今回訪れたのは、堺山之口商店街です。
阪堺線と平行に伸びる300mほどのこの道は、堺市で最も古いアーケード商店街だそうです。
ここを訪れるのは二回目ですが、その時の思い出は…というのは後にして先ずは歩いていきましょう。
この商店街のほぼ中央に開口(あぐち)神社があります。この道は、参拝道としても地元の人々に愛されているとのことです。
商店街看板は新しくお洒落でした。
地面を見ると、レトロな雰囲気。
もくもく亀甲(?)!可愛いデザインに大興奮です。
マンホールの蓋も模様を合わせていてさすが。
金文字のYAMANOKUCHIもかっこいい。
高価な洋菓子を連想してしまうのは何故でしょうか。
この床は1986年竣工とのこと。
結構新しい…?と思う私は新しくないのでしょう。
まって、ということは今年は40周年記念なのですね。おめでとうございます!
この標識も凝っていて素敵すぎます。
どの向きで取ればよいのか迷ったロゴマーク。
中央はYでしょうか。
送水口が見当たらないのですが、とりあえず先に進みましょう。
もくもく亀甲がアレンジされて大きな亀甲になっています。
天蓋は、あれですよ、レバーを回すと開閉するやつです。
だからこの辺りは送水口が無いのかもしれません。
黄色い光が柔らかく天蓋の下を照らします。
提灯のような街灯も素敵。
…なんて言っていますが外は酷暑です。あつい~~
…と、倒れそうになっていたら、いましたいました
目口筋と交差するところでファースト送水口です。
ちょっと天蓋からはみ出していますが、柱封入型の豪華な造り。
一旦真上に送水管を伸ばしてから、天蓋の上に繋げています。
柱の途中から送水管が出ていますね。
残念ながら放水口は見えませんでした。
さて、送水口に戻りましょう。
接続口には鮮やかな赤アクリル。
接続口間はかなり長い。そしてその下にはドレン弁…と?
圧力計?圧力計だ…
常時ここに付いているということですよね。
とは言えかなり古いもののようで、文字が見えません。
さて、商店街の中央付近にある開口神社に来ました。
ここは近所の方に「大寺さん」と呼び親しまれているとのこと。
神社なのに大寺さん?と疑問に思いましたが、公式サイトにその答えがありました。
かつて境内に行基が建立したと言われる念仏寺があったそうです。
その通称が「大寺さん」。
念仏寺がなくなった今でも、地域の方はその呼び方を変えずにいるということです。
そう、今もまだ残っている。
送水口も或るものは金属塊にもどり、消えていきます。
その記憶をとどめておく方法は一つではない。
そんなことを思いました。
さて、神社の鳥居の前にも送水口が1基。
チーズ(T型接手)型…と言いたいところですが、それにしても不思議な設置の仕方です。
柱には一口分の穴。そこにチーズが一つ。
しかし、柱に接続しているのはTの片腕(腕?)。
もう一つの腕と足(足?)に接続口が繋げられています。
しかもその下にあるドレンの存在感。
おお、横井様ではないですか。
…ってあれ?何か出てますよ
おおお、ここにも圧力計!
こちらは先ほどと違って新しい。文字盤も見えます。
調べてみたら、東洋計器興行様というメーカーのものでした。
(全く同じものは見つかりませんでした)
これは、最大圧力の数字が2MPaで…ん?
ということは
さっきの古い方はkg/cm²、またはkgf/cm² では?
という疑問が生じます。
ここで、以前撮影した写真をひっくり返してみたら(比喩)
おお、MPaではなかった…!!(ちなみに、ファースト送水口の方です)
そして、こちらは第一計器製作所様の製品でした。
いや、更新してるの!!!???
消防設備士さんが持ってくるのではないの?
…どうしてここまでして圧力計を設置するのでしょうか。
ところで、以前訪れた時にこの送水口を撮影していたら、商店街の方に声をかけられたのです。
「何を撮っているの?」と。
「あの、ええと、普通のアーケード送水口には圧力計が付いていないのにここには付いていて…とても丁寧だなあと思いまして。あとこの形があまりなくて」と多少焦って早口で答えたところ、その方は微笑んで、
「昔火事があったからね。普通以上にしっかり作っているのだと思うよ」という意味のことをお話してくださいました。
圧力計を常時付けていることは安全性を高める上でどこまで効果的なのか、素人の私にはわかりませんが、商店街の方が送水口にきちんと向き合ってくださっているという事実がとても嬉しかったのを覚えています。
…私が商店街の方から話をうかがったのは2018年。
その火事とは…?
堺市は戦争で数回の空襲を受け、市内の大部分が焦土と化したそうです。
そのことではない可能性ももちろんありますが、こうやって思い出すきっかけになるかもしれない。
何かを語り次いでいくことは難しいけれど、日ごろの備えに結び付いているのであれば、大切な記憶や記録に結び付く可能性もあるということかもしれません。
「もしかして大坂の陣だったり…」と思ったことはナイショです。
開口神社の境内。ちょっとだけお参りをしてきました。
酷暑に響く風鈴の音。少しだけ気温が下がったような…?
仲睦まじい梟のオブジェ。
これが何かというと、刃物の供養塔です。
どうして梟なのかは分かりませんでした。
そばには歌塚も。
そう、ここは与謝野晶子さんにも縁がある神社だそう。
…が、あまりに暑いので天蓋下に戻ります。
すずしいです。ベンチで一休み。
そしてまた送水口撮影へ。
こんどはTを水平に使っています。
もちろん放水口型ドレン弁も圧力計も付いています。
いろいろアクロバティックで見飽きません。
送水口プレートが落ちてしまっているのが可哀そうですが…
もう1基も同じ仕様です。
歩いていくと…今度はクロス!
雨樋パイプが送水口に遠慮している…
安心してください。ホースの邪魔にはなりません。
放水口型ドレンは…あら、こちらは岸本様製品…ではなく光陽様製品でしょうか。
他の道と交わるところでは、放水口が見えました。やった!
そろそろ出口というか反対側の入口が近付いてきました。
終わり近くの送水口は、連結送水管から60度?二つの接手を挟んでのクロス。
体操で着地が決まった時のような誇らしさを感じます。
ところで、アーケード沿い、店舗の代わりにマンションが建ち始めると、
新しく送水口ができたり、床の模様が刷新されたりします。
この付近の地面は地層の重なりを連想させます。
こうやってあの可愛いもくもく亀甲も埋もれていくのかなと思ったら…
思ったら!
えっ、これ再現しようとしてる…??
この施工をした業者さん、或いは注文した方。いい人なんだろうな…
ついに最後の送水口です。いやいや…
アーケードを出るまで飽きさせません。
クロスからの90度エルボですよ。しかも片方だけ。
うひゃー
我慢しようと思っても、心が叫んでしまう
「あんぱーんち」と。(左利きか)
そして、こちらの地面にも素敵サイン。
山之口商店街様、めちゃくちゃ楽しみました。
ありがとうございます!
この後は大好きな路面電車(阪堺電車)に乗りました。
車両のデザインも新旧いろいろあってわくわくします。
今回はここまで。
お読みくださってありがとうございました!
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