20180618

内閣府迎賓館赤坂離宮送水口

内閣府迎賓館赤坂離宮の送水口を紹介いたします。



さて、ここの送水口ですが…??

ありましたありました! 


上の写真、右側の方にちらっと見えています。





拡大してみましょう。 




このシルエット。
有楽町に多い村上式自立型送水口です。





では、近寄って。 


ちゃんと現役です。えらい~



足元ロゴは無い模様。



村上製作所様の特徴の一つ、きっちりカーブした銘板。



送水口リフレクションも見ることができます。 

鎖留。 



迎賓館には、屋外用地上消火栓もあります。
お好きな方はこちらも是非♡



一般公開されていますので、本館とお庭は予約なしで見ることができます。(公開情報




日本逸品送水口100選

現在当ブログでは、送水口情報の更新を続けているところですが、Twitterではこんな企画を進行中です。

その名も

「日本逸品送水口100選」

!!!

いまのところ四分の1の25物件を紹介済みです。
送水口博物館とのコラボも実現しそうです。

ご覧いただければ幸いです。
こちらからどうぞ! ⇒ モーメント『日本逸品送水口100選


20180402

送水口とは Ⅱ送水口の役割 地下連結散水設備編 その2

送水口とは 地下連結散水設備 その2


消防士さんにとっては、こんなに送水口があって大変そう…
というご感想もあるかと思います。
確かに現場で「どこだどこだ」となりそうではあります。



ということで!

選択弁によって少ない送水口で水の送り先を絞ることができるものもあるようです。
こちらは新潟駅目の前の物件です。



こちらの操作箱の中身が気になります。
…と思っていたら、長野でなるほど!と思う物件に出会うことができました。



表に面したところには普通の送水口が。

しかし、この送水口の管は…裏へ回ると…あれ?すぐにお隣の壁に入っています。
連結送水管送水口ならば、通常は高層階へと向かうはずですよね。

その先を見ると…


管ばかり!!!入口は一つもありません。
そして一本の管からアルファベットが書かれた枝管が下へと延び、さらに再び先ほどの壁へと戻っています。
えっ、また裏側に行くの??


そしていそいそと裏側へ…おおお、ぽこんとそれぞれのおしり(?)が見えております。 


送水口から伸びた管が一旦内部に入り、もう一度外側へと戻り、さらに地下へと伸びているのがわかります。


夜間に怪しげなことを…とお思いでしょうがここは駐車場なのでした。だから不審でないというわけでもないですが。


区画図はこんな感じです。送水口が一つ、ということを示しています。 

ここの駐車場を使う人にとっては当たり前の風景なのかもしれませんが、普段ずらっと並ぶ連結散水設備を見慣れている人たちにはえっ、どこから水を入れるの??となりそうです。特に外側の送水口には「散水用」である旨は書かれていません。

このような設備であれば、本体をたくさん購入するよりも安価で、場所も取らずに済みます。ちょっと寂しくはありますが…。













20180327

送水口とは Ⅱ送水口の役割 ドレンチャー用送水口編

火災が起きた時、火事を消すのが「消火」。一方、火災が起きていない場所に火事が生じないように対策を行うのが「防火」です。放水口からの水は基本的に「消火」のためですが、「防火」のための水を送る送水口もあります。

以前取り上げたスプリンクラー設備や地下散水設備は消火用でもあり、防火にも役立ちます。

その点「ドレンチャー」はまさに「防火」のための設備です。


ドレンチャーは、小さなヘッドから水を吹き出して空間と空間の間にシャワーによる「水のカーテン」を作る設備です。(写真は古いタイプですが…天井に張り付いている丸い部分の中央から水が出て、花弁状のところにあたって水が周囲に散ります)





それにより、他所で生まれた火事の延焼を食い止めます。従って、壁による防火ができにくい場所、例えば広い駐車場や地下街の区画の間などでよく見られます。
木造の建築物にも設置されることがあります。

写真はさきほど紹介したヘッドが付いている新宿の地下街です。






金沢駅の鼓門にもありました。 









対象の種類によっては上から水を降り注ぐタイプだけてはなく、下から吹き上げるタイプのものもあります。能美防災様のウェブページのイラストがとてもわかりやすいのでリンクしておきます。こちらからどうぞ!

さて、ようやく本題です。
ドレンチャーの水は防火水槽から取りますが、不足しないように外部からも注水することができます。その入口になるのがドレンチャー用送水口です。











先にあげたような用途のため、連結送水管用、スプリンクラー用、連結散水設備用などと
比べて見ることは多くはありませんが、文字で明示してありますので是非探してみて下さい。

20180321

送水口とは Ⅱ送水口の役割 地下連結散水設備用送水口編 その1

Ⅱ送水口の役割  地下連結散水設備用送水口編

スプリンクラーと同じように散水することによって、延焼を食い止めたり、消防士さんを熱から守ったりする「地下連結散水設備」。

こちらの特徴は、
〇送水口がたくさんある

〇区域図が添えてある




ということです。


これらは或る建築物の送水口とその区域図です。
なんと送水口が横にずら~っと8個も並んでいます。一番右のものは、既に説明した連結送水管送水口ですから放水口に繋がっています。

さて、1~7番の送水口はこの区域図にある同じ番号の場所に対応しています。例えば、1番の送水口に水を送れば、男子更衣室の配管に設置されているヘッドから水が出るということになります。

これは、スプリンクラーのように通常閉まっているヘッドが温度感知によって割れ、全てのエリアに水が降り注いだ場合、火災の被害をこうむっていない場所にまで水損が発生してしまうからです。特に倉庫に商品がある場合などは大変なことになるでしょう。ですから、地下連結散水設備は基本的に散水対象を選び、手動で散水できるようになっています。(ヘッドはいつも開いている)
多くの散水設備は送水口からの水を得て初めて機能するということです。

では、逆に区域図の白い部分はどうするのか。
例えば図の上部にある「ドライエリア」。これは、地下ではあっても、その周囲が掘り下げられて外と繋がっている部分のことです。そこは外部からの放水が可能な場合、または延焼しにくいと考えられる場合などは設置しなくても叱られません。
他にも、トイレや浴室といった火災が発生しにくい場所、電気室やボイラー室、ポンプ室など特別な防火対策がなされている場所などにも設置義務がありません。
もちろんこれらには、それぞれの条例や規則で設置免除のための細かな規定が定められています。
地下階に必要があって行く場合には天井を見ながら歩いてみるのも楽しいかもしれませんね。

地下連結散水設備用送水口の愉しみは、やはりたくさんある!!ということに尽きます。
番号が送水口のどこにふってあるのか。色分けしている場合は何色で、どのようなシールが使われているのか。いったいいくつまであるのか!
などということもわくわくするポイントです。

こちらは小倉市役所。区域図が親切です。


こちらは函館市役所。10番まであります。区域図もステンレス。豪華な感じです。




送水口とは Ⅲ送水口を設置する対象となる建築物 その1

Ⅲ送水口を設置する対象となる建築物 その1


今回は、どういった建築物に連結送水管送水口が必要なのかということを見ていきます。
では、町歩きで送水口を探す場合用に、ざっくりと。

〇地上7階以上
〇とても広い建物ならば5階以上(延床面積6000㎡以上)
〇地下街(延床面積1000㎡以上)
〇アーケード(延長50m以上)
〇道路が建物内にある場合(駐車場など)

これらは消防法施行令で定められているものです。
確かにここには消防車からの放水は届きにくい、という場所ばかりです。

これを知っておくと、旅に行く前からストリートビューなどでおおよそどのあたりに送水口が集まっているか、あるいはあまりなさそうか…などということが分かるので便利ですね。

20180320

送水口とは Ⅱ送水口の役割 スプリンクラー送水口編

Ⅱ送水口の役割 スプリンクラー送水口編

前回は「連結送水管」用の送水口の役割でした。
放水口に繋がる送水口のお話をしましたが、実は、他のものに繋がる送水口もあるのです。
今回はいったい何に繋がっているのでしょうか。



















実は、スプリンクラー設備にも送水口が関係しています。
スプリンクラーは、基本的には熱を感じるとヘッドが開いて散水します。
(ヘッドは熱で溶けやすい金属、または熱で膨張・破裂する液体入りの硝子でふさがれています。ヘッドが火災により開放されることで、送水管の中の水が動き、圧力が変わります。それを感知してさらに水を送るためにポンプが作動するのです。)

こうすることで、出火しても燃え広がるのを先手を打って防ぐことができます。
しかし、防火水槽の水は有限です。スプリンクラーの水だけで対処できない場合は消防隊の到着を待って放水口からの水を使って消火することになります。
ではそこでスプリンクラーの役目は終わりかというと、そんなことはないのです。スプリンクラーが作動し続けることによって、炎と煙が充満している部屋の温度を下げ、高温から消防士さんを守ることができます。

ですから、スプリンクラーが継続的にシャワーを出すことができるよう、送水口から水を補給し続ける必要があるのです。