20141103

台北の送水口 ~林丈二氏から頂いた写真をご紹介します第四弾~

こんにちは。
昨日(2014年11月2日)、マンホールナイトというイベントに行ってまいりました。
昨年度異文化交流という枠で送水口についてお話させて頂いたという経緯もありますが、何よりそこで語られることが本当に面白いのです。
蓋についての研究成果、見方考え方、そして思い入れ。
自分の世界が広がっていく喜びを味わうことができます。
そして古きよき蓋への思いは、心から共感してしまいます。

ところでそのマンホールの蓋の神様と言えばもちろん林丈二氏です。
林さんと言えば、ここで説明するまでもなく多岐にわたるご活躍をなさっていることで皆さんご存知かと思いますが、そんな林さんが傭兵鉄子さんという登壇者さんのお話に触発され、座談会の場でそれにかかわる「ネタ」をいきなり!お話してくださるという「嬉し過ぎるサプライズ」な場面がありました。

鉄子さんの話を聞いて「いてもたってもいられず」と話す林さん。

ブランコに乗ってるというお話もそうですが、そういう姿をこの目で見てますます林さんへのファン度が上がりました。

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そんな林さんが台北へ行かれた際に撮ったということで恐れ多くも送って頂いた写真があります。
私一人でにやにや眺めているのはとっても勿体ないのでここに公開させて頂きます。
今回は何と第四弾となります!
第一弾第二弾第三弾も素敵なのでぜひご覧ください。)


ではでは~~


先ずは日本のものと似ている送水口。
露出Yで飾り板もなじみがある形です。
文字が黄色いのと接続口が太いところ、そして何より斜めに設置されているところが面白いです。
しかもわざわざ四角いプレートの上に。
接続口は差込式のようです。
因みに向こう側には連結送水口、こちらがわには灑水送水口と書かれています。
「灑」はサイと読むそうで、意味は「そそぐ」とのこと。スプリンクラー用送水口ということでしょう。

こちらも灑水送水口。彫ったところにペンキで色を入れているようです。蓋はありません。差込式のようです。

こちらは壁埋設。「送」の字が消火栓機工さまの楕円送水口タイプです。
日本のものより角ばっています。接続口のみ露出させるはずが間違っちゃったのかな?とも思いましたが、上部に送水口ともう一つ書かれているところを見るとそうでもないような。送水口の文字の上には65A×65A×75Aと記載があります。75Aは配管で接続口部分が65Aでしょうか。だとしたら日本と同じ・・・かな? 

同じく「壁埋設角ばってるタイプ」かと思いきや自立型に付けられているかなり重そうな送水口です。字体などからすると同じメーカー様のようですが、特定の手がかりはありません。

この送水口の隣にはこんな人々が。
左から、
消防送水口  (連結送水口ですね)
消防採水口  (「灑水」じゃないのもあるのですね)
恐らく、
泡沫送水口  (泡消火用送水口でしょうか)
撒水送水口  (地下用の散水設備用送水口でしょうか)
・・と書いてあります。
採水口は爪も一つ折れていて塞がれているような気もします。
ところで泡沫送水口の両隣の金属の棒は一体何でしょうか。


と首をひねっていましたがさすが林さん、違う角度からの写真も送ってくださっていたのでした。
・・・えっ?蛇口??
開閉弁でもなし、ドレンでもなし(抜けない・・・ですよね?)。テスト用か、はたまた単なる散水栓か。
日本では見ない並びです。気になります(>_<)



さて、次は・・・・??

どうもこれの接続口部分がなくなっていたもののようです。可哀想です。


この爪、岸本産業さまの差込式送水口のようです。接続口の根本は球形でなく、円柱のようになっているのでしょうか。真下から覗いてみたくなります。

台北の送水口(?)にもホースが巻かれていました。ホースと仲良しなのは日本と同じです。

縦置き壁埋設タイプも頂きました。ちゃんと壁から出ないように設置されています。 



そして最後にこのような更なる謎物件も・・・。 
これは一体何なのか。もしかしたら消火栓かなあ・・・とも思うのですがどうでしょうか。
消防用じゃないかもしれません。
いや、本当にどこから突っ込めばよいのかさえわからない物件です。ちっこいドアは可愛過ぎです。
正体を知りたいような知りたくないような・・・。


以上、林さんから頂いた台北編でした。

ところで、台北の送水口が何故日本のものに似ているのかというと、こんな資料があるのでご覧ください。
台北の歴史を歩く」片倉佳史氏
統治時代に建てられた台湾銀行にはなんとCEC(建設工業社)さまの送水口が設置されていたというのです。
その影響というか、その流れがあるのかもしれません。




実はこの後外国編がまだ続きます!乞うご期待!!なのです。

20141101

憧れの新潟送水口ウォーク後編 ~円熟の新潟市役所編~


前後編でなく、前・中・後と3部作になってしまいました新潟編。
とうとう後編、これで最後です。本当です。


地図を見て最後に行くべき場所を確定。
・・・しつつも先ずは昼食。というわけでもう少し新潟駅近辺をうろうろです。


ところで、前編にて「新潟ではねじ式が基本だったが新しく作るものから差込式」と書いたのですが、それを裏付ける物件。

この送水口、もともとねじ式で造られているのですが、差込式にするための媒介が既に付いています。
しかし、混在していることがわかりきっているので、消防隊の方々は媒介を持っているのは当然だと思います。その中でのこの措置。・・・・丁寧とは思いますが条例をたてに売りつけちゃったのかなあと邪推したり。いえ、勿論防災対策としては丁寧過ぎることに害はありませんし、この保護ゴムのついたパーツは個人的にも好きなのでよいのですが。

・・・・・それはそれとして、この不思議な鎖の付け方は説明ができません。あまっちゃったのかな?




ちょっとここで新潟駅へ。
・・・・・・あれれ、火事?火事なの!?と思いきや・・・ジョージくん(家族)がダッシュ。

えええ、と思ったらSLがいたのでした。偶然見ることができたのです。
ジョージくん黙って真剣な表情で撮影してます。日ごろ自分から「テツ」とは言いませんが、

数字とか記号で電車を呼んだり「それは電車じゃなくてディーゼル」と静かに訂正したり往復の路線を必ず変えたり「そのシルエットをもつ型式はこの駅にはいない」と駅の掲示物に向かって言ったり住む場所を駅の様子で選んだり

・・・するところを見ると、この人はもしかしてテツじゃないかな・・・・・・となんとなく思うわけです。いや独り言ですが。(因みに下の写真の人はジョージくんじゃないです)

話が全く関係ないところにいきました。戻ります。
新潟駅近く。花壇系。

よく見たらがっちり蓋が固定されていました。左蓋が盗まれたか何かで防衛する意志を強くしたのでしょうか。右側のスプリンクラー用の送水口は平気にしていますが・・・


何故か斜めに付けられている送水口。地面のせいでもないようです。手書き表示がかっこいい。たまりません。


こちらも花壇系。この字からすると消火栓機工さまの製品と思いますが、蓋だけ後から替えたのかも知れません。学付きの文字。いつみても麗しいです。攻撃的なしんにょうの「送」。



「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」

蓋は外され、塩ビ配管キャップが取り付けられていました。最近よく見る送水痕の処置です。


またまた花壇系。地面が下がったのか送水口が背伸びしちゃったのか。

と、こんな感じで送水口を撮っているうちに空腹も限界に・・・というところでこの物件に出会いました。

蓋に会社名、ロゴマークも完璧な「ロゼッタ送水口」です。
このロゴが消火栓機工さまのものであるということは、村上製作所の村上様に教えて頂いていたのですが、実物を見ると興奮します。しかもホース固定部がまねっこCEC。これでテンション上がらないわけがありません。空腹もどこへやら、です。

少し傷はありますがかなり美しいキャップ。字体もかっこいい純正品。
消火栓機工さまは2001年に企業としての生命を全うしています。せめて製品は長く使われてほしいものです。

Kの下がSだと気付いたときの衝撃は今でも忘れられません・・・。







ご飯も食べて元気復活!
怪しいと睨んでいた市役所へ向かいました。

しかし見つけたのは新しい自立型。
うむう・・・・



でもかっこいいコンクリ構築物を観たのでよしとしましょう。
ということでもう少しうろうろ。




もうちょっと奥へ行ってみます。
こちらは6階・・・かな。送水口はないかな。

・・・あっ!


あった!ありました!!


村上製作所物件!!!
さすが、さすが開港五都市の一つです。送水口はブランド品です。
飾り板にばっちり合った設置!かっこいい!!!!!!!
要改修って書いてあるけどかっこいい!!(こんなシール初めて見ました)


この貫禄。
ところでこれ・・・・蓋の部分が長いです。バランス的に不思議な物件になっているような気がするのですが、ホース固定部より先の部分の構造がよくわかりません。むずむず。

しかし残念なことに鎖は純正品でなく、しかも鉄製です。回転して、錆が渦巻状に付着してしまっています。哀しいです。(でもキレイ)ロゴマーク付近には蜘蛛の巣が・・・磨かせてほしい。



裏手に回ります。ちょっと嫌な予感。いくつかある庁舎のうち、古いものは解体されている模様です。ここでもう一つ発見。わかりますでしょうか。階段のこちら側です。

ここでも望遠カメラが活躍。
はあ・・・近くに行きたい・・・触りたい・・・せめてじっくり正面から眺めたい。しかしかなり広い面積が囲われていたのでそれは無理というもの。仕方なく「立ち入り禁止」のこちらがわから見つめるのみです。

表と同型のものが設置してありました。こちらも鎖が鉄製のものに取り替えられています。だめだって。




ここでも泣く泣く送水口に別れを告げます。
どうもここも解体の波が押し寄せているようです。この送水口と再会する日は来るのでしょうか。





後ろ髪をひかれつつ、帰ります。
帰り道でであった送水口。・・・・・・・?ん?何かヘンです。

ロゴも爪もそして文字も美しい純正岸本製作所さまの送水口。

ですがですが!!ロゴが上に、そして送水口の文字が下に!!!!!
そのせいで怒ってるロボみたいになってます。
うう、夢に出そう・・・(出てほしいけど)

そばにあった素晴らしい南北製作所さま物件をみて心を落ち着かせました。

こちらは二つ並んだ露出Y。はっきりとした球部のない新しめのデザインです。


同じ場所の違う棟に付いていた送水口。
それにしても巨大な文字プレート。すごい。ほしい。
NS省の送水口と張り合えます。

新潟駅のそばまで戻って参りました。
来た当初から撮りたいと思っていた挟まれ送水口。花壇系になりたいのか脱出したいのか。


最後にカラーマンホールを撮っておしまいです。向日葵とチューリップ蓋のカラー版には出会えませんでしたが、それはまた次回ということに。


まこさん、
路地連のみなさま、
まちあるきでご一緒できたみなさま、
ありがとうございました。

新潟に来ることができて本当に嬉しかったです。
また来ます!!!!