20121117

メカメカ


メカメカしいです。
神保町付近。
プレート部が思いのほか大きくてはみ出してしまった感がありますが結果として合体ロボ感が出た、と。
左下の金属扉も無駄にかっこいい。

魅力ある送水口と思える条件はいくつかありますが、その一つは立地かと思います。

プレート型(壁埋設型)は壁の色や材質ひとつで雰囲気がぐっと変わります。
個人的には昭和な感じのタイルなんてかなりいいです。
新しいビルは、タイルのデザインも洗練されていて美しい、けれど胸にじんとくるような味わいがあるものが少ない。
これはガラスなんかにも言えて、ザ・昭和の少し厚めのレトロな磨りガラスがたまりません。

古き良き材質とデザインの送水口とともに味わい深く年を経たビルも減っていっています。
仕方ないのですが、寂しいことです。

シャム双生児の影


所謂「シャム双生児」という語。
Wikiその他によれば、結合双生児チャン&エン・ブンカー兄弟がThe Siamese Twinsと名乗って巡業(サーカス)していたことからきているそうです。
そこから来ているこの表示、「siamese connection」。

巡業とはつまり、自らを見世物とするということでした。
シャムとはタイの古い国名であり、タイにそのような双子が多かったわけではなく、あくまでもこの双子の兄弟に語源があるようです。
多分に差別的な意味合いを醸し出すので現在新たに生産される分については使われていません。
(例えばネコや魚などの品種名で、シャムやサイアミーズとついている場合には純粋にタイの・タイ地域の、ということを指すようです。)


送水口は「ふた口が基本」です。いざというときに「必ず」使えるようにするため。
人命救助のためであり人々の有形無形の財産を守るためです。
そのような設備にこういう語が残っていることは人の営みとして少し哀しみを感じます。

ちなみにこれは徳島駅そばのとても雰囲気のあるビルに設置されていました。
そのビルには送水口がもう一つありました。そちらは外壁埋込型。

中央のポッチはかつてそこからキャップへと鎖が繋がっていたのでしょう。


プレート下部には「DAIICHIKOGYO.CO」と刻印されています。
製造者がわかりにくい送水口にあっては珍しいことです。嬉しい。
検索をかけましたが、そのメーカーが現在も製造を続けているのかはわかりませんでした。


どちらも昭和40年代かそれ以前のものか、と思ってそのビルの設立年を調べたら昭和37年のもの。
半世紀という長い時間、このビルを守ってきたことになります。

古き良き送水口がたくさんあった徳島のまちでした。
このビルがいつまでもこの送水口とともに残ってくれることを遠くから祈るばかりです。


付記:このビルは既に閉館・解体されてしまったようです。露出Y型の方は、東京の鷹岡ビルの送水口↓にプレートの文字が似ていました。しかし既に確かめるすべはありません・・・。