20130707

羅漢寺川暗渠をたずねて


と題してみましたがブログ違いではありません。
羅漢寺川暗渠へ送水口を見に行ってきたということです。





ことのはじめは敬愛する暗渠探索家、以前にも船橋の時にご紹介したnamaさんがツイッタにあげた写真でした。
何らかの文化遺産の説明板に送水口。
見れば集合送水口です。
位置図と番号があるのでスプリンクラー用だとわかります。
また、位置図から低層階で多少入り組んだ構造の建物であることもわかります。
マンションなど住居用ではどの階もほとんど同じ部屋の配置であることからこのような表示はあまりありません。また、高層階でないと送水口はいりません。しかもこんなにたくさんの送水口は低層階ではありえない。
さらには大きな駐車場があるようです。
しかしアップしてある写真からだけでは詳しい状況がよくわかりません。
見ていたら、うしろからジョージくん(家族)の声が。「これ知ってるよ」とのこと。
しかし詳細は教えてくれません。
「行けば納得するから」



そういうわけで、出発です。



ちょうど夏の旅行の手配をするつもりだったので目黒駅へ向かいます。
とっとと飛行機とホテルを決め、いざお散歩へ。

途中でみつけた鎖が多すぎる送水口。二点しんにゅう。



頭部回転式採水口。ここではむしろ回転しない方が・・・。


これは美しい、頭部が突き出した形の採水口。正面から見ると異形ですが。


防火水槽。英訳はFIRE CISTERN 。
(このごろインスタグラムで外国の方からスペルミスを直して頂くという痛恨のできごとが続いたので今一度確かめつつ。)
  

 ふと見るといかにもな昭和のマンション。
これは!と近付くとやはりやはり!!!!
「今日の逸品」に遭遇です。


この形のプレート、大きめの送水口の文字。
丸みを帯びた書体ではありますが、二点しんにゅう。
鎖をプレート外、上部にとめているのはあまり見ないのでちょっと興奮です。



これで満足してしまいそうになりますが、今回の目的はまだ達成されていません。



さらに進むと、と言いつつあまり進んでいませんが、三点しんにゅうの送水口。


この日は梅雨明け宣言も出て(多分)、空も夏の感じです。そしてすでに暑いです。


やっと!
到着いたしました。天恩山五百羅漢寺の入口。そして羅漢寺川暗渠。
ジョージくんは前にひとりで何回も訪れていたとのこと。
すたすたと進んでいきます。うむむ・・。


なんだか大きな建物が!
あっ!あの説明板、そして集合プレートです!!


どこかというと、ココです。


まさに、なるほど!という外観ではありませんか。

五百羅漢寺については以下のHPをご覧になっていただくとして、送水口です。


ホームページを見ていただくとわかりますが、この建物の内部に聖宝殿、法堂といった展示場、ホールがあります。
だからこその、このスプリンクラーだったわけです。

上の写真からすると、説明板と組み合わせて設置してある理由は単に見栄えとか敷地上の節約の問題かと思われます。



面白いのは先ずプレート右上の採水口。
すでにこれは使用不可のようです。(背後に現行のものがありました。後述。)
それはともかくネットキャップでふさいである。初めて見ました。
鎖を繋ぐはずであった金具が残っているのが切なさを醸し出しています↓



プレートは上下二枚組で(これも面白いのですが)、メーカーマークがそれぞれの右下についている。
推測ですが、もともと奥の方に、(現在使用している採水口のところあたり)少し離して(もしかしたら位置図を中央にして)設置する予定だったのではないでしょうか。横に二つ。
それが、何らかの理由で、例えば微妙に入らなかったとか、説明板をつくるのならそっちに統一してしまおうとか・・・・で、こちらに上下に組み合わせて設置するに至ったと。
などと想像を膨らませましたが、単にこういう仕様かもしれません。すみません。

さて。個人的にはこの鉄錆っぽい汚れ方がたまりません。





そして何と言ってもこの位置図が興味深い。と言っては不謹慎ですが。
「仏壇室」。設置者の方も身が引き締まる思いだったことでしょう。
「上ル」表記が何だか京都の住所みたいでさすがお寺、・・・・・というのは短絡的ですね。


この位置図にはちゃんと送水口の場所も、当たり前ですが示してあります。
4という番号がふられているのはこのお寺所有の敷地(他にも関連の施設が併設してあるので)内にある他の送水口が1~3である可能性を示している、はずですが今回は夕方になって蚊にものすごい勢いで襲撃されているのでそちらはいつかまた・・・。


ところでいつも思うのですが、この送水口のマークは可愛いです。
別に設置者が勝手にデザインしたのではなく、系統図にはこの記号を使うことになっています。
ちなみに送水口はこのように半円ですが、放水口は円になっています。

しかし、B1Fの4番だけ図が欠けているのはどうしたことでしょうか。
一つだけキャップが外れているのかと思いましたが勿論そんなはずはなく、単に書き忘れか誰かがイタズラで削ってしまったのでしょう。


こちらは、先ほど触れた背後にある採水口。


採水口自体はともかく、二つの達筆な看板の下の採水口表示板。もともとの字が薄れてきたのか白ペンキで手書きの「採水口」の文字がぷるぷる震えています・・・看板を書いた人が何とかしてくれなかったのでしょうか。



もっと見ていたかったのですが、どんどん蚊が寄ってくるので退散です。
ジョージくんはどんどん細い道を歩いていってしまいます。

空気がとても湿っぽい感じです。右側のブロック塀は暗渠サインでしょうか?
(間違っていたら恥ずかしいので特に質問しない)


暗渠沿いには公園!とジョージくん。
たしかに桃園川のときもnamaさんがお話していらっしゃいました。

この公園、目をひくのは先ず明らかに低すぎる椅子。
(小さいコドモがこの上に立てばちょうどいいということでしょうか←危険)


最近の砂場はブルーシートで覆われたり、柵で囲われたりとネコによる汚染を防ぐために近付き難くなっていますがこれはもうすっかり蓋をされています。
川も砂も。
これは暗渠ならぬ、・・・・・何と言うのでしょうか。
暗砂?


で、公園と言えば防火用水。
・・・があれば、採水口かマンホールがあります。
なのでお散歩中に公園があると必ず立ち寄ります。
ここの防火水槽は5立方㍍とちょっぴりですが(失礼)区章つきの立派な蓋が。



不思議な空間と細い道。車止めとマンホール。高低差。
暗渠好きのジョージくんがいろいろ説明してくれていますが細かいところはよくわからない私。
でも、こういう道をお散歩するのは送水口探索とはまた違って楽しいものです。
付近に送水口を見つけることが少ないので安心(?)して歩けますし。

なお、途中でジョージくんが興奮していたのは水量計?ポンプ?・・・の表示。
「羅漢寺川って書いてある!」と独り言を言いつつ写真を撮っていました。

因みに↓・・・・コーンの前の△の「とまれ」とマンホールの前の○の「とまれ」。
いや別に何ということもないのですが、ふと気付いたので・・・




お腹が空いたのでどんどん歩きます。
途中にあった新しいロシア正教会の建物。
以前見かけた巣鴨のロシア正教会はとても古く、趣ある風情の建物でした。しかし老朽化が進んで移転するかもしれないという説明書きが貼ってありました。
・・・・もしかしてこれが移転先なのでしょうか。あそこは取り壊されてしまったのでしょうか・・・・・・。


すっかり暗くなりました。
ステンレス送水口が多いこのエリアでは珍しく古風な赤キャップを発見。
頭部扁平で武骨なこの送水口。昭和五十年前後のものでしょうか。


馬の像。
?と思っていたら目黒競馬場跡とのこと。
ここにそんなものがあったとは信じがたいのですが、ジョージくんによれば「痕跡を示す道路が残っている」そうな。
グーグルマップで見ると確かにコース状のカーブを描く道路がわかります。
目黒は深いです・・・・・。


これも素敵なザ・昭和なマンションの送水口。
マンションの壁面はひとつひとつの意匠が素晴らしいです。そしてここに送水口を置くというスマートさ。



途中バスに乗って都立大学へ。


お店を探しながら歩くと呑川暗渠がありました。
緑道、自転車置き場。
だんだん暗渠サインがわかってきたような気がします(*^_^*)。



蚊に刺されたところもすっかり治ったので気持ちよくお酒を飲んで帰りました。
namaさんのおかげで楽しいお散歩になりました。
ありがとうございます!!



20130624

三ノ宮のよる、中津のあさ、梅田のひる それぞれのひかり 2


迷路のようなガード下を歩いていくと、外のひかりに触れられる場所へ出ました。









年季の入ったマンホールの蓋。疲れた顔が四つ集まっているように見えてしまいます。


長方形の蓋の中に楕円形の蓋。


↑この蓋があった場所の正面にある家のドア。やはり長方形に楕円。いや、それだけです・・。


制の字の一画目がありません。↓


川に出ました。



乾式送水口。点検の放水社、こんな名前の会社に勤めたい。


ときどき見かける注意書きラベル。丁寧です。


これも乾式。理由を調査してみます。このあたりだけ寒いとか・・・。



局地的に青アクリル群生。


立売堀さまの製品発見。


横井製作所さまのオレンジアクリル蓋送水口。
スカイビル用その1。

その2。
広島でこのように濃いオレンジ、薄いオレンジ、黄色、透明のラインナップを紹介しましたが、よく見ると黄色と透明はどうもオレンジ色が退色した感じです。少しずつ違うのはどうしてなのでしょうか。


その3。


スカイビルのエスカレーター。楽しい。


貨物列車の梅田駅?もうすぐ撤去されると聞きました。
記念に一枚。


と、もう一枚。



このあと新大阪に行き、お好み焼きを食べて解散。
充実した時間でした。
夏にはできれば東京で再会したいです。


三ノ宮のよる、中津のあさ、梅田のひる それぞれのひかり 1

まだ2000年を迎える前のこと。
「腐蝕金属愛好会内 送水口倶楽部」という「ホームページ」をつくりました。
そのころにお付き合いしていただいたリンク先のサイトの制作者様と今も交流が続いています。
なんて幸せなことでしょうか。

今回は関西での集いでした。ひたすら写真でお送り致します。

集合は三ノ宮。居酒屋さんで再会の祝杯を挙げたあと、二次会へ。
わたしは一旦チェックインのためホテルへ。
その行き帰りに撮ったアーケード送水口たち。スマホで撮影。




二次会はなんと「ガンダムバー」でした。
いろいろなお店があるものですねえ・・・・。




ところでこの日、カメラに電池を入れ忘れてきてしまっていた私・・・・・・・(T_T)


しかし翌日、こちらにお住まいのよっち~さんがなんと!デジカメをわざわざ持ってきて貸してくださったのです(>_<) ありがとうございました!!!
というわけで以下はお借りしたキャノンのG8というカメラで撮ったものです。
すっかりこのカメラがお気に入りになってしまいました。

ではでは二日目の散歩に参ります。
先ずは線路の下から。





アセチレンと酸素の貼り紙。きちんと貼ってあるね、と点検済みのシール。


楕円形のハンドホール。右書きです。枠は「水」の字でしょうか。

 


二つ並んだ止水栓。



同じデザインで右書き、と、少しだけ似ている蓋発見。
なんだか蓋を見るひとになりつつあります。




これも止水栓ですが、古い蓋はあまりにも腐蝕してしまったため、新しいものに取り替えられてしまっていました。けれども捨てがたかったのか、わきに置かれたままでした。


その止水栓の蓋があったお店。不思議な、ひんやりとした光景。


排水溝の蓋。こういうお菓子がありますね。どんな蓋かと、ついつい・・・。



裏返してみたり。
もちろん現状復帰しておきました。




楽しみにしていたガード下へ突入!





マンホールもありました。


ナンバーがふられているとときめきます。


 途中から反転。

こちらの貼り紙はアセチレンの色が褐色。




ここでいったん外へ出ます。
つづく。


ちなみに、今回の参加者さまの作成サイトは以下の通りです。




20130620

避難上、または消火活動上、有効な開口部を求めて

今回はツイッタで予告したジェットセイバーとジェットパワーについて、です。

ですが、記事を書き始める前に、お知らせしたいことがあります。




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先ほど、記事づくりに際して一通り関係メーカー様のサイトを確認しておこうと検索をかけたところ、素敵なサイト様にであってしまいました。
送水口、採水口はもちろん、今回のジェットセイバーとジェットパワーについても掲載なさっています。しかも今から5年も前に。
街中のあらゆるものにタッチということで、送水口に絞ったサイトさまではないのですが、あげていらっしゃる写真はどれもどれも興味深いものばかり。どきどきしながらサイト中を駆けめぐってしまいました。・・・・・話が逸れましたが、とにかく、本記事に書いてあることは
msashi 様 「なんでもタッチ」http://toucher.blog82.fc2.com/
に書いてあることと重なりますことを予め申し上げておくものです。
ちなみにmsashi様のその記事は、サイト内検索でジェットセイバーと打ち込むと見ることができます。



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では、msashi 様に敬意を表しつつ、続けさせて頂きます。





「ジェットセイバー」について。

以前「今日の一枚」で取りあげたものです。これです。




これは、「消防隊専用」ですが、消火用設備ではなく火事による停電時に水の勢いでシャッターを開くための送水口です。
通常は電気で動くようになっているシャッターを非常時に開けて、そこから避難したり、消防隊が突入できるようにします。手動では時間がかかってしまうし、平常時にいたずらされても困るのでこのようなシステムになっているそうです。

基準水圧は5キログラム重/cm2となっています。これはMPa(メガパスカル)に換算すると0.49ですが、0.2~0.5MPaで作動スイッチオンになる規格が多いようです。高層階へと繋がる連結送水管送水口と比べると半分程度の水圧ですが、高さ損失もホース圧力損失もほとんど無いことを考えると低い水圧ではありません。悪戯しようとしてそこらへんのホースで水を入れてもだめだということです。(できないと思いますが・・・・)


「ジェットセイバー」は

三和シャッター工業株式会社さま 水圧開放シャッター「ジェットセーバー」
東洋シャッター株式会社さま    水圧開放装置「ジェットセイバー」
株式会社LIXIL鈴木シャッターさま 水圧開放装置:重量シャッター管理用「ジェットセイバーⅡ」
などなど多数のシャッターメーカーさまで取り扱っていらっしゃいます。
今回このページを書くにあたり、上の三社さまのHPを中心に参考にさせていただきました。
感謝致します。

また、文化シヤッターさまでは
水圧開放装置、として「ジェットパワー」を取り扱っていらっしゃいます。
こちらは水圧で直接シャッターを開くのではなく、非常電源装置を作動させるためのものです。
(手動シャッターの水圧解錠装置も取り扱っていまして、これは送水口ではないのですが撮影しておきたい物件です。http://www.bunka-s-pro.jp/k-shutter/option/option_01.html



東洋シャッターさまでは水圧開放装置「パニックオープナー」としてこれを取扱っています。
lixil鈴木シャッターさまでも非常電源装置として取り扱っています。



ここまでのことをまとめると、
水圧でシャッターを開ける装置 と
水圧で非常電源を作動させる装置

この二種類があるということです。

鈴木さまのWEBカタログがものすごくわかりやすいので謹んでリンクを貼らせて頂きます。

ジェットセイバーⅡhttp://www.lixil-suzuki.co.jp/products/catalog/jetsaber2/jetsaber2.pdf
非常電源作動装置  http://www.lixil-suzuki.co.jp/products/catalog/hijyodengen-souti/


ちなみに、これが設置されていると、シャッター部分が「避難上、または消火活動上、有効な開口部」であるとみなされて消防用機器の設置が緩和されるのです。


最後になりますが、上記のジェットセイバーは壁面にあまりにも美しく設置されていたためについつい撮ってしまいましたが、シャッター関連は対象外というかステンレス製でおおよそ規格化されているのでこれまでスルーしてしまっておりました。
今後、これはとおもうデザインや設置状況のものがありましたら(後者はあってもどうかと思いますが)紹介していきたいと思った次第です。