こんにちは。
昨日(2014年11月2日)、マンホールナイトというイベントに行ってまいりました。
昨年度異文化交流という枠で送水口についてお話させて頂いたという経緯もありますが、何よりそこで語られることが本当に面白いのです。
蓋についての研究成果、見方考え方、そして思い入れ。
自分の世界が広がっていく喜びを味わうことができます。
そして古きよき蓋への思いは、心から共感してしまいます。
ところでそのマンホールの蓋の神様と言えばもちろん林丈二氏です。
林さんと言えば、ここで説明するまでもなく多岐にわたるご活躍をなさっていることで皆さんご存知かと思いますが、そんな林さんが傭兵鉄子さんという登壇者さんのお話に触発され、座談会の場でそれにかかわる「ネタ」をいきなり!お話してくださるという「嬉し過ぎるサプライズ」な場面がありました。
鉄子さんの話を聞いて「いてもたってもいられず」と話す林さん。
ブランコに乗ってるというお話もそうですが、そういう姿をこの目で見てますます林さんへのファン度が上がりました。
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そんな林さんが台北へ行かれた際に撮ったということで恐れ多くも送って頂いた写真があります。
私一人でにやにや眺めているのはとっても勿体ないのでここに公開させて頂きます。
今回は何と第四弾となります!
ではでは~~
先ずは日本のものと似ている送水口。
露出Yで飾り板もなじみがある形です。
文字が黄色いのと接続口が太いところ、そして何より斜めに設置されているところが面白いです。
しかもわざわざ四角いプレートの上に。
接続口は差込式のようです。
因みに向こう側には連結送水口、こちらがわには灑水送水口と書かれています。
「灑」はサイと読むそうで、意味は「そそぐ」とのこと。スプリンクラー用送水口ということでしょう。
こちらも灑水送水口。彫ったところにペンキで色を入れているようです。蓋はありません。差込式のようです。
こちらは壁埋設。「送」の字が消火栓機工さまの楕円送水口タイプです。
日本のものより角ばっています。接続口のみ露出させるはずが間違っちゃったのかな?とも思いましたが、上部に送水口ともう一つ書かれているところを見るとそうでもないような。送水口の文字の上には65A×65A×75Aと記載があります。75Aは配管で接続口部分が65Aでしょうか。だとしたら日本と同じ・・・かな?
同じく「壁埋設角ばってるタイプ」かと思いきや自立型に付けられているかなり重そうな送水口です。字体などからすると同じメーカー様のようですが、特定の手がかりはありません。
この送水口の隣にはこんな人々が。
左から、
消防送水口 (連結送水口ですね)
消防採水口 (「灑水」じゃないのもあるのですね)
恐らく、
泡沫送水口 (泡消火用送水口でしょうか)
撒水送水口 (地下用の散水設備用送水口でしょうか)
・・と書いてあります。
採水口は爪も一つ折れていて塞がれているような気もします。
ところで泡沫送水口の両隣の金属の棒は一体何でしょうか。
と首をひねっていましたがさすが林さん、違う角度からの写真も送ってくださっていたのでした。
・・・えっ?蛇口??
開閉弁でもなし、ドレンでもなし(抜けない・・・ですよね?)。テスト用か、はたまた単なる散水栓か。
日本では見ない並びです。気になります(>_<)
さて、次は・・・・??
どうもこれの接続口部分がなくなっていたもののようです。可哀想です。
この爪、岸本産業さまの差込式送水口のようです。接続口の根本は球形でなく、円柱のようになっているのでしょうか。真下から覗いてみたくなります。
台北の送水口(?)にもホースが巻かれていました。ホースと仲良しなのは日本と同じです。
縦置き壁埋設タイプも頂きました。ちゃんと壁から出ないように設置されています。
そして最後にこのような更なる謎物件も・・・。
これは一体何なのか。もしかしたら消火栓かなあ・・・とも思うのですがどうでしょうか。
消防用じゃないかもしれません。
いや、本当にどこから突っ込めばよいのかさえわからない物件です。ちっこいドアは可愛過ぎです。
正体を知りたいような知りたくないような・・・。
以上、林さんから頂いた台北編でした。
ところで、台北の送水口が何故日本のものに似ているのかというと、こんな資料があるのでご覧ください。
「台北の歴史を歩く」片倉佳史氏
統治時代に建てられた台湾銀行にはなんとCEC(建設工業社)さまの送水口が設置されていたというのです。
その影響というか、その流れがあるのかもしれません。
実はこの後外国編がまだ続きます!乞うご期待!!なのです。
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