20151015

送水口博物館開館へ、秒読み!!!

今年夏の送水口ナイトで発表があった「送水口博物館」設立。
この秋、11月下旬に開館することが決定しました。




この博物館、なんと、あの!!村上製作所様によって、
その自社ビル内(というか上)に建設されているのです。

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これまで、古き良き時代の送水口を建物の解体時に譲り受けてきました。
それは、村上さんの技術や人脈がなければできないことでした。

そして捨てられることなくこの世に遺ることができた送水口達。

それが、やっといろいろな方の目に触れることができるようになるのです。
それらが、幾多の時代の荒波をともに乗り越えた建物や、そこを使う人々から離されねばならなかったことは切ないことですが、新たに、送水口の、いえ消防の使命を時代の生き証人として伝える新たな生命を宿すことになった、と考えていきたいです。


現時点では、館内の塗装が終わったところ。
あと一ヶ月余りで展示関係を完成させていきます。

今回は、ここに展示される「実物」をご紹介いたします。


まずは、初めて村上さんとともに救出した新橋旧電池ビルの片仮名送水口。



この送水口の救出記はこちらです。




次は、同じ形ですが、日々磨かれ続けてきた第一光和ビルの送水口。




在りし日の姿はこちら。 ・・よくぞ美しく外してくださった、と目頭が熱くなります。

そしてついにオールドプレート。


川崎にて。
こちらは在りし日の姿。几帳面なアルファベット。
村上様のロゴマークもしっかり入っています。残念ながら、蓋は純正ではないようでした。







そして、建設工業社様の採水口と送水口。
これが今八重洲の地にないとは、まだ受け入れられないままではありますが・・・。 




在りし日の姿。
何度ここに通ったか。
あまりに美しくて、誰かにいたずらされないか、持っていかれないか。
行くたびに心配になったものでした。


この3点セットが博物館で見られます。
これらの撤去の時の様子はこちらです。



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これらの他にも、送水口に詳しくなれる資料や送水口グッズなどが置かれる予定です。
そして送水口博物館には、実は他の博物館にはない秘密が・・・!!

それは来月の開館に際しての記事でまたお知らせ致します。
乞うご期待!なのです。





送水口以外倶楽部その3: 林丈二さんと行く根津・不忍散歩 

またまた根津に行って参りました。

実は以前、
「林丈二さんのご講話+林さんのつくった根津の宝(路上観察学的に)探しマップでの街歩き」
という文京区主催のイベントに参加致しました。

それがあまりにも楽しくて、ここのブログにも記事を書いてしまいました。

そして今回。
今度は何と!
林丈二さんと一緒に、

一緒に!

歩けるというイベントだそうで、これはもう行かないわけにはいきません。


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今回も根津。
文京区のまちに残る素敵なものたちを紹介しようという「アイソメ」様という団体による企画です。

「明治の動物事件現場探訪」というお題で、かつて起こったオモシロな動物事件の現場に行き、当時のあれやこれらに思いを馳せつつ、現代のオモシロ物件を楽しもうという贅沢なもの。

前置きはそれくらいにして、その時に撮った写真を紹介致します。



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林さんのお話を聞きながらのお散歩。
一つひとつの話題もさることながら、林さんが幸せそうに話すのがたまらないです。

なんて素敵な企画。


隙間庭園。 

花壇系。 

ちょっとよろけてしまいました。 

元は長屋? 

おおっと、いきなり送水痕です。

可愛い。でも切ない。 

蓋はエアコン用のものを転用しているのですね。
綺麗な工事です。送水口に代わってありがとうございます、と言いたい。 

屋根の際に美しい飾り。 

お洒落です。 

「行きたい学校」・・・・。

仕切弁庭。 

かつて町を守っていた水がここに 

今は垣根を支えています。 

もじゃもじゃ。軒下探検隊さんをお呼びしたい。 

何か産んでた 

このコワイ顔は犯罪者・町会いずれのものなのか。
そしてよく見るとちょっと可愛い(目が)

緑青。きゅん。 

根津神社。屋根の上に・・!! 

何と神々しい。 

と思っていたら烏がやってきました。 

小競り合い。 

冷静に見守るカメ。 

仁王像と対峙する蓋の神様。 

放水銃。開けたい。 

「飼い主の責任を自覚しましょう」
正論パイロン。 

苔のグラデが美しいです。 

本日の旗竿蓋。こんな手ぬぐいがありましたね。 
この波間にテトさんが・・・。

狛犬も素敵ですが、その土台。 

奉の字(多分)アップ。
こんなキャラクターがどこかにいたような気がします。 

蓑虫さん。雨に負けるな。 

某病院の裏手にあった送水口。飾り板の必要性が気になります。 

またもや蓑虫、
と思いきや金属でした。ねじねじ虫。 

六連。
地下散水設備用送水口。
パネルは一枚でいいのじゃないかと気になります。 

夏目漱石旧居跡の碑。
題字を書いたのは川端康成先生とか。
川端康成先生と言えば、晩年の写真は私のおじいちゃんにそっくりだと
(親戚内で)評判でした。 

漱石にゃんこ。 

クリオネ乱舞 

路地にゃんこ。 

蝙蝠的落葉。 

こんな林が文京区に。
その中にある可愛い石の家。屋根は瓦ではなく苔。

粘菌・・??いや、大きいから茸でしょうか。 

高地にゃんこ。 

上を見て・・・

愛らしい門飾り。 

玄関にゃんこ。猫多し。 

水準基標。自転車を置かれがち。 

本郷の「郷」でしょう。
斜めの石垣の中にありながら、飾り板が垂直になるように
苦心した形跡があります。一口採水口。


この立地の偏りが人を不安にさせます。 

カバーを被ったミニカーが壁に垂直についているかのように見える何か。長い。 

アフロかたつむり 

どこに行っちゃったのかな・・・。 

忍法竹の真似 (初心者)。

技術は退化もする、の例 

荒野を突き進む小さき草 

あわわ 

もう一度、あの子と一緒にお散歩に行けるといいね。 

几帳面な仕事。

串揚げ屋さんの駐車場かと(ごめんなさい)

河童さん的な 

学会支線! 

新旧スクラッチ

でろでろかたつむり 

朝礼中

不忍の池のそばに「広」マークの蓋。越境? 

鳥塚の後ろに鳥の群れ 

河豚塚正面顔。
癒されます。


河豚塚にあったロゴマーク。
周囲は「フ」が九つで河豚。
中央の漢字は何でしょうか。 

林さん後ろ姿。
かっこいい・・・・・・ 

謎のJR標。 

花園神社の中の穴稲荷付近の旗竿蓋。
一人では怖くて入れないな、というのが正直な感想の
不思議な場所でした。 

櫛屋さん。
だから十三。林さんは何でも知っている… 

不忍池のほとりで解散。
本当に、本当に楽しい時間でした。
林丈二さん、そしてアイソメの皆様に心から感謝です。


最後におまけの一枚。
足元が不安定な自立型送水口。