20160110

低層銀行建築に至宝が眠る・前編   愛知県尾張一宮いちい信用金庫

私の蓋の先生は蓋散歩びとさん です。
蓋についての豊富な知識はもちろん、蓋を追う行動力、古きよき蓋への関わり方は憧れるばかり。
そんな蓋散歩びとさんですが、各地に蓋を探しに行くと、とんでもない逸品送水口を見つけてしまうのです。何というアンテナ。
そして発見なさったのが、この愛知県尾張一宮駅正面にある単口送水口です。
更に、岐阜にも同じ日本機械工業さまの単口送水口を見つけていらっしゃいました。


というわけで、
① まずは現物を観に行こう!
② 似たような環境にある、まだ見ぬ単口を発見しに行こう!

と思ったのでした。


では①から。

まずは尾張一宮。
駅を降りるともう見えてしまいました。
まだ心の準備ができていないのに!!(写真のほぼ中央です)

初めまして!! ・・あれ?


ひどい!コンビニのビニル袋らしきものが詰め込まれています。
心を静めて袋を撤去。 通りすがりの中学生に凝視される。

弁はフラップでした。 



大阪大江ビルなどの単口と同じく日本機械工業様のものですが、肝心のロゴが壁に塗りこめられていました。残念。 


以前よっち~さんに教えていただいた町野式刻印。
何と繊細で美しい。この枠にもつけられていました。 

それにしてもこの型の送水口で蓋が付いている物件を見たことがありません。
もともと無いのか・・しかし鎖留が、そして何よりここには鎖が付いています。
どんな蓋だったのか。想像が膨らみます。ふうう・・。



ところで、今回気になったのは、この文字です。
鋳造時に入れたものではないようです。
あとから機械彫刻で文字部分を削るというのはありますが、これは文字以外の部分を削ったように見えます。


こちらも。



この送水口、いちい信用金庫の建物に設置されていました。
写真のように3階建てです。
昭和20年代の東京都の火災予防条令や施行規則では階数四未満の建物についてのきまりはありません。
条令、またはこの地域の工業会での取り決めがあったか。

或いは・・・地下用とか。


もう一つの岐阜の物件は未見です。
今年は必ず行きたいです。

後編は岡崎へ。初見デザインの単口に出会いました。

2 件のコメント:

  1. おお!自分の名前が出てきてびっくりしています。どきどき。
    削った後と言うのは鋳造時にはみ出てしまった?
    違うロゴを削って焼き付けた?これはなさそう。
    全国をさがせば、蓋付き出会えるかもですね!

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  2. 勝手にすみません!しかも本当にYukiさんにはたくさん情報を頂くばかりで・・・感謝しています。
    いつかこの蓋に出会えたら嬉しいです(*^_^*)

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