第二回送水口ナイトを行うことになりました。
さて、何を発表するのかとても悩んで参りましたが、今考えているのは大よそこんなことです。
2020年に東京オリンピックが開かれます。
そのときに私たちが見る風景は
一体どのようなものでしょうか。
そして、そのときに送水口はどんな姿をしているのでしょうか。
また、送水口ファンは何をしているのでしょうか。
1964年の東京オリンピックのとき。
たくさんの建築が生まれ、そして送水口もどんどん設置されていきました。
建物の顔として丹精込めて威風堂々と
或いはもしかしたらとにかく間に合うように急いで造られて
個性豊かな送水口たちが、
それぞれ異なる立地で、
一つひとつ違う佇まいで、
たくさんたくさん生まれていきました。
それから半世紀が過ぎました。
その間、送水口という消防設備は少しずつ姿を変えていきました。
日本の工業の技術の進歩によって。
送水口それ自体の進化によって。
各々の送水口を取り巻く環境の変化や人々の営みによって。
その中で
或るものは稀有な送水口となり
或るものは時とともに味わいや貫禄を身にまとい
また或るものは失われて影だけを留め
そして今、送水口の姿や在り方は転機を迎えているような気がしてなりません。
2020年の送水口的世界が
豊かで、興奮に満ち満ちていますように。
そんな願いを込めて、発表をつくっていきたいと思っています。
2015年8月1日
送水口ナイトに向けて
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