小倉ホテル、という名前がかすかに残る廃墟がありました。
あとで調べたら小倉日活ホテルと呼ばれる老舗ホテルでありました。
その裏手がストリートミュージアムになっているのですが、
今回の話題はそちらではなく、もう一つの側面に、
オールドプレート!!!
小倉日活ホテルは1962年(昭和37年)開業。
実は私、オールドプレートの中でも、文字が鋳造ではなく機械彫りのものは割と新しいのでは、と考えていました。
しかし、機械彫りは割と早い時代から行われていたようです。
「東京工業彫刻協同組合」という団体様のページによれば、彫刻機が輸入されたのは大正9年とのこと。
少し話題が反れますが、翌年の大正10年には国産の彫刻機が開発されたということですから日本はすごい。とはいえ精密さではまだ輸入のものを凌ぐことはできず、しばらくは外国製品に頼っていたそうです。そして戦争を経て一旦は落ち込むも、その後の朝鮮特需や高度経済成長を経て質的にも量的にも飛躍的に成長・変容していく・・・。このころの工業製品はこういう一面があるのかもしれません。そして送水口も・・・?
というわけで文字部をアップ。
あれれ?この文字の開き方とNNの詰まった感じ、そしてAの中線が低いところ・・・
そうです、あの大阪北区堂島新山本ビルの送水口に似ていませんか?
むむむむ!!
と興奮しましたが、忘れておりました。もう一つありました。
こちらは後付けでしょうが、消火栓機工さまのちょっとだけ接続口が出ている送水口。
オールド2か所目。
遠目にあのビル何かありそう!とわくわくして近づくと・・・
ありました!!!
さて・・・英語表記ではありますが
貼り付けたのでしょう・・・・・。
なんでしょう。嬉しいのに胸の奥がもぞもぞ致します。
いくつか取れてしまったのでしょうか、新しく付け替えられたアルファベットもあるようです。
ということで、英語表記物の文字の付け方としては、
① プレートと一緒に鋳造
② 機械彫刻
③ 文字をつくってビス留め
④ 文字をつくって接着剤留め
⑤ シール
という5種類があるようです。
これは④にあたるように見えます。そう言えば、③(④かも?)の例で、文字が醸し出す不安な感じに於いてこれと似たものがありました・・・・松阪に・・・(いろいろありますが、これは私的にはとても思い入れのある大好き物件なのです)
こちらもスプリンクラー送水口部分は後付のようです。
もちろん表示灯もあります。美しい。
3か所目。
小倉駅にとても近い場所です。
一度通り過ぎ、何となく胸騒ぎがして近辺を歩いていたら見つけました。
奥にひっそり。
これも文字が機械彫刻です。
ぱっと見た感じからしてすっきり。場所柄か、ほとんど手入れはされていないようですが、
凛としたたたずまいです。
文字部アップ。
開閉弁。
例えば横浜駅にあるような村上様の採水口にこのタイプに近いものがついていましたが・・・
何とも言えません。
応急処置。
ということで3件。
小倉の英語表記物件は以上。
小倉編、もう少し続きます。
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