2013年末の3連休、名古屋に行ってまいりました!!
名古屋駅前の換気塔。
登っていってずずー、と落ちてみたくなる構造です。
名古屋の送水口の特徴は次の3つ。
1:アクリル蓋が圧倒的に多い
2:「放水口位置案内図」が取り付けられている
3:泡消火用送水口が多い
というわけで先ずはいくつかご覧ください。
名古屋駅近くで目立ったのは透明黄色と赤アクリル。
名古屋では、黄色は青と並んで最も新しい部類に入るようです。
つまり、付け替えるときには赤よりも黄色が選ばれている。
「放水口位置案内図」は条令で決められているのだと思います。
関東では、消防設備を一度に、つまり送水口、消火栓、放水口などの一連のものを示す図が取り付けられていることがあります。
地下鉄の駅や高速道路などでは取り付けられていることが多いです。
しかし見ることの方が少ないです。(スプリンクラー設備で送水口が多い場合には消火区域を見分ける必要があるので大体付いていますが。)
しかし、名古屋では9割近くの送水口に設置されていると言っても大げさではないくらい、きちんと案内図が取り付けられていました。
そして泡消火用送水口。
以前船橋の記事を書いたときに少し説明させて頂いたのですが、
名古屋は非常に多く見られました。
放水口位置図などによれば、地下に接続されているものが多いので、駐車場用と思われます。
以上のことから考えると、名古屋では消火設備が非常に丁寧に扱われている、と言えるのではないでしょうか。
実際、上の例でもどの接続口がどの役割かが赤線できちんと分けられていますし、アクリルが透明なものになっているのも、中の様子、特にどちらが開閉弁なのかということもよくわかるようにしているのかと考えます。
因みにこのときどこに向かっているかというとホテルです。
駅から歩いて数分なのに、途中で送水口を撮ったり、送水口を撮ったり、そうす・・・
なかなかたどり着きません。
すっかり暗くなってきてしまいました。
そのときです。
いわたビルディング・・・建て書きが可愛いわりには古い感じ・・・あれれ?
いきなりオールドプレートに遭遇!!
この端正な蓋の縁の造り。
ぴしゃりと決まった文字間。
メーカーロゴはありませんが、透明赤アクリルの古さも手伝ってか完璧な色合い。
うしろの壁との位置合わせも完璧です。
むむ・・(T_T)
名古屋に来てすぐ(最早そうでもないけれど)いいものを見てしまいました。
ちなみに後で調べたら昭和41年物でした。素晴らしい。
思いがけずホテルに到着するのが遅くなったのでさっそく夕食にでかけます。
夕食に行く途中で見かけた地下鉄入口。
うひゃー、かっこいいです!
送水口もこんなにスタイリッシュに!
あいちトリエンナーレの一環だそうですが素晴らしい。
(傘は違うと)
さて、名古屋二日目。
朝からひたすら歩き倒そうということで早起きしました。
先ずは一日目の夜に気になっていたビル街へ。
はい、来ましたオールドプレート!
丹羽幸株式会社さまは明治41年創業の老舗中の老舗。
こちら↓は伝馬町北店。
上にあげた送水口はこの西側面にあります。
すぐ隣に新品の送水口がありますが、そちらは倉庫用。
南側面にもう一つ送水口。
こちらの送水口の右上には点検証が貼られていますが日付けはありません。
無くてはならぬ階数でもありません。もう役目は終えたということでしょうか。
ところでこの送水口、TSというマークだけでなく、SUGAという社名も入っています。すると、ロゴマークの持ち主(?)が判明するわけです。
こういう物件をマンホールの蓋の世界では「ロゼッタストーン」と呼ぶとか。なるほど!
因みにこの須賀工業社さまはマンホールも製造していらっしゃいます。
尚、何故TSかというと須賀工業社創業者さまの名前が「須賀豊治郎」氏と仰ることからそのイニシャルを採用したとか。これもなるほど!!です。
なかなか幸先がいいです!
ほくほくしているとジョージくん(家族)が呼ぶ声。
行ってみると、そこには・・!!
えっ!
えっ!!!
単口!!
・・・です。
しかもこちらは三機工業さまのロゴマーク。
名古屋のまちの中でも、ここは繊維業界の皆様が集まる一画。
その中でも老舗のこの会社。
設置年代は、会社の沿革によると北店が昭和46年、
南店は定礎によると昭和33年。
北店はもうちょっと古いような気がしますが、南店はなるほどの年季です。
いや、素晴らしいです。
まずはオールドプレートと単口をゲット。
ということで探索を続けます。
ひとまず続く。
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(2019年追記 この送水口も建物の解体に伴って撤去されることになりました。単口はすでに送水口博物館に、双口も2020年には救出され、新橋に来る予定です。尚、北店については、建物自体は戦前のものであり、なんとGHQに接収されたとか。その後丹羽幸のものになったようです。)
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