5月24日(土)に行った「送水口救出」の記事を書いた後に自分でtwitterに書き込んだものを転載しておきます。
覚書のつもりで書いておいたのですが、
とても大切なことだと自分で思ったので、
自分のためにも、ここに置いておきます。
(下線は今回ひきました。)
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Aya @sousuiko
5月24日
【送水口を遺すことについて1】
ふつう「送水口を外す」と言ったら、改修でその送水口を取り外す、或いは解体に伴い破壊する・・ということです。従ってその際送水口ヘッドを傷物にしても構わないわけです。特に後者は壁面ごと。送水口くらいの規模の設備は気にもされないようです。
【送水口を遺すことについて2】
通常壁面の解体は上部から行っていくそうで、落下する壁面の残骸というか破片で送水口は傷つき、埋もれていくようです。ですから解体した後で送水口を取りに行くということは難しいのだと感じました。「取っておいて」というのも作業に支障を来すことだと。
【送水口を遺すことについて3】
昨日実感・痛感したのは、傷めないように取り外すのはとんでもなく大変であること。現場の方々の理解と協力が不可欠であること。今回それができたのは、ひとえに村上社長の熱意と人徳、そして送水口愛ですが、ここに至る村上製作所様の歴史も関わっているはずです。
【送水口を遺すことについて4】
時間も、お金も、何よりも工事することで得られるメリットについての見通し、そしてその後の利用計画が必要です。何よりもその送水口が本当に価値あるものであるのかという見極めがないといけない。
【送水口を遺すことについて】
これまで私は軽々しく「この送水口だけでも残るといいなあ」などと発言してきましたが、非常に浅はかであったと振り返るばかりです。しかしそれでもなお、どうしても遺すべき、伝えるべき遺産としての価値がある送水口がある。あるのです。
【送水口を遺すことについて6】
英語・片仮名表記のもの、単口など。それらは消防法が成立する前に消防設備の関係者が知恵を絞って技術を導入したり、独自に開発を進めたりした価値ある足跡です。そこには古から続く災害を克服する思いと高い技術へのあくなき挑戦、そして努力が秘められています。
【送水口を遺すことについて7】
また、古いものにはメーカーロゴや企業ロゴもついています。玄関先に置く設備としてのプライドも、古い飾り板から感じることができます。そういったものの中から更に精選し、手間暇をかけてさえも残すべきものとその場所を考える。そういう時期にきていると思います。
【送水口を遺すことについて8】
ですから、自分はそういうことにほんのわずかでも寄与できる情報を整理し、事象を集めることを続けていくとともに、自分ができることを形にしていこうと改めて思いました。送水口に秘められた災害への見方や考え方、今後への可能性を伝えていくためにも。
【送水口を遺すことについて9】
以上連投失礼いたしました。
以下追記。いろいろ書きましたが、送水口それ自体を愛で、なんだこれ面白いとか綺麗!とか可愛い!とか言いながらほのぼのとお散歩することはやめたくないしその面白さもまたたくさんの方々と共有していきたいと思っています。おしまい。
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お読みくださった方がいらっしゃいましたら、心から感謝いたします。
今後、このことを前面に押し出し続けていくわけではありません。
しかし、私というものがこのブログを書いていく上でもっている、土台となる考えの一つであるということは知ってほしいと考えました。
拙い文章ですみません。
そしてこれからも宜しくお付き合いのほど、お願いいたします。
Aya
Ayaさんの熱い思いに共感しています。
返信削除まずはCECブランドさんも仲間に入れて、文化遺産的送水口サミットを開きましょう。