20250824

【鶴見橋商店街の送水口たち】夢の巨大アーケード!息が止まる程のお宝と遭遇

【鶴見橋商店街】
大阪市西成区


非常に大きな商店街です。がっつり歩けます。


鶴見橋商店街は、8番街まであります。
歩を進めるごとに、商店街の様子も、送水口も変わっていきます。

他の回では、記事の最初の方で送水口の型式をまとめているのですが
今回はかなり多様なので、一つずつ見ていくことにします。

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この日の朝は万博に行っておりました。
雨量がものすごく、待っているのがつらかったです。

それはともかく。
今回は花園町駅側から行きました。ということでまずは1番街です。
入口に太い円柱柱に包まれた縦双口アクリル蓋の送水口があります。

今回のファースト送水口です。


柱にはシールがたくさん貼られています。
アクリル蓋は既にありませんが、透明赤だったようです。



一番街の床面。豪華!



1番街の店舗用看板は黄色の円形。可愛いです。


跳ねてる


おお 送水口標識用吊り下げ器具(?)が可愛い…
こんなにしてもらって…


と思って下を見ると
あれ?入口みたいな飾り柱は?
巻いてくれないの?


でもパイロンに守られていたから大丈夫!


2番街に入りました。


床には干支の絵が描いてあります。
中央はこちらも鶴でしょうか。

床の模様は升目から…これは何ていうの?


送水口は角柱に包まれたものになります。


ステンレスの表面には模様が…!


こちらも…


おや?
ステンレスの模様が!違うんですけど!


おおう…優遇…


上のものと同じデザインの送水口柱。
商店街の光に映えて非常に美しい。


アクリル蓋も健在です。
上が不透明、下が透明。
綺麗ですねえ。ため息。


もう一箇所。こちらも不透明と透明の二種類展開。




ここで2番街はおしまい。
2番街の店舗看板は黒い四角形でした。

このステンドグラスが3番街との境目になっています。
これも鶴…?のような白鳥のような


ここから3番街。
床の模様も変わります。


入って
んー…あまり送水口が無いなあ…


と思いながら、ふと脇道を見ると

えっ、送水口の標識???


送水口だ!


えっ、これどうなってるの!!??


…混乱しつつよく見ると、
上へのビル配管から、送水口本体を挟むように細いカバーがかけられている
送水口背面に支えのような棒があり、
さらには正体不明の丸い標識がたてかけられている
ということでした。


標識は錆び付いていて
一体どんな役割があったのか
知る由もありません。


と、ここでドレン弁を見ると…


わ、渡辺消機様の!旧ロゴ!!!


既にあまり見られなくなって久しい渡辺様の、
しかも旧ロゴ…!
(新しいのはWという文字)


標識が目の位置に括り付けられているのも
手作業感があって楽しい…のですが
そもそも標識どころか送水口ここでいいの!?
という疑問がふつふつと湧いて参ります。


とにかく細い路地なので…


消防隊の方が入るのも大変そうです。
勿論場所は把握していらっしゃるのでしょうから
それは平気だとしても…
ただ、3番街は横道が少ない感じだったので
取り付けられるところをいろいろ探して
その上での此処なのかなという気も致します。
理由のない設置は無いと思います。


それはそれとして、
このような細い路地で不思議な設置方法の送水口と出会えるなんて
送水口の神様のお導きでしょうか。


ここでたくさん写真を撮ったのですが
怪しまれてもいけませんのでこれくらいに。
いやあ興奮した。


ところで、時間帯もあると思うのですが、
この辺りからシャッターがおりているお店が
増えてきたように思います。

そんな三番街のファイナル送水口がこちら。


柱に埋め込みもなく、配管むき出しの無骨な送水口。
塗装がシルバーというのもぐっときます。
しかもこの、


はい来ましたここも渡辺消機様!!
…の、ドレン弁、からの


エルボアダプタ!!なんで?要ります?径同じなのに(多分)


とたくさんツッコんでいるのですが返事はありません。
もし魔法が使えたら送水口とお話ししたい。


ここからは4番街。
送水口もだんだんと華美さがなくなるのか…
と思っていたらまさかの最新式立売堀様ではないですか。




この消防用配管接合用部品、最近いくつか見ました。
ストラブ・グリップGタイプ
2021年に作成された施工要領書がネットで見られるようになっていました。


ということは、以前はどういう送水口だったのかという疑問が生じます。


↑この風景が…

昔の姿

以前はこう↑だったということですね。
赤い!露出Y!

あああ見たかった…いや今の送水口もよいのですが…

それはそうと、


取り換えたら、ドレン弁がこんなに上の方に来てしまったのですね…
以前は最下部にあったことが分かります。
排水弁は逆止弁・開閉弁と本体の間に設置するようにという決まりに従っているのだと思います。アーケード用や吊り下げ式設置の際にもそれを守っているということだと思うのですが、これでは水を抜きにくいのでは、と素人考えで気になってしまいます。
実際どうなのでしょう。

疑問をもちつつ4番街を進みます。

4番街は床がアスファルト舗装になっています。


新型が…縛り付けられている…


縛らなくても逃げませんよ…


それはそうと、西成区制100周年なのですね。
おめでとうございます。
万博の年と重なるとは、行政の方々は大変でしょうが、万博で来阪した方に知ってもらえるということであればよいタイミングだったのかなとも思います。

四番街のラスト送水口。
商店街からちょっぴり出たところに設置してありました。
お店の邪魔になるからでしょうか??
天蓋を作る時の柱をそもそもここに設置したということでしょうが
上方の張り出し部分も含め、あまり見ない光景ではあります。


こちらは最新式ではありませんね。
配管がセットになったアーケード用接続口が取り付けられているようです。
一見頭部回転式と似ていますが、設置後は向きを変えたりはできないようでした。


もっと近寄りたかったのですが…
雨が…すごかったんです…


…が、頑張ってドレン弁を撮影
あら


こちらは立売堀様製品ではないですか
4番街は立売堀様ストリートでした。


佳境に入って参りました。
5番街です。
先ほどまでアスファルトだった地面が突然華やかになりました。


さきほどの餃子送水口と似ていますが、
こちらは配管も放水口型ドレン弁とまるっと一体型。


配管からドレン弁までのラインが何とも美しいではありませんか。
ドキドキ


両サイド、シャッターが閉まっていたり、駐車場になっていたり…
歩いた商店街では何か買い物をしたり、食事をしたりしたいのですが
時間も遅いこともあり、難しいときもあります。無念。

ここは駐車場前。
比較的新しいステンレス露出Yです。
立売堀様製品でしょう。この贅沢な感じがいい…


守るべき店舗が無いように思えますが、ここから送水し、
天蓋の配管を通して他の場所に放水することもあると思うので、
決して無駄ではありません。あとかっこいい。


あら、あなた本体の上下が逆ですよ。
と思うことが時々ある立売堀様露出Yですが、鎖部分でドレン弁が塞がれないようにとか、蓋を取りにくくなっていると警告しているとか、などなど理由があるのだと思っています。きっとそう…

ドレン弁にはキャップが嵌められています。
メーカー様のウェブページの商品紹介の際にこれが付けられた状態で掲載されています。
車のシートにずうっとビニールをかけておくような、そんな感じなのでしょうか。(多分違う)


露出Y型にであった時にやらねばならぬこと、それは頭写真を撮ること。



そんなこんなで5番街も終わりです…
と振り返ったら最後にがっつり手が込んでいる送水口!!!

えええ…ここまでの送水口とぜんっぜん違うんですけど…
接続口の周囲もきちんと封がされていて安全なんですけど…(すばらしい)


などと感動しているように書きましたが、
実はこの時、近くでお酒に酔っているふうの方を警察官二人がかりで何とかしようとしていまして、内心ドキドキでした。
私も気を付けよう…


というわけで、おそるおそる横断歩道を渡ります。





ちょっと話は反れますが、
5番街と6番街の間にはこんなリング状のアームに信号機が設置されていました。


あとから調べて分かったのですが、
鶴見橋商店街のシンボルである鶴が柱にデザインされているとのこと。
えっ、鶴…?


鶴いる…?

あ、いた…


すごい!
今度行った時には正面から撮影しようっと


はい、6番街まで来ましたよ。
うわあ、明るい…


こちらが6番街のファースト送水口です。
うおお、めちゃくちゃ豪華!
しかもめちゃくちゃしっかりしたステンレス角柱!


銘板も付いています。感激!


平成14年度
中心市街地など商店街・事業集積
活性化施設整備費補助事業施設
事業者
鶴見橋六番街商店街振興組合
だそうです。
1~5番街にもあったのかな?

わああ、アーケード看板、後ろ側もかわいい。


かわいい…


6番街は地面もデザインされていて本当に明るくにぎやかでした。
イメージカラーは黄色というかクリーム色で送水口や柱も統一されていました。

なお、内部の送水口は柱には入れてもらえず。




これ↓は7番街との境目の送水口。




ここからは7番街。
ステンレス柱にはエッチング加工(でしたっけ)。


そういえば、ここまであまり目に入ってこなかったのですが、
表示灯もばっちりです。くるりん。


黄色が主の6番街と違って、7番街は水色がイメージカラーのようです。

お店もたくさんあって賑やかな雰囲気ですが、
人はあまりいません。
さすがに既に日も暮れていますし、何より大雨。
普段はきっと人であふれている感じです。

この送水口も


この送水口も


きっちりさんでした。

さてそろそろ商店街も終わり…?

と、顔を上げると



8…番街??
くらいのですが…


いや、それよりそれより


待って待って待って
あなたはまさか、その袖付き露出Yのシルエットは


ぎゃー
日本機械工業様製品!!!!!!!!!!!


送水口にこそ、マークは付けられていませんでしたが、
いやそもそも飾り板がありませんし
しかし、しかしドレン弁として使われている放水口に!
歯車付きバージョンの町野M片倉Kの印が

付いているではありませんか


ふわああああ
8番街、よかったここまで歩いてきて
8番街、こんなに素晴らしいお宝が…

暗かったのですが、7番街からの灯にも手伝ってもらって
たくさんたくさん撮影しました。
最近覚えた方法で下からも撮影↓


それにしても、
まさかここでNIKKI様製品に出会えるなんて。
こういうサプライズがあるから送水口探索はやめられません。
勿論こういうことがなくてもやめませんが…

それでも、こんな奇跡的な出会いがまだまだ残っているのかと思うと
世界の全てに感謝してしまうのです。


蓋は無いか~…しかたないですね
いやでも本当にこの形、この逆止弁
ありがとう大阪、ありがとう鶴屋橋…

おっとかなり時間が経ってしまいました。

外はまだ夜ではなく、
黄昏時という感じだったのですが(雨は凄い)
天蓋に明かりがないので、とても暗く感じました。
この道だけ闇夜のようです。
勇気を出して進みましょう。



何と
もう一基ありました。
こちらはドレン弁塗装なし!


まるで昼間のようですが、
脇道は明るいので、送水口観察にはぴったり?です。


正面顔




さて、ロゴはどうかな…

柱との間で非常に撮りにくかったのですが
頑張った私!
ピントはあっておりませんが仕方なし!


下からも撮っておきましょう。


8番街のレジェンドはこの2基。
ふと周りを見ると、居酒屋さんの灯が点いていました。
中からは明るい声が聞こえてきました。

最後に送水口を後ろから撮影。
この送水口がいつも見ている風景です。



これで鶴見橋商店街はおしまいです。
大きな道路の向かい側には津守商店街がありました。
そちらはまた後日紹介いたします。
長い記事を最後までご覧頂きありがとうございました。


以下、自分用まとめ
2025年8月現在

1番街 
入口に円柱内送水口
他には配管むき出し送水口
いずれも縦双口
赤アクリル破損
床に大きな鶴の絵 床は升目 
黄色い丸の店舗看板

2番街
角柱内送水口
角柱はステンレスに模様付きでめっちゃ豪華
模様は2種類
縦双口
蓋は透明・不透明赤アクリル
床には大きな干支の絵
床の模様は、何というのでしょうか、毘沙門亀甲と似ているような
黒色 四角い店舗看板

2・3番街の間の天蓋に白鳥?のような鶴のような
ステンドグラス風の絵がありました。

3番街
銀色塗装 配管むき出し送水口
縦双口
ドレン弁に渡辺消機ロゴ エルボ付き
路地にものすごく補強された送水口あり(本日のお宝)
入口床に「3番街」の金文字
上下に赤線 白色 四角い店舗看板
(全ての看板に緑枠で3番街という文字入り)

4番街
配管むき出し縦双口送水口
送水口は立売堀製品(S232)
配管は赤く塗装されている
ストビューで見ると以前は赤く塗装された露出Yだったもよう
一箇所、アーケード仕様送水口あり:全て赤色塗装
床はアスファルト舗装
統一された店舗看板は見当たらず

5番街
配管むき出し縦双口
接続口は配管と一体型
まるっと赤塗装
赤い配管にステンレス立売堀露出Yもあり
床は升目
ダークグリーン 四角い店舗看板

5・6番の間に鶴柱リング信号

6番街
入口にステンレス四角柱入り縦双口
他の2基は角柱脇に取り付けられていた
アーケード仕様送水口
床は升目
緑色枠 白い四角の店舗看板
(中にライトが入っている箱型でなく、板型)

7番街
コミュ力が一番ありそうな商店街
ステンレス円柱内設置縦双口
あれ?そういえばドレンあった?
水色基調
「鶴七商店街(振)おもろい笑点街 わろてんか」
(本当に「笑点」になってたんですよ)
という垂れ幕あり
床はカラフル升目

そして8番街
絶対絶対明るい時に再訪する
天下のNIKKI:日本機械工業露出Y
ドレン弁にMK歯車ロゴあり(国宝級)
心拍数上がって死ぬかと思った
2018年のストビュー見たら、左側に蓋、なのかガムテぽいもので塞がれているのか
床は記憶ないけど写真見たらアスファルト舗装でした

以上です!










































































 

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