巨大アーケード迷宮その1問屋街へ、いよいよ突入です。
縦横に伸びるアーケードのそれぞれが、独自の飾り付けをしています。
昭和迷宮。新しいとは言えないけれど、
きっとこれからずっと何時みても魅力的であると思える、そんな風景です。
グレートとピンクでドーム状に
奥行きを感じさせます。爽やかな青の店名表示。
トリコロールはこの通りのテーマカラーでしょう。
東2丁目。FASHION CITY の看板。
この新品をこの通りの方々が初めて見たとき、
初めて取り付けたときにはどんな歓声があったのか。
昭和レトロと一言で片づけられない、その時代の勢いやときめきを感じます。
看板で、特に感動したのが、これ!懐かしい~~~
この黄色が、光っているのですよ。昼間でも。どうしてだか、おわかりでしょうか???
そうです。これです。ありましたよね、こういうの(同意を求める)。
風に揺れて、点滅しているかのようでした。
床もにも気合いが感じられます。
アーケードの場所を示す番号。アップで撮っていないのが悔やまれますが、とても繊細なタイルでした。
可愛い模様。蓋の部分は、前は合わせてあったのでしょうか。
ではこの辺りで送水口の紹介を。
ここは全面的にアーケードで覆われています。
従って、アーケードで雨をしのげる部分、よりも上部に火災が起きた場合は下から放水ができません。そこで、アーケード屋根の上部に放水口を設置し、消防隊の方々に屋根の上から、或いはそこから水をひいて消火してもらうのです。そこに水を送るための入口がどこかというと、これです。
立売堀製作所様製品の露出Y送水口が惜しげもなく設置されています。
これまでの経験から、縦双口自立型を吊り下げるのがもっとも多く、そうでないものを見ると喜んでしまう癖がありますが、ここは凄いです。
ここも、露出Yです。
ここも。
しかも副業中。
更に!!こちらも立売堀製作所様製品ですが、なんと露出Yではなく、
おそらくS172 90度差込式の原型でしょう。
(90度というのは、連結されている管が本体の接続口の向きに対して直角ということのようです。)
アクリルですが、そんなことどっかいってます。何という異形。
見られている感濃厚です。可愛すぎます。
単口バージョンも。
なるほど、この場合、鎖留は管固定部になるのですね。ふむふむ。
お供え付き。
鎖が鉄のようです。錆びちゃう。鎖留も先ほどのものと比べるとやや簡易。
送水口はアーケードのテーマに即して飾り付けられたり、覆いをデザインされたり、色を塗られたりしていることが多いです。
覆いこそされていないものの、多彩な送水口は設備面への投資の余裕を感じさせます。
また、このように長い年月、いろいろに手をかけられたり、塗り直されたりと手が入っている様子も素晴らしいです。
残念ながらこの先の放水口を見ることはできませんでしたが、送水口を調べるだけでも十分に楽しめる空間でした。
とはいえ見ないで済ませるわけにはいきません。
ではどうするか。
その答えのまえに・・・・
この問屋街、岐阜駅のすぐそばにあります。
リンクを開いていただくと、グーグルマップが出ます。
地名にもなっている、というか「地名にした」ほどの規模です。
岐阜婦人子供服工業組合のページによれば、ここは戦後焼け野原であった地であり、
古着や軍服などを売り始めたのがそもそもの始まりとか。
その後、売るだけでなく、作って販売するようにもなりました。
昭和20年代後半という未だ衣類の足りなかった時代、
岐阜既製服産業界は、人々の需要にこたえる偉大なる供給者として
君臨していったのです。
しかし、現在は再開発計画も持ち上がっているようで、
その一画は既に空虚な雰囲気が漂っています。
しかし、
「場所」としては、そして建物や売り場の集積という意味での「モノ」としては、
朽ちていくものがあるとしても、この場における人とその行為の蓄積が岐阜市を現在も尚どんどん更新させている礎になっていることは間違いありません。
では、先ほどのもやもやを解決するべく、アーケードをでます。
つづく
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