20130330

おしかけしりょう⑥・・・区域図編(さいごです)

ラインナップ第6弾。区域図。
当初「実際の立地・設置について」を書こうと思っていましたが、よく考えたらそれは通常営業でやっていることなので、そしていい加減しつこいと自覚して参りましたのでこれで一旦終了するつもりです。


実は、区域図のほかに「位置図」というものもあります。
そちらは開閉弁や止水弁の場所をピンポイントで示すものです。



それに対して区域図は

①放水口設備において、放水できる場所を示す
②スプリンクラー設備において、送水すると散水できる場所を示す


というように説明できると思います。

①についてはここで紹介できるデータがないので②をば・・・。
後日きちんとしたものを紹介できれば、と思います。


②「スプリンクラー設備において、送水すると散水できる場所を示す」物件の例です。


上の双口は1番、下の双口は表示が外れていますが2番の送水口です。



これを見ると、1番が2階。2番が1階を担当することがわかります。なぜこういう順番にしたのかとても謎ですが、今はよしとします。
スプリンクラー設備にはすばやく消火を行えるだけでなく、水損被害をできるだけ少なくするという利点もあります。(もちろん連結送水管送水口もそうですが、ホースからの放水は威力が違います。)
そのため、担当する区域を細かく分けていく必要があります。ですからこういう表示はとても大切です。
ちなみにこれは古いものの例です。わりと地図があっさりめです。







もうひとつ。最近はこういうふうにカラフルなものが多いです。

夜でスマホで警備員さん監視のもとで、↓いまひとつはっきりしませんが、例えばこんなふうに集合送水口のそばに貼り付けてあります。



監視の方の目をかいくぐって接近。
さきほどと同様、送水口の方に書いてある番号と対応しています。
今は退色していますが、かつては送水口の番号にも色分けがなされていたのでしょう。



中央の区域図(ここでは地域図と書いてあります)には「このエリアの送水口後方に有り」と書いてあります。この色分け部分を担当する送水口はきちんと1階の図の右下↓に書いてあるのに「後方の送水口」の場所はここで明示されていません・・・。
↑蛇足ですが送水口の絵がちょっと可愛いです。


おまけ
【区域図がシースルー】



区域図、ではないのですが現在地を示す地図、消防隊の方用。

【手作り送水口地図】


だんだんと資料編でなくなってきたような気も致しますが、これをやっていてさらに謎も出て参りましたので、いつかまたしつこく続編をいたします。





20130320

東大医科研マンホール含

資料編をあと一つ残しつつ寄り道更新です。

さて。
ツイッター「今日の一枚」で東大医科研の送水口を紹介しました。
ついでにいろいろ紹介したくなってしまったのでブログに書いてみました。
撮影は二年前の二月の終わりです。

※今日紹介する写真はジョージくん(家族)が撮影したものです。
  (送水口関係の3枚のみ私が撮影)

どこかというと、こんなところです。


ここの送水口がかっこよかったと。
近代遺産だ、と。



「2てん送」です。丸爪もかわいいです。


チェーンを留める金具は既に朽ち果てています。
ツイッターでご指摘いただいた通り後ろの壁はスクラッチタイル。時代を感じます。



後ろの送水口の接続部分が武骨を通り越して凶悪ですらあります。覗き込んで撮影もしたり。
右側へ伸びる車寄せのRが素晴らしかったのです。



さて、マンホールです。
ダムと橋と近代建築、そして暗渠が好きな家族(しかもテツ)が嬉々としていて撮影していた物件。
私はよくわからなかったので「お~×がいっぱい」などと思いつつじっと見ておりました。
「伝染病研究所」という文字が「暗渠」という文字のまわりに書かれています。

今見ると、
旧字体が使われていたり、
今は無い名称だったり、
凄いものだったのではないかな、と思っています。
先ずはこれです。

下の方に「五」と書いてあるとかで、「他にもあるに違いない!!!」と歩き回っていました。


文字部分のアップも撮っていたようです。↓


五以外のマンホール。無番号バージョン。↓

このとき、五以外の番号を辿っているジョージくんの姿がありました。
他にもあったようですが、きりがないと諦めていた模様。



 こんな写真ももらいました。↓
「伝研下水」でしょうか。
 

もう一つ。消火栓です。
東京都のマークが入っています。可愛いです。
左側のキャップはいずこ・・・。


この建物と同じデザインの棟が改修だか閉鎖だか解体だか・・・・されている最中でした。
せめてここにあげた写真のものたちは、ぜひぜひ、ぜひずっと保存していって欲しいです。



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※追加です!!!!!

 このブログをご覧になってくださっていた馬明さんという方が「研は萌え点です」とその拡大画像をくださいました。謹んで頂き、追加してアップさせていただいた次第です。すごいです。




 実はこのブログページをアップする前に(前、ですよ!!) ある方が「そのマンホールの研は萌え点では?」と仰っていました。萌え点・・・・と伺っていたのにもかかわらず、ご指摘をいただくまでこれとは気付きませんでした。
 
マンホールの世界(というかマンホールを研究・探索・収集していらっしゃる方々の知識や見識)はふかい・・・・・・


以下、おすすめのマンホールの世界です。


馬明さんのブログ

東京蓋散歩さんの萌え点記事
東京蓋散歩

今日の一枚 016→020


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NO.16 2月11日(月)
 さて。3連休ももうすぐ終わり。早めに寝ます。お休みなさい。寝る前に一枚。いかつい採水口併設の一枚。バルブが好き。



☆月島。緑青の浮き具合がかっこいいです。送水口表示が大きいのですが、左側はいかにもな爪の採水口です。バルブが派手です。

最近TLで送水口の表示における「送」の字が「1てん送」か「2てん送」か、という話題が出ています。これもそうかな、と思って写真を見たらやはりそう・・・みたいです。ちょうど汚れていて見えないのですが、位置的に、そしてこの表示場所と字体から「2てん送」の可能性大。
好きだ、と思う送水口に出会うといろいろな角度から撮っておくのですが、これも撮っておいてよかったという例。まあだからこそ周りから見るとあやしげに見えるのかもしれませんが・・・。


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NO.17 2月12日(火)
 夜遅くに晩ご飯食べてしまいました。反省反省反省・・・しても食べたものは仕方ない。音楽なしラジオ体操してから寝ます。お休みなさい。寝る前に一枚。送れるけど採れない一枚。鎖がなかよし♡


☆四谷から新宿までの道行きで出会った一枚。採水口から水漏れでしょうか、レジ袋が巻き付けられています。しかし鎖はそのままに送水口のキャップと連結されたままです。比較的新しい一枚ですが、表示の清冽さにときめいた一枚です。周りの壁もいい。某銀行にあった物件です。



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NO.18 2月13日(水)
 明日はバレンタインなのでぐったりしつつ寝る支度。お休みなさい。寝る前に一枚。バルブが主張している一枚。日比谷。某銀行。よく見ると送水口と全然デザインが違います♪


☆このタイプのバルブもいいのですが、採水口の爪が短く、どちらかというと突出していないタイプのものでそのちんまりさ加減にぐっと来ます。この鎖はマンテルという形状のものですが、これを使っていると高級感が醸し出されるような感じがします。鎖をどうプレートに連結するかという問題もあるのですが、このように大きな輪につなぎ、それがプレート上の釦状金具に輪がプレートに対して平行になるように留められているものが、なんとなく丁寧さを感じて好ましいです。以上私見でした。
 ちなみにぐったりしているのはチョコを作ったからではなくチョコを購入するついでにデパート徘徊してしまったからです。反省しています。



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NO.19 2月14日(木)
 だんだん日の入りが遅くなってきたような気がします。なのでついつい帰りが遅くなる、と。今日はもう寝ます。お休みなさい。寝る前に一枚。「勝手に返歌」としての一枚。「送水口のための壁つき送水口」を紹介していただいて嬉しかったので。


☆ヨコスカ。建て替えのときにかつての外壁を流用した感がありありです。このコンクリートの粗さが時代を感じさせています。・・・まるで送水口のために作られたこの一画。まわりがお洒落なだけに不思議なオブジェっぽくなってしまっています。それにしても白タイルでつくられたこの一画の囲い。どうしてこのような複雑な形になってしまったのか知りたいです。





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NO.20 2月16日(土)
 おはようございます。土曜日なのにお仕事です。出勤前に一枚。愛されて、愛され過ぎかもしれない一枚。さらにコーンが置かれていたことも。


☆大倉山。夜、携帯で撮影。なので今一つですが・・・。ものすごい警戒っぷりです。実は月に一回はこの前を通り過ぎるのですが、いつみてもすごい。脚もとの石もすごい。と、その対応に目がいきがちなのですが、実は送水口自体も魅力的。右側のみ新しくなっているのが惜しい。




20130309

おしかけしりょう⑤・・・表示、表示灯編


ラインナップ第5弾 表示、表示灯編

1 表示
 消防隊の方々がすぐそれとわかるように取り付ける必要があります。
(1)壁にプラスティックなどのプレートで表示

(2)送水口に直接表示
 ①壁埋設

  ちょっと凝ってみた場合





 ②自立型編

  ちょっと凝ってみた場合





 ③アーケード型編(あるいは送水管に直接)

2 表示灯
 夜でもどこに送水口があるのかわかります。
 こんなふうに。
 
(1)設置場所
 ①プレートに設置されている場合(ぶれております)。

  ②壁に設置されている場合

③インターホンなどと合わせて別の立管として設置されている場合


表示灯だけで小さな外灯のようになっているものも見受けられます。


(2)表示灯デザイン
 ①最近のもの。
  大体シンプルです。


 ②少し古いもの。
  こんなふうに味わい深いものがあったりします。 
  新しいものでもあるのかもしれませんが、ぴかぴかのステンレスではあまりないような。
  これは銅合金プレートに設置されているものでした。



いいかげんお仕事に戻らねばなりません(T_T)
今回はいったんこれでおしまいです。

20130301

おしかけしりょう④・・・アーケード型編

 ラインナップ第四弾 アーケード型編

 これまで紹介してきた自立(スタンド)型、壁埋設型との大きな違いは、アーケード型は多くの場合アーケードの柱から屋根の上にわたる配管が見えるところです。そして下部にドレン弁(水抜弁)がついている。
形状は縦双口がわりとスタンダードな感じがします。
・・・しますが、ところによって、Y型のものや二股に分かれているものなども見られます。
色は商店街のイメージを壊さないような彩色で、柱に沿って設置されています。アーケードでお買い物をしながら一つひとつ「ここにも」「あっここにも」と確かめながら歩くのは贅沢な楽しみです。
では、いくつかざざっと。













ただ、お洒落なアーケードになると、送水口も放ってはおかれません。

できるだけ目立たないように柱に吸収されたり、





あるいは積極的にお洒落商店街の一部にされたり


といったひどい扱い保護・活用方法も見られます。

アーケード。
幼いころは「イトーヨーカドー」と同じくらい、わくわくする響きのあるお出かけスポットでした。
イトーヨーカドーの屋上遊園地はなくなってしまいましたが(上板橋は)、アーケードの送水口はなくなりません。
これからもアーケードの送水口が大切にされますように。