAMESE CONNECTION そして、

WALL HYDRANT と書いてあるではありませんか。

その隣には VALVE CONTROLも(裏返しですが)

ここでしか見られない「オールドキャップ」として注目してきたのですが、何と別の場所にもあることが分かりました。
なんと、嬉しくも悔しいことに、わたしの家族が発見したのです。嬉しい。悔しい。

それがここ。本町の谷口悦株式会社 谷口悦第二ビル(TANIGUCHI2.BUILDING)です。

しかも、こんなところに…って、いや、送水口のプレートしか見えないのですが…

この大きなステンレスの箱は一体何でしょうか。ごみ箱でしょうか。
しかたないので、横に回ってみると…
…おおお?

ありました!わああ、こんにちは!!
初めまして!!!


上の蓋は真っ白ですが(これはこれでかなりレア)

下の蓋には、しっかりとSIAMESE  CONNECTIONと刻まれているのが判ります。


素晴らしい…

定礎の文字の下には

1963の文字が。

定礎の端が一部隠れていることを考えると、この年よりも後に付けられたのかもしれません。輸出繊維会館が1960年竣工であることを考えると、建ててすぐに付けられたような気もしますが、蓋だけ後から換えたのかもしれません。

そうだとしても、この飾り板の質感、色…須賀様の製品である可能性はかなり高いと思います。送水口のプレートは付け直した形跡があり、頑張ってその存在を主張していますが、もうちょっと使いやすい場所にあってもよいかなと思いました。(箱を…)


いや、それにしても家族、よく見つけたなあ…

ちなみに、このそばには可愛らしい西原様の蓋もありました。


ここまでご覧くださり、ありがとうございました。


 

20260219

もくもくKSは岸本様ではなかった…

岸本産業様と言えば、菱にKSで有名なメーカー様です。
TS、M、CEC、IS の街を覆いつくすように、おそらく一時は日本中にこのマークをもつ送水口達が生まれそして育っていったことでしょう。
今はもう、新しい送水口で見ることはできないこのマーク。
いまや伝説のKSです。
こちらは正面からの写真です。




さて、こちらは4つのアーチに囲まれたKS。
文字からして、岸本様。私はこれを「もくもくKS」と呼んで愛でていたのですが、こちらは、あのにょろにょろロゴで有名な第一城南様の別ロゴであると送水口博物館館長様から教えていただきました。
ええ…岸本様ではなかったの…

ちなみに他にも教えて頂いたことがあります。
菱にKSは斜字も岸本様
楕円にKSは光陽様
楕円にKYは晃洋様
菱にH.Sは福山様
だそうです。これまでの記事でも不明ロゴとして記載しているところもありますが、全てを修正することは正直不可能でありますので、その時は分からなかったんだもんと開き直り、ロゴマークページを後日修正するのにとどめます。

ここまでお読みくださってありがとうございました。
今岡山の記事を書いています。お楽しみに…


20260207

2025年ふりかえり⑩ 7月 ソーハク:送水口設置



前回(2025年ふりかえり⑨)の送水口。展示できる状態になって、送水口博物館(以下ソーハク)に来てくれました。ようこそ!

ソーハクの階段でしばし待つ…

送水口はとてつもなく重いので、私は撮影係です。すみません。
送水口博物館館長村上さん(水色ポロシャツ)、送水口博物館学芸員Y崎さん、送水口博物館調査員にしてマンホール界のレジェンド白浜さんが引き上げてくれます。


せーの!


よいしょ よいしょ

踊り場で休憩
予想以上に重たいようです。
にこにこ館長

「いや~~…重いですね…」
「まだ途中ですね…」
送水口「すまん」

でも大丈夫!
力持ちだから!


運搬再開。ソーハクは村上建物ビルの5階にあるので大変です…
ちなみに、踊り場には館長と館長夫人がお描きになった絵が飾ってあります。
随時更新されますのでソーハクにおいでの際はぜひご覧ください。素敵です!

設置に必要なパーツと毛布をもって追いかける村上館長

博物館の前庭に着きました!!!!

この前庭が君の新しい場所だよ

いざ開封。じょきじょき



送水口、こんにちは

送水口、ソーハクの空だよ


もちろん、台も特注です。


浮かせて回すのも一苦労です。
送水口「すまん」
みんな「大丈夫!」

カバーをぺりぺり…


なんだか違和感があったようですが

大丈夫だったようです。キャスターを確認!


完成~~!


起立~

台の大きさは完璧です

同型の村上製作所製ぷっくり青銅自立型(おそらく日本唯一の送水口)の隣に。
外していた鎖を付けてもらいます。


隣人となった戸田建設送水口たちが興味深そうに眺めています。

できました!
ようこそソーハクへ!!!!


ん?鎖が左右ちょっと違うようですが…この後ちゃんと村上館長が直してくれました。(純正品で)

ぜひ、新しく仲間になったこの送水口に皆様もぜひ会いにいらしてください。

新橋の送水口博物館でお待ちしています。

 

20260127

2025年ふりかえり⑨ 6月 送水口博物館:送水口受取

港区新橋にある送水口博物館の調査員をしています。
送水口博物館では、解体されるビルに設置されている貴重な送水口、交換でこの世から消えてしまうであろう貴重な送水口を村上善一館長自ら救出しています。
館長はご自分で工事の手配を行って外すことが多いのですが、この時は既に解体の際に工事の方々が撤去してくださっていたのです。
この日は、それを現場まで受取に行き、展示のための基本的な加工をしてもらうために工場まで運んだのです。


傷つかないように、しっかりと梱包してくださっていました。


中の状態を確認する館長


ビルの皆様、工事の皆様、本当にありがとうございます…それでは行ってきます。


と言いながら(多分)館長の車に乗る送水口。


送水口、高速道路に入ったよ(館長自ら運転 ありがとうございます)

車窓からスカイツリーが見えるよ、送水口

可愛い河童が見えるよ、送水口


送水口、着いたよ がんばったね

ああ、村上プレートが救われましたよ

THE MURAKAMI の横顔
これが失われなくてよかった

富士山逆止弁も救われました


しかしこのままでは展示できません。
この地下部分を切り取る必要があります。




この後、この工場で送水口は展示に向けて本当に美しくしてもらうことができました。
今は送水口博物館で、同型の緑青送水口と並んで展示されています。

どこにあった送水口かというと…
ぜひ、送水口博物館にいらして確かめてみてください。
開館日は少ないのですが(HPでご確認ください)
力いっぱいお待ちしています。


ここまでご覧いただきありがとうございました。