昨年と同様、千葉の某テーマパークへ行こうとしていたのですが、天気予報が雨だったので中止にしました。今年は仕方ないね、と。
しかし起きたら快晴。
仕方ないので、といいつつカメラを二つも持って、送水口とか建築なんかを探索しにおでかけです。
先ずは上野。
年末は既に閉館しているので、博物館美術館まわりをせず探索に集中できるのがこの時期のいいところ。
そういう意味ではアメ横でもないのに上野公園の人出は不思議です。
(自分もだけど)
ではでは。
東京文化会館。
建築家の前川國男さんの代表作とか。送水口はだれが決めたのでしょうか。
場所はここ。
担当区域が手書きなのが凄い。この色、つや。鎖の美しさ。さすが東京文化会館。
とはいえ立管の足元に亀裂発見。
もしかしたら既に使われていないのでしょうか・・・?
というのも、他に新しめのプレートがあったからです。
開放型と閉鎖型というのはスプリンクラーによる放水発動の仕方の違い。
閉鎖型では、一定の熱を関知したら内部のヒューズやガラスが溶け、いつもは閉鎖されている放水口から水を散布します。
ふつうスプリンクラーと言ったらこの閉鎖型を指す、と言っても過言ではないでしょう。
開放型では、放水口はいつでも開いています。
熱を関知するシステムがない。人為的に作動させるか、火災報知器などの作動で一斉開放弁が開かれるかなどではじめて放水します。
舞台などは天井が高く、火災が発生しても設置場所は温度が上がらずに関知できない可能性があります。
ですからこの開放型が使われます。
また、水損を最小限におさえるため、作動区域を小分けします。
上のプレートでも開放型の方が多いのはそのためだと思います。
こんなふうに劇場などは開放型があります。よかったら探してみてください。
次は西洋美術館のスプリンクラー用の送水口。
系統図が消えています。せっかく送水口を色分けしているのに。
もう一つぴかぴかのプレートがあったので、これも既に使われていないのかもしれません。
愛すべき科学博物館はどうかな、とうろうろしましたが見つかりません。
かわりと言ってはなんですが、裏手にある日本学士院の採水口を発見。
門の間にカメラをねじ込むように撮影。
設備自体の設置年はわかりませんが、昭和50年前後・・・?かもうちょっと古いでしょうか。
美しく緑青が浮いています、鎖はプレート右下に付けるはずのものでしょう。
勢いで買ってしまった高倍率のカメラ、航空祭ではシャッタースピードが遅くてあまり活躍できなかったのですが、フラップゲート撮影以外でやっと役に立ちました。
続いてはロケットランチャとのコラボ。
なんという風景でしょうか。さすが上野。
わざわざ送水口のために壁を造ってあるところも。丁寧です。
しかしこの場合どうしても裏はこういう風↓になってしまうのに。
いや私は後ろも見ることができて嬉しいですが。
なぜ自立型にしなかったのか不明です。
立地が立地ですから、目に付くように、とかいたずらされないようになどという理由なのでしょうか。
そんなこんなで上野駅へ戻ってきました。
するとこれまで気付いていなかった、素晴らしい送水口が!
・・・あったのですが、ちょっと長くなったので今回はここまで。
以下おまけ①。
上野駅構内で見つけた古い看板。
むかしの鼻がまあるい新幹線です。後ろにある線が列車だったりするのも可愛いです。
「車両としてはどれを指しているのか、デザイン的に」なんだかいろいろあるようですが、それは鉄道に詳しい方にお任せします・・・。
丸い鼻(??)の新幹線、好きだったなあ。
つづく。
送水口の使い分けや働きがよく分かりました。
返信削除ステンレスがいぶし銀になり輝きを失っているのは、可もなく不可もなくって
いっそ鋸と緑青まみれになってて欲しいと思いますが・・・
壁に送水口があって、裏に配管というのは地面を掘るコストを削減したかったのでしょうか?
配管が見えていたり、後付けっぽいのは消防法が変わったからかな?と思ったりしましたけど、実際どうなんでしょう?
最後のプレートはプレミア物ですね!
ありがとうございます。
返信削除上野ではスプリンクラー送水口が多かったです。さすが博物館のまちです。
まさかロケットランチャーとのコラボ写真が撮れるとは思いませんでした。
送水口をみているとその街の様子が何となく表れているようで楽しいです。
送水口の蘊蓄をついつい書いてしまいましたが読んでいただいて恐縮です。
そういうくだり、どんどん長くなっちゃうんですよねえ・・・・。
時を刻んでいく姿はやはり金属としてきちんと(?)してると嬉しいです。
さて、件のような送水口ですが、多くは消防法が変わったときのものだと私も思います。
けれど、明らかにそれ以後のものについては、検査にひっかかって設置したのかと。
どちらがコストがかかるのか。
建物の建て方にもよるのでしょうが、その辺りはいつか業者さまに尋ねてみたいものです(^^)
最後のプレート、・・・そうなら残って欲しいですよね。
カモノハシのような新幹線ばかりになって寂しいわたしでした。