20260122

【久里浜 黒船仲通り商店街の送水口たち】商店街の中にまさかの…!!

京急久里浜駅を降りると見える風景です。


この京急久里浜駅そばには、黒船仲通りという商店街があります。
黒船来航を名に冠した賑やかな場所です。

駅を出るとすぐに黒船仲通りアーケードの入口が見えます。
白い看板と船のオブジェが印象的です。


冒頭の白い看板から商店街に入っていきましょう。
お迎え送水口は看板柱の両サイドに2基。‥‥2基?

向かって左側。丁寧に「連結送水管」と目の位置に書いてあります。優しい。
柱は太いのですが、柱に封入型ではなく、寄り添う形式です。チーズ配管を二つ繋げた縦双口。きゅっと絞った最下部に付けられたドレン弁が可愛らしいです。

向かって右側は…

???

なんと、柱の途中から出てきています。これはあまりないタイプです。
よく見ると、何か書いてあるではないですか。

ど…ドレンチャー!!
ドレンチャー用送水口がアーケードの入口にあるなんて!!!
他に見たことあるかなどうかな…ちょっと思い出せません。

ということは、ドレンチャーヘッドがあるということ…

これかな…?

アーケード屋根の中央ではなく、お店側に一列に取り付けられているということは、お店が火事になった場合、その延焼を防ぐためなのですね。
いつも、アーケードを通るたびに、ここで火事が起きたら先ずこの通路が大変なことになるなあと思います。
実際、1976年の「酒田大火」では、アーケードで起きた火災がいわゆる煙突効果によってアーケードに沿って勢いよく広がってしまったようです。

私が追いかけているアーケード送水口は、天蓋の上の放水口に水を送り、隣接した建物を消す役割を果たしています。つまり、アーケードの外の火災を消し止めるためのものです。
しかし、アーケード内部の火災についてもそれぞれの商店街でいろいろな対策が図られており、このドレンチャーはその一つとして非常に大切なものであると思いました。

この商店街は交差する路地も無いようなので、ドレンチャーヘッドを探しながら上を向いて歩いていくと、これかなあ…と思うものがいくつか見えます。と、その下に目を向けると…
ん?

あれれ…アーケード内部に…放水口?天蓋の上ではなくて?

送水口のまちが………
いえ、はい…放水口ですね… 
と確認しながら進んでいくと…

あっ、また放水口

この商店街、交差する大きな一般道は無いのですが、もう一本の商店街とクロスして十字型になっています。その交差点を抜けて…あらら、またまた放水口

と言っている間に反対側まで来てしまいました。


外へ出る前にふと上を見ると、あるじゃあないですか、天蓋の上にもちゃんと!放水口が!!(安心)



一歩引くと、足元と天空、両方に送水口が見えるのです。絶景かな、なのです。

なぜにアーケードの中に放水口…と首をひねり、
天蓋上と足元の放水口を交互に見るために首を上げ下げし、
首が痛くなったところで、一旦外へ出ます。
おっと、ここの看板は青なんですね。私が入った駅の近くの看板は白でした。同じデザインなのに雰囲気がまるで変わってきます。

この青い看板の足元にもお迎え送水口は二つ。
向かって右側が連結送水管送水口
向かって左側がドレンチャー用送水口

逆のように思えますが、
今わたしは、おおよそ北から南へと歩いてきましたので、
おおよそ東側が連結送水管用
おおよそ西側がドレンチャー用、と考えれば納得です。




さてさて。

先ほど、この黒船仲通りは十字になっていると書きました。

ということで、仲通りを出て一般道を歩き、他の入口へ回ります。
今度はおおよそ東から西へと歩いていきましょう。

はい、次の入口…おっと、こんどは黒ですね。かっこいい!

ここにも両サイドに送水口。
向かって左側(おおよそ南側)に連結送水管用。柱に寄り添う縦双口。
向かって右側(おおよそ北側)にドレンチャー用。柱埋設で先端は露出縦双口。



では中へと入っていきましょう。この道にもあるでしょうか、放水口…




ありますね。

ありますねえ。

ありますあります。

書くタイミングを逸していましたが、全て立売堀様製品です。


仲通りも終わりですが…

おおよそ西側の看板は赤でした。どれもよいですね

そして勿論ここにもダブル送水口。
向かって右側(おおよそ南側)に連結送水管用。柱に寄り添う縦双口。
向かって左側(おおよそ北側)にドレンチャー用。柱埋設で先端は露出縦双口。


というわけで歩き通したわけですが、一体なぜ黒船仲通りには、アーケード商店街の内部に放水口があるのでしょうか。


この黒船仲通り、十字になっていると書きましたが、
よく見られるアーケード商店街とは異なり、自動車が通れるような道路との交差はありません。

そして、周囲にある大きな道路以外は建物がそれなりに密集しています。赤い部分です。


ですから、アーケードの入口にしか送水口はない。
アクセスできないからです。
そして、【内部】が火事になった時にすぐに放水できるように、放水口は各所に付いている。

高層ビルで言えば、アーケード入口が地上部、内部が高層階という感じでしょうか。

アーケード内部の放水口。
驚きましたが、実は他にも一例知っています。
…というより、こちらで商店街内放水口の存在と意義に出会いました。
それは、金沢市の中心地にある近江町市場。ここも同じように横からの消防車アクセスが難しいほど建物が密集しています。
 



はじめは「?放水口?何か間違えちゃったのかな?」と思ったのですが、送水口博物館の館長である村上善一さんにそのことを伝えたところ、早急な消火のためにはこのような設置もありうるとのことで、深く納得したのでした。


ということは、他にも「商店街内部放水口」の事例があるかもしれません。
また探すべき対象が増えてしまいました(嬉)


…ところで、この青い文字。
そうなんです。久里浜には片屋根+ちょっとだけアーケード商店街がまだあります。
その名もはろーど通り。


こちらにもなかなか興味深い送水口があるのです。
…が、それはまた別の記事で紹介していこうと思います。


今回はここまで。
終わりまで読んでいただきありがとうございました。




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