20220105

青森県庁舎

 青森県

県庁舎 着工 1958年(竣工 1961年)

設計 谷口吉郎


父親の生まれ故郷、青森県。たくさんの思い出がある場所です。

青森市内は子供のころに何度も歩いた慣れ親しんだ場所ですが、さすがに県庁舎には行ったことがありませんでした。




久しぶりに訪れた青森。2018年の夏のことでした。
…ってあれ?


がーん!工事中…





庁舎の看板も見当たりません…案内板はありましたが。

…あっ!
何か見える!


近付けませんでしたが、これは確実に村上製作所製作所製品。
自立型の単口です。すごいすごい。
とはいえ、表示も何もないのが心配です。
改修はもう終わっているはず。今でも残っているのでしょうか。




庁舎らしい階段(仮設かも…)のそばに、もう一つ!

消火栓機工様製自立型がありました。
ねじ式を差込式に変換するアダプタが付いているじゃらじゃら送水口です。


壁面は、ヒバ材で綺麗にお化粧され、私が訪問した翌年には美しい姿を見せているようです。次に行ったときには送水口を間近で撮影してきます!



続いて青森市役所。

なんと、私が訪れた建物は既になく、令和2年より大きく新しい新庁舎ができたとのことです。
ですから、この写真を見て懐かしんで頂けたら幸いです。
なお、おめあての送水口は見つかりませんでした。







送水口は見つかりませんでしたが、地上式消火栓がありました。


庁舎送水口巡りの旅

【2022年 スタート】 現在工事中! (←懐かしい) 


レアな送水口を探して日本全国を旅しているうちに、各地の庁舎を巡るのが趣味になってしまいました。

都道府県庁を一通り巡ったあとは、市区町村の庁舎を巡っています。

せっかくいろいろ訪問したので、写真の整理のためにも、今後、少しずつアップしていければいいなと思ってこのコーナーを作りました。

ただ、行った後で庁舎が解体、あるいは統合したり、改修で送水口の姿が変わったりしているものもあると思います。分かる限りで記載はしていくつもりですが、ご了承ください。


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1 都道府県庁舎と送水口

 北海道

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 九州地方

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2 市区町村庁舎と送水口

 

 



八重洲口より出航せよ!

八重洲口に船があります。
そう、東京駅の八重洲口です。
そうです。鉄道の駅です。なんでそこで船の話題かというと


こんなものがあったわけです。





じゃーん


おおお、船首がこちらへ向かってくる!
海原は黒く、風を受けて波立っています。




正に東京駅という港から出向する艦ではありませんか。かっこいい。


で、なんでこれを紹介するかというと、もちろん送水口がついているからです。
マンホール蓋界で活躍する宮澤愛さんが教えてくれました。



…あれ?送水口、わかりにくいですか?


右舷です。


こんなふうに、接続口だけ出して




文字は切り文字です。目立たないけれど、何という豪華さ。




しかも防火栓表示。
バルブ周りの円形カットはスラスターのようです。


蓋や鎖、鎖留、バルブは立売堀製作所様の製品に見えますがどうでしょう。
もっと近づいて撮影したかったのですが、残念ながら海の上は立ち入り禁止でした。



それはともかく、
これが、なんと既に2015年にはあったのですね…
全く気付いていませんでした。くうう

さかのぼると、工事しているのはその前年





その前は、こんな感じでした。
種明かししてしまうと、この船、アート作品やオブジェではなく換気塔なのです。
先代はかなり換気塔感(?)高いですよ。





ううむ、いつの間にこうなっていたのか…。


実は、先代の換気塔にも送水口とSP用送水口はついていて、私も撮影していました。

2012年8月分がこちら




スプリンクラー設備送水口の下には
「八重洲駐車場専用」と書いてありますね。
送水口は村上製作所様製。きっちりした額縁ケース入り、文字は切り文字で豪華な逸品です。右側は塞がれています。もしかしたら防火栓があったのかもしれません。


そして、正に工事前夜。2014年…3月!!

この一月後にはここが壊されてしまうとは…。







そして、更にさかのぼると…

換気塔よりも北側に何か見えます。


二組ある設備、一つは連結送水管、一つは採水口のようですが、
採水口は防火栓表示。


再開発を行うにあたって、これらを一つにまとめた…?
なんてことがあるのでしょうか。
いずれにせよ、

以前の換気塔には SP用と連送(防火栓もあった可能性あり)
その付近に 連送と防火栓 があった

そして今は、八重洲船に
SP用、連送、防火栓 が設置されている。


ということです。
当代技術の粋が使われている場所にはもっと頻繁に訪問しないといけないということですね。反省反省。





それにしても、東京駅を背にして
出航せんとする送水口付きの船。なんと勇ましいことでしょう。
絵になる!




東京駅付近では、他にも新しくなっていた設備があったので、後日まとめて紹介しようと思います。






~ おまけ その1 ~

横から見ると、亀さん、もしくはマジロさんのようで、愛らしくもあります。
ヌヌヌー。



~ おまけ その2 ~

この換気塔ですが、菊川工業様というメーカーの作品です。
この換気塔についての記事はこちらです。凄い…

 

20220104

雪の中にたたずむ送水口たちに会ってきました  ~その2「再会」編~

さて、札幌二日目。
もこもこに着込んでいざ探索。

あっ、ほら、配管長い送水口が多いけれども、ここもやっぱり弁類見えないですよね。
かなり本体から遠いところ、地下とか建物内部などにあるのかもしれないです。
全体を乾式にするのは大変なので、外気に接するところだけ乾式にする作戦なのかと類推しております。どうかな。



そんなこと知らないよ~…と言われているような…
(顔に見えるアレです… #iseeface )

ホテルが多いエリア。正面玄関ではないのが残念ですが

全体的に赤い。雪国っぽい色あいです。
新潟長岡を思い出します。

立売堀製作所様のマークを発見。


麗しいタイルの壁には…


CEC様か南北様のものを立売堀様が改修、と言う感じでしょうか。

ちょっと傾いちゃった…

雪をふみふみ歩いていたら、恐ろしく美しい建物が…


家族のおめあての「豊平館」。
国指定重要文化財とのことですが、
いやはやこんなにも美しい建物を見たことがない、と言ってしまえるほどに
幻想的で透明感のある外観でした。
雪の中というのもその麗しさを際立たせる要因だったかと思います。
ずっと何かに似ている…と思っていたのですが
…ウエッジウッド…!!!

次回は中に入ってみたいです。




その近く。
送水口への道ができている。ファンがいるのかな。



おっとここにしめしめ送水口。
(※ぽんたさん命名、メーカー名を見て判別可能な状態になっている送水口。命名由来はおもわず「しめしめ…('ω')」と呟いてしまうことから。)



のぞいてみましょう。


はい、横井製作所様の製品でした。
北浦様と間違いがちですが、横井様の接続口は10度ほど下を向いているのです。
「たたかないで下さい」と書いてありますね。たたきませんよう。

おっとあの銀色に輝いているのは南北様ですね。
なぜに銀色…いやしかし豪華。

純正品の蓋に亀裂。寒さに負けてしまったのでしょうか。
破片を探しましたがさすがに見つかりませんでした。


札幌の町では南北様の製品が多く見られます。
こちらは(私の周辺では)超有名な南北様送水口。
Twitterでもよく(複数回)投稿されています。

磨かれ過ぎて文字もつやんつやんに。
ありがたいことです。
「リフレクション送水口」と言えるでしょう。



路地から顔をのぞかせているのは飾り板無しの横井様。
手前には送水痕が見られます。これが飾り板の役割を担っているようです。
偉いけど切ない。

背景に同化。







…そして。
いよいよ大五ビルへ。
前回の札幌探索では見られなかった送水口が見られるのです。
しかもオールド。




どういうことかと言いますと、


5年近く前の、これが、


この送水口が、


じゃーん!!!!!!!!
こうです!

うわーい、ビルの所有者の方、ありがとうございます!!!

首だけ出していた送水口ですが、今ではこうですよ。
ほら…、空が広いね。よかったね。



先ほどオールドと言いましたが、飾り板こそCECのものですが、本体のみ立売堀製作所様のものに取り換えられています。名古屋の松坂屋送水口と同じ感じですね。



ちなみに、わかめさんから「あの送水口が!こんなことになっています!」とご報告いただいたときにはもっとぴかぴかでした。(写真提供:わかめさん)


そして大五ビルといえばもう一つ!
大本命!



おおお、こちらも綺麗になっている!
因みに前回はこちら↓


これはこれで大人の貫禄で渋くて好きなのですが、
やはり手入れされているということが一番です!
嬉しい!

堪能堪能…





おっと、雪が激しく(当社比)なってまいりました。


可愛い文字の村上さんの文字が更に可愛らしく…



街歩きの最後はこちら。
漢字表記ながら日本逸品送水口百選の中でも異彩を放つこちらの送水口たちです。


そう、NTTラケット型送水口です。
なんとなくタロとジロを思い浮かべてしまうのは私だけではないでしょう。(安直)

ここで雪の中の送水口の動画を撮ろうと粘り続け、足先まで冷え切ってしまいました。


寒い寒いと言ってばかりいましたが、我々が行った二日間はその近辺では嘘のような好天で暖かかった(!)方だったようです。わかめさんのおかげとしか言えません。ありがとうございます!



そして空港へ。
海鮮丼はホテルの朝食で、ラーメンは前夜に食べたので、昼食はジンギスカンをば。
飛行機が見える場所があったので、しっかり陣取って食事します。
ビールも忘れません…

お腹がいっぱいになったので新千歳空港にある温泉へ。
これも、「前略 雲の上より」を読んでから行こうと決めていたところ。

温泉を出たら牛乳ですよ。
至福至福

一泊二日の短い旅でしたが、幸せ満喫でした。
さよなら札幌、また来ます!