家族が吹屋に連れて行ってくれました。
と言っても今回の記事は、あの赤く幻想的な吹屋の街の話ではありません。
行く途中で、家族がわたしのために寄ってくれたところ…
備中高梁。
そこで出会った美しいアーケード送水口の話です。
やくもで到着。とてつもなく可愛らしい車両でした!(写真下手)
到着!
現存天守12城のうちのひとつ、備中松山城はこの駅から行くのですね。
これはマンホール蓋ではなく、歩道上のタイルのようです。」
さて、住宅街を歩いていくと…
おおお
迫りくるような天蓋。
陽を透かしていて、何と美しいことでしょう。
そして既に見えているお迎え送水口…!!!!!
この登場の仕方には魂を奪われました。
やだもう、めっちゃ可愛い送水口が!!
入口に!
いるんですけど!
なんですかこのフォルム。
えっ、どこからが本体なの…?
下向きの露出Yでもない。
本体云々ではなく、配管の下部に120度で配管を生やした感じ。
この商店街のためにカスタマイズされたのでしょうか。
アーケードで連結送水管を見る時には、
天蓋上部に繋がる放水口からの配管+接続口!はいどうぞ!
と、分かりやすく展開される水の道が強調されることにもあります。
普段だと鋳物である送水口がどーんと目に入るのですが、
アーケードでは違う。
天蓋とそれを支える柱を這う血管のような水脈の構造が先ず意識されます。
そして、【連結送水管の入口としての送水口】という
何といいましょうか、原点というか核というか真髄というか
そんなものを感じてしまいます。
だからこそ、人は初見のアーケード商店街のお迎え送水口を前に
つい首を垂れてしまうものなのでしょう。
というのはさておき
めっちゃ可愛い。めっちゃ可愛い。
質感が可愛い。配管の太さのバランスが可愛い。
しかも、一生懸命伸ばしたYの先端の蓋からは
なんとYの根元に盗難防止用の鎖が繋がっています。
鎖留はなく2本ぐっさり…
ワイルドだなあ…
何気に多種のパーツが使用されています。おしゃれすぎる。
開閉弁のバルブ、こんなに大きいのが必要なの…?
(うれしい)
私の知っている送水口のスタイルのバランスと、
各所で少しずつずれがあって、
何でしょう、ぞくぞくします。
癖になる。
下から撮る。
真下から撮る。
そういえば排水弁ないな…
いや、一つにこんな時間をかけていたら全く進みません。
名残惜しいのですが歩き始め…
あらかわいい…
ゆるきゃらが「わーい」と飛び跳ねているような造形です。(伝われ)
計算されてる?
先ほどの送水口と恐らく同じ形状でしょう。
接続口周りタイヤ部分が球神奈川県庁分庁舎の送水口を彷彿とさせます。
タイヤの色が立売堀製作所様製のようですが、どうでしょう。
ISブルーが日に焼けるとこんな感じになるのですよね。
横顔?もよい…
おっと開閉弁にこんなマークが。
送水口ではなくバルブのメーカー様のものですが、
私には分かりません。こんな可愛らしいフォルムの製品を造るメーカー様がどこであるか知りたいものです。
鎖を確実に留めておくための部品。
こちらも先ほどと同じでしょう。
ここも排水弁ないですね…
蓋をよく見てみると、こんな感じ
タイヤ部分のアップ。
JFEのマークのようですがどうでしょう。
近くには街角狸さんが二匹。こんにちは。
おっと3基目。
はじめの2基と形ちがう!!!!
これは見たことない…いや、神戸の送水口と似ているかもしれません。
と思って過去の写真を探しましたが、おしい!
神戸の方は接続口がこちらを向いていました。
それどころかよく見たら全然違いましたね。まあ両方可愛いからヨシ!
神戸と比べてみると、栄町送水口は接続口を繋ぐ部分がT型。
神戸は+です。神戸はその+の最下部にドレン弁が付いている。
ん?この鎖、なにかしら…
蓋盗難防止用でしたか!長い!
途中から鎖の種類が変わっているということはこれも現地で付けたのでしょう。すごい。
バルブ。
1,2基目よりも小ぶりです。
KITAZAWA VALVE と書かれています。観覧車みたいですね。
↑斜めから。
↓下から。
もひとつ下から。
2,3基目はどちらも路地へつながる場所
…から少々離れた設置されてありました。
4つ目もです。
えええ、また形が違う~~
露出Y…に見せかけて(そんなつもりはきっとない)
配管ぱっつんと切って閉じた、その上に接続口が付いている。
下から見るとよく分かります。
それにしても蓋に付いている鎖留、これまで見た中で一番大きいかもしれません。
でも鎖が繋がっていて…いっぺんに盗まれませんように…
横顔も撮影しておきましょう。
そろそろ出口(というか反対側の入口)が見えてきました。
まだありますね、嬉しい!
送水口のために歩道が切ってあるのかと思ったら
排水口用でした。残念。
形状は先ほどと同型のようです。
こちらも巨大鎖留。
そして鎖が長い。でも地面に付かないように結ばれています。
接続口間の角度は
120度のようです。
最後に下から撮影。
我ながらいい写真…(惚)
商店街の送水口はこれで全てです。
一つ一つ、ここでしか見られないような造形です。
近くのお店の人たちが集まって、製造可能な送水口リストを見ながら
「うちはこれにしようかなあ」「こんなのもできる?」
などと話している様子を思い描きながら商店街を後にしました。
このほか、商店街のステキポイント写真を紹介しておきます。
まずは天蓋から吊られている灯
…を撮りたかったのですが暗くてなんだかわかりません(写真が下手)
商店街から路地を見る、その風景が大好きです。
本当にここの天蓋は綺麗でした。
天蓋が三層になっているからでしょうか。
消火器…ではなく、消火栓箱。
吹屋でもそうでしたが、地上式消火栓を!見せて!!!
見せて…
マンホール蓋もありました。
反対側に抜けました。
楽しかった…
最後までご覧くださってありがとうございました!