ラベル 09鎖 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 09鎖 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

20121130

大阪赤トラス

かぜひきました。
数日ぶりにおうちパソコンの前にいます。

お仕事は今日一日なんとかこなせば土日おやすみ。がんばろう。

東京タワーの写真をのせたら大阪の観覧車もいいというコメントを頂きました。
それなら撮ってる!というわけで前回の東京赤トラスに引き続き、大阪赤トラスです。


 腐蝕しているわけでも送水口でもありませんが、かっこよかったので撮りました。
せっかく観覧車に乗ったのに風景全然見ないで真っ赤な鉄骨ばかり撮りました。

もう一周行きたかった。

大阪の都会のどまんなかに突き刺さる車輪、のようなこの観覧車がある風景がわたしはとても好きになりました。


おまけに大阪の赤い送水口。

アーケード型です。といっても赤いのは配管、そして駐車禁止のコーン。

その2。といっても赤いのは背景。「空中送水口」と勝手にジャンル名をつけているタイプ。
これは新しいものならでは。




「といっても」系ばかりなので最後はちょっとわたくし的お宝をひとつ。
アーケード型で配管もキャップも赤。
しかも上下でデザインが異なり、下部にもうひとつ保護キャップ。
壁のペンキの剥げた感じ、隣の柱になぜか連結されている拘束具合もすきな一品です。



大阪はお仕事の関係でここ数年お世話になっています。
そのたびに写真が増えていくのですが、どこも絵になる。
我がヨコハマとは趣は違いますが、とても大好きなまちです。

20121124

東京駅遺産考 2

東京駅の送水口のお話その2。
これは別系統なのできっとしばらくは残るのだろうと思います。


夜に撮ったので画面がわかりにくいですが、埋込式の美しい送水口です。

おそらく1972年総武地下ホームができたときにつくられたものでしょう。
概して昭和40年代ものは無骨な中に何らかのこだわりあるデザインが施され、金属も程よく廃れています。
送水口ファンの多くはこの40年代物件をお気に入りBEST3に必ず一つは入れているはずです。
それにしてもこの石積み。プレートとおおよそ同じ高さです。横幅はなんと完璧にプレートと一緒。
もちろん意図的でしょうが、すばらしい。他のどの石を見ても、送水口・・・・と思いをはせることが(おおよそ)できる優れた壁面です。
一体どんなすごい石屋さんが関わっているのでしょうか。
この壁面をつくった石屋さんと送水口を決めた業者さんに新東京駅ビルの送水口をつくってほしかった。

20121119

保護キャップ

送水口には保護キャップがついています。

「ホース接続口には、容易に脱着でき、かつ、経年変化をし難い保護キャップが設けられていること」(消防庁告示)
と定められています。

ポンプで送水するための接続口に、悪い輩がごみであるとか石であるとかを入れないように蓋をする必要があります。
そして、いざ送水するときにはキャップを外す、あるいは破るのです。


「外す」のはこういう蓋↑。横浜。
こちら側にたれている鎖と植え込みの手前いっぱいに埋められている様相があいまって、いざという場合ではないのにキャップを外し(てあげ)たくなってしまった、ということでここに載せてみました。ちなみにこれは差込式。

もうひとつねじ式(・・・)というものもあります。
爪がついているのがこのタイプ。
かなりいい感じのこの送水口は四谷付近のものです。



では「破る」とはどういうことか。

キャップはたいていの場合金属製ですが、一時流行になったのがこの「アクリル蓋」です。


有事にはこのアクリルを破ってホースを連結するのです。
そのために十字に溝が切ってあり、破りやすくなっています。

破りやすい、という上に美しいが故、いたずらされることも多いのかときどき色が変わっている送水口も見られます。
福岡空港ははじめ見たとき青だったのですが、気付くと黄緑色になっていました。

おそらく一番初めに発売されたのは不透明赤アクリルだと思われます。
その次は透明な赤。
続いて青や黄緑、黄色、オレンジなども現れたようです。いまのところその他の色はみたことがありません。
今も発売はしていますが、全体的な傾向として金属製の蓋が多いようです。
送水区域をわかりやすくするために金属の蓋に色を塗っているものもありますが美しいとはいいかねます。

個人的にはやはり不透明赤アクリルの毅然とした感じが好きです。ただ、今までにない色のアクリルを見てみたくないといったら嘘になる。希望としては無色透明、グレーなんてあったら素敵です。もしも硝子蓋があったらデザイン的にたまらないと思うのですが、危険すぎるので無理ですね。そこは大人なので無理は言わないのです。

そのほか現在はあまりみかけなくなりましたが、ゴムというかプラスチック製のキャップもあります。
あまりない、のですが補修されてキャップ部分だけ新しくなっているものもあったりするのでこのまま着実に残っていって欲しいと願っています。
↓これはお気に入りの一品。銀座。


送水口基本情報3-3

【送水口の種類】
とてもおおまかには
Ⅰ壁埋設(埋込)型
Ⅱスタンド(自立)型
Ⅲアーケード型
に分けられます。

Ⅲアーケード型
上から吊ってある、
あるいは柱と同化している形状になっています。
典型的なものとしては、こんな感じです。
↓青森駅前。

縦双口が殆どだと思っていたのですが、この青森駅そばの商店街には水平双口もありました。
アーケード型のよいところは配管をずっと辿っていける楽しみがあるということです。
商店街の屋根を這って配管が伸びていく様子はとても美しいのです。


見つけるポイントは、アーケードが直行する道路と交わっている十字路です。
もちろんそこは外部と繋がっているわけで、消防車が近付けるからです。

では、放水口はどこにあるのでしょうか。
それぞれのお店の中?
送水口から離れた場所にある柱付近?









実は、ここです。






そうです。
アーケードの上です。
ホースをつなぎ、バルブを開けて放水するのです。

結局アーケードがあることによって消火が困難となるのはアーケード上部の建物です。
ここに消防隊の方がのぼって放水します。

アーケードには屋根に上るための梯子と消火足場を設置します。
アーケードに沿った縦断足場を繋ぐように横断足場を設置、横断足場から50~100cmの高さになるように放水口を設置するというケースが多いようです。


実はこの写真はかなり屋根が破損している商店街で撮ったものでして、普段は簡単には見ることができません。
放水口の形はアーケードによって違うようなので、これからも注意して見ていきたいと思っているところです。







スタンド型で縦双口が増えてきたのと同様、スリム化を狙ったためかマンションにこれと似た吊り下げ式の送水口が設置されているのを見かけるようになりました。
ただ、こちらの方はあとから設置したために壁や地面を掘ることができなかった、という理由もあるかもしれません。また、放水口の場所は一般のスタンド型、壁埋設型と同様です。

あおもり紀行1 八戸編

父が津軽の人でした。
中学を出て東京に来て、洗濯屋さんに見習いに入りました。
母と結婚して自分のお店をもちましたがいつも心は津軽にあったようです。
毎年夏には車で青森に行きました。
当時まだ東北道は青森まで繋がっていなかったので岩手からが大変だったのを覚えています。
青森に、私が、そして父も行かなくなったのはいつからだったでしょう。
だんだんと仕事に追われ、体調を崩し、二度と足を踏み入れることのないまま永い眠りにつきました。
いつかもう一度行きたいと思っていた青森。
今年の夏にとうとう実現させました。
父を巡る旅路は、
・・・・・・・・・ひとまず置いておくとして、青森の送水口です。
先ずは八戸。
八戸と言えば朝市!・・・ということは八戸を訪れる直前に八戸出身の友達に聞いて知りました。
「“いさばのかっちゃ”と呼ばれるおばちゃんの言葉は俺にもわからん」と言われ、
ほうそんな人たちがいるのか、と。
いやいや私も小さい頃津軽弁の嵐にもまれたんだから、と
勇んで行ったらまったく何一つわからなかった朝市。
生きのいい魚や野菜だけでなく車まで売っていた朝市。
楽しい思い出でした・・・・・・。
そんな八戸で見つけた送水口。
壁埋込露出Y型、昭和60年ものです。
 
「定礎」をこのように一緒に設置してくれると設置年代がすぐわかるので助かります。
もちろん改修されたときに送水口を変えるということはままあることで、全面的にそれを信頼するわけにはいきませんが。
それはともかく正楷書体のような「送水口」の文字や丸プレートなど、ちょっと見昭和40年代もののような味わいです。ここの場合は設置壁面のみ最近改修が入ったのでしょう。送水口と定礎プレートが浮いてしまっているのが勿体ないところです。
続いてこれも壁埋込、露出Y型。古いものにはこのように接続口を球体から生やしたようなデザインのものがあり、見つけると嬉しくなります。
一般的な壁埋設角プレートの送水口で縦に二つならんでいるのは時折見かけますが、このタイプで縦に並んでいるのは珍しい。しかも上下でデザインが少しずつ違う。
鎖も違うのです。スプリンクラー標示の方は既に色が褪せているところとデザインを見るとそちらの方が古いような気もしますが、接地面や接続口は同じような感じ。まあ鎖部分はおそらくどちらも一度異なる時期に取り替えたのであろうとしてもいろいろと謎めいた物件ではあります。
そして勿論美しい。ずっと見ていても飽きない。こういう送水口が残っている八戸、いい町です。

壁埋設を二つ続けましたが、八戸はそれだけではありません。
キャップが歯車型のスタンド(自立)型。 


丸い頭部。標示はありませんが現役です。
鎖は送水口としては常軌を逸する長さで、なぜか足下に繋がっていました。
蛇足ですが、歯車キャップを見つけると上機嫌になります。
蛇足ですが、これを撮影したとき酔っぱらっていたので真っ黒な写真しか撮れていませんでした。よって周囲の観察結果を今ひとつ覚えておりません。残念です。 
ただ八戸のお酒は美味しかったです。しこたま飲みました。そちらは悔いなしです。

20121117

ゆめのねずみのくにのゆめ



なんということのない、いかにも平成な送水口。
用途はスプリンクラー。それにしても至って平凡(失礼)です。
しかし何故あえて撮ってしまったかというとまあつまりあのTDSのだから。


TDSの場合はしかし全部こんなかというとそこは流石というか、アトラクション外壁に紛れ込むようにプレート式の送水口が設置されていたりもするのです。
こんな感じに。


しかし、というかだからこそ、
先ほどのうっかり感のある送水口には親近感がわいてしまった、というわけ。
 
そんなこんなでTDSの送水口でしたが、若い頃は、有名な場所の送水口はどのようなのか気になって仕方ない時期がありまして。
 長崎ハウステンボス。
 USJ。
 六本木ヒルズ。
 東京タワー。
 大江戸温泉物語。
行っただけで内部に入らない場合もあったり。
なるほど、とうなるものもあれば
こんなものか、と愕然とする場合もあり。そりゃまあそうです。


かつてはどちらかというと送水口の立地というか設置の在り方の面白さに目が向くことが多かったのですが、今は奇異なものよりも主に昭和、とくに30~40年代に造られた、いわば「年代物」にぐっときます。
この建物にはどんな送水口がついているのだろうという興味から、素敵な送水口があるとそのビルや周辺の土地の歴史を考える、というスタンスに移り変わってきているような気がします。
年を取ったと言えばそれまでですし、またどちらがいいということでもありませんが、今はそんな探索がとても楽しいです。

明朝体愛

文字幅が不安感を醸し出す明朝体の表示板。
 いや美しい。
 時を経た明朝体には言葉にできない味わいがある。ずっと見ていたくなる。
 明朝体と腐蝕した金属とはとても似合うと思います。


 そういえば中学校の美術の授業でレタリングをしました。
 しばらくの間わたしのノートには明朝体の文字が溢れました。
 隣席の男の子は机に明朝体で落書きしていました。
のぞいてみたら、「不知火守」。
 「なにそれ」と聞いたらドカベンに出てくるライバル選手だそうな。

 某アニメが一世風靡して以来、明朝体が或る種緊張感やら強迫観念をもまとった美しさがあるのは周知されたような気がしますが、やはり本当に古くにデザインされた明朝体というのは独特の説得力があります。
 送水口に刻まれた明朝体はそういう意味で味があります。
 そしてまた、左の送水口のプレートの丸ゴチは周囲の汚れが今ひとつそぐわないので、
 これはこれで不安をかきたてる感じになっているわけです。

埋め込まない型

こういう謎に満ちた物件をみるとあれこれ想像が広がります。



何らかの理由で送水口が必要になり、後から付けたのか?
にしては錆びている部分、随分年季が入っている。実は初めからあったということか。
いや、もともと外壁に埋め込まれる部分なので風雨に晒されれば劣化も早い。
後からだろうな。

いやしかし、後からこの部分に設置するのならばなにゆえプレートを付けるのか。
これを見たら誰でも落ち着かないこころもちになるのに。
まあ想像されるのは「送水口とわかりやすく知らせるため」だろう。
ということは、
①建て増し或いはこの部分以外の改築で送水口が新たに必要になった。
②埋込や埋設の手間を省くために地上に這わせた。
③査察の際にわかりにくいと指摘され、プレートとキャップ部を追加。
ということか。

もっと言うと、追加時かその周辺のタイミングで送水管部分のペンキ塗り直しが行われている。
しかし外壁部との接合面を送水口裏の支えとなる石の接合面と比べるとかなり新しい。
とは言えペンキ塗りはその後のようだ。
意外に目をかけられ、手入れが繰り返されている送水口かもしれない。
いや、考えなく設置してしまったせいであれこれと追加工事が必要となり、疎まれている送水口かも。



・・・・・送水口とめぐりあえる散歩は楽しいです。

メカメカ


メカメカしいです。
神保町付近。
プレート部が思いのほか大きくてはみ出してしまった感がありますが結果として合体ロボ感が出た、と。
左下の金属扉も無駄にかっこいい。

魅力ある送水口と思える条件はいくつかありますが、その一つは立地かと思います。

プレート型(壁埋設型)は壁の色や材質ひとつで雰囲気がぐっと変わります。
個人的には昭和な感じのタイルなんてかなりいいです。
新しいビルは、タイルのデザインも洗練されていて美しい、けれど胸にじんとくるような味わいがあるものが少ない。
これはガラスなんかにも言えて、ザ・昭和の少し厚めのレトロな磨りガラスがたまりません。

古き良き材質とデザインの送水口とともに味わい深く年を経たビルも減っていっています。
仕方ないのですが、寂しいことです。