20180320

送水口とは Ⅱ送水口の役割 スプリンクラー送水口編

Ⅱ送水口の役割 スプリンクラー送水口編

前回は「連結送水管」用の送水口の役割でした。
放水口に繋がる送水口のお話をしましたが、実は、他のものに繋がる送水口もあるのです。
今回はいったい何に繋がっているのでしょうか。



















実は、スプリンクラー設備にも送水口が関係しています。
スプリンクラーは、基本的には熱を感じるとヘッドが開いて散水します。
(ヘッドは熱で溶けやすい金属、または熱で膨張・破裂する液体入りの硝子でふさがれています。ヘッドが火災により開放されることで、送水管の中の水が動き、圧力が変わります。それを感知してさらに水を送るためにポンプが作動するのです。)

こうすることで、出火しても燃え広がるのを先手を打って防ぐことができます。
しかし、防火水槽の水は有限です。スプリンクラーの水だけで対処できない場合は消防隊の到着を待って放水口からの水を使って消火することになります。
ではそこでスプリンクラーの役目は終わりかというと、そんなことはないのです。スプリンクラーが作動し続けることによって、炎と煙が充満している部屋の温度を下げ、高温から消防士さんを守ることができます。

ですから、スプリンクラーが継続的にシャワーを出すことができるよう、送水口から水を補給し続ける必要があるのです。

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