20140511

夢のような一日 ~村上製作所本社事務所探訪記~ その1:概要編

4月末の記事で、村上製作所様の取締役の村上善一(よしかず)様のことをとりあげました。

調子にのった私はインタビューをお願いしたのですが
なんと!!
村上様自ら送水口にどっぷりイベントを企画してくださったのです。

送水口たっぷりイベント、です。


もう1回言います。送水口たっぷりイベント




です。

実は自分は死んでしまっていて、都合のよい妄想に耽っているだけではないかとか
実は正当に思考できなくなって、都合のよい妄想に耽っているだけではないかとか
実は今牢獄か何かの中にいて、都合のよい妄想に耽っているだけではないかとか


まあいろいろ心配もしましたが、
よく考えたらそれでも嬉しいことには変わりないので気にせずいきます。


さて、どきどきしながら向かったのは新橋、村上製作所さまの本社ビルです。
ビル自体も素敵ですがそれを書いていると一年くらいかかるので先ずはお邪魔致します。 
因みに今回の参加者は私を入れて7名です。

送水口ブログstandpipe作者のキムチさん
マンホールナイトでおなじみ、今回のイベントの発端となった駅からマンホールさん
「東京蓋散歩」のパパさん
「路上散歩備忘録」作者、金属マニアの鉄子さん
そして私とジョージくん(家族)。





階段の途中にあったスプリンクラー設備表示のプラスティック板。
テンションが上がります。


そして何と!
送水口倶楽部って手書きの文字を初めて見たかもしれません。
いやそういう話ではなく、この結婚式的な案内板!思わず眩暈・・


ドアが開き、村上様が出迎えてくださいました。
なんてダンディな方!

ドアの文字もダンディです。特に村と製、たまりません。


ドアの向こう側には聖地が広がっていました。

聖地に足を踏み入れる私たち。

それぞれに自己紹介をしてから着席です。
まずは村上様から。
村上様は村上製作所の三代目代表取締役。
一代目、二代目の大きな肖像画、三人の数々の叙勲の証が壁面いっぱいに飾られています。
圧巻。
なんと右側の肖像画は三代目村上様がお描きになったとのこと。す、すごいです!(※1)
(左の初代さまは三越にお願いしたとか)


肖像画に見つめられながら参加者も自己紹介。
・・・が終わったところでサプライズ!!!!
なんと長谷川鋳工所の取締役社長の長谷川善一(ぜんいち)さまが登場!
(俄かにざわめくマンホール蓋界の面々)

お二人はとても仲良しで、しかも読み方は違えども同じ「善一」さま。(※2)
今回のために村上様がご招待したとのことです。贅沢さ倍増です。

先ずは村上様が撮影なさった素晴らしき送水口写真の鑑賞会の予定だったのですが、
送水口というものを「実感」してからの方がいいでしょう、ということで
「パーツがありますよ。どうぞ触ってみてください」


『   触  っ  て  み  て  く  だ  さ  い  』

えっ!!!!!!


・・・・幻聴・・・ではない・・・・ですよね?(;゚Д゚)




「ほら」と取り上げて見せてくださる村上様。


これを!


これを!!



これを全部さわってもいいと!!


ビニル袋を全部外して頂きました。


技術の粋・・・・・・・


この左下のねじ穴。
詳しくはその2以降で・・・。



蓋が無い送水口の奥の方に見えていたパーツ。
今日は触り放題です。

驚いたのは、とにかく重いこと。
もちろん金属なので当たり前と言えば当たり前なのですが、接続口片方だけでも組みあがっているものは片手では持つのが難しいほどでした。

分解と組み立ても体験させて頂いたり、その中で会社による送水口づくりの違いを教えて頂いたりしながら、まさに「送水口を体感」。堪能いたしました。

そしていよいよ上映会です!

スライドプロジェクターが当たり前のように置いてあり、うなるジョージくん。
「いやそれってすごいことだから。みんな特に言及していなかったけど凄いことだから」と。
「大切に使ってるんだなあ」
「わざわざポジにして持ってるのはかっこいい」
「わくを付けることが先ずすごい」
と帰宅後ずっと言っておりました。なるほど・・・。



村上製作所の蓋(レア過ぎます)の話とか
(事情があって小さい画像で)

何時間どころか数週間も粘って撮影なさった写真や村上様ご自慢の贅沢送水口まで
たくさんの写真を見せて頂きました。
素敵すぎて溜息・・・・(T_T)



ここで、後からいらした長谷川様に向けてもう一度自己紹介。
のはずだったのですが、金谷さん作製の送水口ブローチにみんな(特に村上様が)盛り上がり、急遽撮影会に!


女性陣3名が付けてきたブローチとお土産用に金谷さんが持ってきたものを並べたり、

今話題のねこにゃんと一緒に撮ったり



村上様が「タイルっぽいのあるよ!」と持ってきてくださった石板(栃木の石切り場から入手したそうな)に両面テープで「設置」したり

※こんな感じに・・・

ついにはこんな撮影キットまで登場したり!!

中に先ほどのパーツ(筒先も!)を並べて頂きました。


上からライティングしてくださったので私も調子に乗ってたくさん撮りました。嬉しい。


差込式の中身・・・

ねじ式の中身・・・・

続いて質疑応答タイム。
ここが何といっても濃厚だったのですが、こちらは次回以降で・・・。
そのときに貴重な資料をたくさんたくさん・・・見せて頂きました。
これはその一つ。

溜息が出る美しさです。


因みに私が村上様にお話を伺っている間、事務所の他の場所で長谷川様との蓋談義も開催されていた模様です。
それにつきましては蓋界隈のブログなどでいずれ紹介があると思います。



場はかなり和やかに・・・
なんと屋上にも連れて行っていただきました!

実は屋上はいろいろなテストの場になっていました。
たくさん感激しましたし、ご紹介したいものはたくさんあったのですが、企業秘密にかかわるところもあるかと思いますのでこれ以上は自粛致します。


あまりにも濃密な時間でした。
当初2時間の予定が4時間・・(すみません!!)
あっと言う間に過ぎていきました。

ずっとずっと知りたかったことがあっさり解明されたり、
もっと知りたいことが出てきたり・・・

本当に人生の思い出となる一日になりました。

以上5月10日土曜日のイベントの概要でした。

さて、続いてこの訪問でわかったこと、考えたことなどをご報告いたします。
つづきます!


(※1 当初二枚とも村上様の筆によるものと書いてしまいました。私の早とちりでした。)
(※2 当初同年代、と記載してしまいました。少し違うようです。)
以上2点修正しています。申し訳ありませんでした。

20140504

かくれんぼ送水口を探せ ~上野駅周辺~

「かくれているなんて、危険な設置状況を非難するの?」
と、いわれるような題名になってしまいましたがそうではありません。

送水口探索をしておりますと、「ここにあるに違いない」「あった!」という喜びを得ることができるのですが、それが数多く体験できる、と。
先ずはそういう前向きな感じでとらえて頂ければ幸いです。


例えば看板のうしろ。


例えば公衆電話のかげ。


さて次はどこでしょうか。


ベルトの後ろでした。KSロゴの露出Yです。

詳しく建物の確認はしておりませんが、上層階と地下の両方に送るためのもののようです。
そのため弁が両方についているという豪華な物件です。


ちなみにこの送水口、夜になると勿論商品は撤去されているわけで、その全貌をくまなく観察することができます。







ふと見上げると、前回の記事に書いた日立の旧ロゴがありました。
(若い方は知らないかもというご指摘を頂いたので載せてみました。)



続いてかくれんぼ的には「探せない」という意味でさびしくなる物件。


こちらは垂れ幕(?)のうしろ。




アメ横にどんどん入っていきます。
さて次の送水口はどこでしょう。


ここです。自立型の頭部物件。


通常足元に設置されるはずの円形板が首元についています。





上野駅の送水口の(私の個人的な)イメージを体現するとこれになるのかという感じ。






はい、次・・・ん??
この建物は地上7階以上(5階以上で延べ面積6000㎡以上)に相当します。
ですからぜったいあるはず!
で、そう思って探せば見つかるものです。












ここです。




まだまだ続きます。
さてどこでしょう。




寄って見ましょう。 


上から見るとこんな感じ。よっこいしょ、と首をのせているような。




こちらは一瞬単口か!!??と思わせておいて実は双口のどっきり物件です。
露出部分が長いので、一体どのような構造になっているのか知りたいところです。


ここまで読んできて、
「とっても危ないのでは」という感想をおもちの方もいらっしゃると思います。
その通りです。しかし、アメ横のような路地に送水口があるということ自体が大切だと思うのです。

現在、古くからある路地や飲み屋横丁的な場所が、消防車が入れないということで再開発されることもあるようです。
しかし、そういう場所こそ連結送水管送水口が活躍するのではないでしょうか。アメ横の送水口はもちろん建物の高さからくる基準に基づいています。しかし、高さには関係なく、消防車が入りにくい道幅の路地内部に放水口を設置、路地の出入り口に送水口を取り付けることができれば、存続できる路地や横丁がでてくるはずです。(この考えは既に東京都の「防災都市づくり課」にお知らせ致しました。)

そういう考えのきっかけになったのがこのアメ横です。
当然今ある送水口をもうちょっと目立たせておく必要があることは言うまでもありません。


もちろん、きちんと防災設備を管理しているところもたくさんあります。
消火器もきちんとケースに入れられ、自転車を停めないよう促しています。



これは大切にされすぎかもしれません。



余談ですが、上野はしぶい露出Yの送水口が既にあげた物件の他にも数多く見られました。






おまけです。上野松坂屋さん。 エレベーターの字、「樣」です。特に敬意を表するときに使うとか。

上り下り表示も可愛いです。

水噴霧散水設備。



そして今はなき屋上遊園地。




というわけで皆さま、上野に行ったらぜひ送水口も探してみてください。