Ⅱ送水口の役割 連結送水管送水口編
街を歩いていて、「あっあそこに送水口!」とわかるようになったら、次はその役割です。指を指したそこに、なにゆえ送水口はあるのか。
送水口(連結送水管送水口)は、消防士さんたちが活動するときに必要となる施設の一つです。消防車での放水が、どうがんばっても届かない場所へと水を送り届けるために存在します。
では、消防車からの放水が届かない場所とは一体どのようなところでしょうか。
例えばビルの高層階。…現在活躍している梯子消防車。そのトップクラスの車でさえ、およそ50mが精一杯です。それに、どうにかして窓まで辿り着いても、火元がビルの中央付近であれば消火するのは難しい。
例えば駅地下の商店街。…消防車が入ることはできません。
例えばアーケード商店街の両サイドのビルの壁面。…アーケードの屋根が邪魔をして地面から放水することはとても難しいでしょう。
それらの場所が火災になった時が送水口の出番です。
消防士さんたちは送水口にホースを繋ぎ、ポンプ車から水を送りこみます。水はビルの中を縦に貫く連結送水管を通り、放水口へと届きます。消防士さんは、ホースだけをかついで非常エレベータや非常階段から火元の階(または安全のためその一つ隣の階)へと直行するのです。
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