20140807

羽田整備場に逆涙型採水口を観に行く

採水口倶楽部です。すみません嘘です。




送水口を忘れたわけではないのですが今回も主人公は送水口ではありません。
採水口をフィーチャーなのです。

さて、今回はモノレールで整備場駅に行ってまいりました。
何故に整備場駅かと申しますと、私のお気に入りの逆涙型の採水口があるという情報を @caeruleaa  さんから頂いたからです。わくわく。


整備場駅。名前は整備場ですが、実は跡地です。一部の方々には有名だという廃案内所もあります。

マンホールは「航空局」マーク。新旧あります。可愛いです。

こちらが新。すっとしてます。飛行機が。

こちらが旧。飛行機というか鳥のようです。


人気のない駅まわり。人を呼ぶような施設もないわけですから当然です。
あるのは工場のような配管がまとわりつく大きな建物ばかりです。

とりあえず行き先を定めずに歩いていきます。
採水口採水口。

まず見つかったのは送水口。村上製作所さまロゴ付。ロゴも蓋も鎖もいわば「典型的」な物件です。見ていて飽きません。




一つ目でひっかかっていると次へ進めないのでどんどん行きます。
屋外なのに屋内的な消火栓。しかもものすごく大胆な正面駐車禁止表示。


続いて採水口!!・・・ですが、今回求めている物件ではありません。
こちらはそれぞれの管の太さの違いがよくわかります。よくわかりますがこのタイプの消火栓をここに置いてある理由はよくわかりません。そしてこの矢印の向きもよくわかりません。うむむ・・。勉強が足りません。



こちらも採水口!・・・・壁埋設ですが。
再び村上製作所さま製です。今度はロゴがないです。先ほどのよりもちょっと新しいのでしょうか。




村上製作所さまの採水口は爪が縁取りになっていて美しいです。そしてちょっと長い。美しいです。両方の蓋の爪の向きをそろえたくなる気持ちがよくわかります。


日に焼けている屋外だけど屋内みたいな消火栓第二弾。

なぜか表示灯が好きな私。この色合いはほぼ理想です。


駐車禁止なのに車止め。いやこれは送水口にぶつからないためなのでしょう。
きちんと保護されているということですね。遠くからでもそれとわかる、こちらも村上さま製です。


かなり黒ずんでしまっていますがロゴマークもあります。
村上製作所さまのこの小さい円筒型の爪は経験則で言うとちょっと豪華な感じの(真鍮とか)の製品についているような気がします。この黒ずみ方から考えてもともと金ぴかだったのかも・・・・・
と思う一方で、このような人が来ないところにそんな色を発注するか?という疑問も浮かんできます。これはもう磨いてみるしかありません。



こんな風景のところをひたすら歩き続けます。
ぽつんと、しかし毅然と立つ送水口。半分だけ表示が陽に焼けているのがその働きを物語っているかのようです。




こちらも頼もしい駐車禁止表示に守られています、と思ったら今回初めてのKS.岸本産業さま製送水口です。


警備員さんの目を盗んで撮った送水口と採水口。


最近警備員さんがいると割とすぐあきらめてしまうのですが、今回はこの二人三脚的な表示が可愛かったので頑張って撮ってみました。
それにしてもお目当ての採水口が見当たりません。



さて、ちょっと広い場所に来ました。

「タモリ倶楽部」さんによればここはかつてJALの整備場だったとか。


乗り物を数字で呼ぶタイプの男、ジョージくんはすっかり機影を追うことに夢中です。


そんなジョージくんを待っていたいところですが、実はこの網の向こうに見つけてしまったのです。


あの逆涙型採水口を!!!


しかも2つ!ひとーつ。


ふたーつ。


この逆涙型の採水口、知っている限りでは全てこの南北製作所さまのものです。

このコンパクトさ。
一生懸命手を伸ばしている感じ。
たまりません。

プレートがかなり大変な仕打ちを受けているようですが・・・。

それにしても可愛いです。
この小さな形の中に南北製作所様の特徴的な要素がきちんと収まっている。
ため息が出ます。ずっとずっと見ていたくなる物件です。

とはいえいつまでもここにいたら暑さに倒れます。


ということで移動。ここにも消火栓・・・の他にもう一つ地上式消火栓。
都内に地上式があるのはとても珍しいわけですが、もちろんもう使えないでしょう。

丁寧に媒介と蓋、そして鎖も付いています。
キャップ状の部分を開けると開閉弁が入っているということでしょうか。


このマークは一体何なのでしょうか・・・。


珍しく送水口関係以外の写真がたくさん。


橋(?)裏撮ってました。


栗。


消火砂。


・・・・と遊んでいる間にちらっと眼に入ったのは・・・!!! あっ!


ああっ!!


あああっ!!!

こちらにもあったのか!!
こちらは鎖がないのですが壁との接合部分が盛り上がっているのがわたし好み。
ああ、嬉しいです!!




いつもなら送水痕を見つけて凹むところですが、まだ元気いっぱいです。
・・・でもやっぱり少し悲しいです。

送水痕もきれいにしてもらって・・・よかったね。
新しい露出Yも頑張ってください。


東京芝浦電気株式会社の表示板。上部のロゴが懐かしくかっこいいです。
よくぞ遺っておりました。




そして・・・・・・・・・・・・・なんと!!もう一セットありました。ふううううう(T_T)うれしい・・・ 
ああ・・至福のひと時。
しかもこちらは緑青色です。こんどは送水口を挟んで。



この鎖の端部分も好きなんです。


繋げてあげたい・・・・。 



さて、そろそろお腹もすいてきました。帰り際、こんなかっこいい看板。

・・・のそばに番犬的送水口。



この送水口を最後に、整備場駅を出ました。
大満足です。

というわけで採水口三昧の一日でした。


おまけ:このあと夕立の雲に追いかけられ、こんな不思議な空を見ました。

20140804

放水口を探せ! その2

放水口倶楽部でございます。

違います。
でも今回も放水口です。

前回はアーケード上で露出している放水口をご紹介いたしましたが、今回は

「展示してます」

というくらいに堂々と、立派な放水口をご覧いただきます。(写真は2013年のものです)

場所はこちらです。日本橋三越さま。なんと重厚な入口。
  



美しく時代を重ねている玄関。

送水口は成程のCECさま。






一見「いつものように素晴らしい建設工業社さま製品」に見えますが・・・


なんと、蓋に「MITSUKOSHI」の刻印!!!しかも摘みの部分。オーダーメイド品を見つけると心が震えます。
ただ、蓋だけ他と素材が違うかもしれないこと、蓋に爪がないこと、やけに蓋が薄いことを考えると、もしかしたら取り付け後、蓋だけ三越さんが独自にこれを付け替えた可能性が・・・あるのかないのか。





とはいえやっぱり百貨店はすばらしい!と納得しつつ店内へ。


いえ、実は正直何も期待していなかったのです。
送水口も見られたし、内装を見たかったのは家族だし。
まあ消火栓を見ておこうかな、くらいだったのが正直なところです。
あ、あと屋上。




すると・・・!!


ほ、放水口が箱に入ってない!!!!!!!!!!!


この階でも!


この階でも!!!!!!!!




しかも、外の送水口が日本語表記のものであったのに、こちらはオールドプレートです。

このあたりは法令が関係してくるので、今わかっていること、調べていることを今度まとめて書いておこうと思っています。

いずれにしろ、こんなにも美しい、しかも真鍮の放水口を見たのはこのときが初めてでした。
格納されている放水口がこんなふうに豪華であるとは想像しにくいのできわめて稀な例であるような気がするのですがいかがでしょうか。




おまけ:外壁に遺っていた送水痕(命名BYキムチさん http://d.hatena.ne.jp/ki_mu_chi/ )





表示灯・・・だったのでしょうか。
文字表記のプレートが送水痕と同じように潰されているところが切ないです・・・。

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追記(2014年8月7日)
 この記事を書いたあと、この送水痕ができた経緯を教えていただきました。
 この送水痕は、コメントにもありますように、村上製作所さまが「御影石をデジタルプリントした薄アルミ化粧板」を貼ってできたものだということです。
 そして、上記の送水痕になる前の、在りし日の送水口と防火栓の写真を頂きました。
 謹んでここにご紹介させて頂きます。村上様、ありがとうございました。

 羽田整備場の記事でも書きましたが、送水痕であっても、このように壁面との調和を考え、丁寧に塞がれているものは救われる感じが致します。
 感傷かもしれません。
 そういうオーダーに過ぎないのかもしれません。
 しかし、一度どなたかが心を尽くして製造したものを取り替える、或いは廃棄するという際に傷みを伴いながら作業なさったと伝わってくるものは、その建物を使う方々に対してその場所への好ましさを高めていると信じます。長く働いたものへの愛情や感謝の念が、こういう場所にも積み重なり、例えば百貨店の重厚さを高めているのではないでしょうか。
 
 うまく表現できずに申し訳ありません。
 とにかく、ここに以前の写真があり、そしてこの記事とともに掲載させていただくことができたこと、それをとてもありがたいと思います。

 最後になりますが、このことを教えてくださった村上様、ありがとうございます。私のような全くの素人が見てさえもあまりにも精巧と思うそのお仕事と製品へのこだわりと愛情への尊敬と感謝の念は深まるばかりです。

 そしてここをご覧になってくださったみなさま。ぜひ最後の写真をよーーーくご覧ください。
 村上製作所さまのお仕事の精密さが伝わってきます。そして、これを見た時の三越の皆様もきっと感激したことと思いました。CECさまの送水口もこれならばあきらめもついたことでしょう。

では。




















20140802

放水口を探せ! その1

はい、間違いありません。ここは送水口倶楽部です。
放水口倶楽部ではありません。

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場所は水戸市。
何とも不思議なこの地形。


東照宮へと登る坂・・を行かずに左のアーケードに入っていきます。
このアーケード、何とここから下っていくのです。
ただでさえ地面の高低差に敏感な家族は何だか隣で静かに興奮していますが私は違うことでどきどきしておりました。


アーケードと言えば自立型吊り下げ送水口。
さてさて、どんな送水口があるでしょうか。

そしてまたアーケードと言えば放水口を見たくなります。
というか、アーケードは放水口が見やすいのです。
見やすければ見たくなるのが人情というものではないでしょうか。
ところでアーケードの放水口はどこにあるのでしょうか。


店内?
それとも建物の上層階?

・・・・答えは、
「『アーケードが設置されたことによって消火活動が困難になる場所』への放水ができる場所」
です。





つまり、屋根の上。

アーケードが無ければ現アーケード商店街の建物の壁面には放水ができます。しかし、屋根を設置することによってそれは不可能になります。

従って、アーケードの屋根の上には縦横にキャットウォークが設置され、そこに放水口が取り付けられるのです。
以前行った広島駅そばのアーケードでは少し屋根が壊れていて、その隙間から放水口が見えました。



よく行く川崎駅そばのアーケードでは全く見えなかったので、近くのビルの上層階から確認しました。



なぜ放水口が見えると嬉しいのか。
それは、いつも「隠されているから」です。
通常は小さな箱に入れられています。放水口という表記もほとんどの場合無く、消防章がついているだけのものが多いです。



というわけで送水口+放水口を探しに行きましょう~♪


さきほどの入口から入り、アーケードのもう片方の出口。
送水口がありました。


街路にあるといろいろな物を「お供え」されてしまう頭部扁平自立型、のヘッドを吊り下げた送水口でした。



それにしてもこの囲まれっぷり。
とても大切にされているのでしょう。


というのか、車への信頼が薄く、ぶつかったら大変だから、という気持ちの表れなのか。
多分後者と思いますがそれは今はよいのです。
今は放水口を見たいのです。

それが・・・・

こんなにも屋根がすかすかなのに全然見えません。
どういうことなのか!!??

梯子は見えるのに・・・
そういえばあまりにも屋根が高いです。
これは立地のせいだとも思いますが、梯子の長さも尋常ではありません。
長い!!!!!梯子長すぎます!!


かくなる上は、上から確認するしかありません。
そうです。東照宮。
アーケードのこちら側にも東照宮の入口が。
この階段を登れば、もしかしたら・・・!


はい、階段を全部のぼりました。
反対側を見てみましょう。




おお、見えそうです。というか一つ目がすぐに見えました!








ここです!↓




キャットウォークにたどり着いたあと直角に曲がった配管。
そこに垂直に立ち上がる放水口。
開閉弁が可愛いです。支える天井のトラス部分もかっこいい。

望遠がきくカメラを持って行った甲斐があったというものです。


しかし。まだ左側に配管は伸びています。もう1つくらい見えないかな?

・・・と思いましたがさすがに無理なようです。
しかし、帰宅後写真をチェックしたら、半ば諦めつつ撮った写真の中にかろうじてもう一つ映っていました。



はい。
というわけで満足して帰宅しました。

もちろん送水口も堪能してきましたが、やはり「連結送水管」好きとしては反対側も確かめたくなるものだ、という今回でした。

20140708

伝説のキャップ・・・ギザ蓋を巡る

ギザ蓋。

正式名称はわかりませんが、送水口倶楽部では勝手にそう呼んでおります。

ねじ式のみ。
差込式の蓋では見られない、つまり恐らくは東京でしか見られないレアものの一つです。
ある意味首都の首都たる証かと(言い過ぎ)。




どんなものかというと、こちらです。

この送水口は巣鴨駅周辺のものですが、撮影がちょうど2000年。
今から14年前のものです。今もあるかどうかは定かではありません。

私が所謂ギザ蓋と出会った、というかそう意識した初めての物件です。
当時の私はこれを非常に気に入りまして、その後も幾つか撮影したのですが、残念ながらそれらのデータは保存されていません。かろうじて最初の物件が残っていたことが奇跡のようです。

それはともかく、ギザ蓋です。

手持ちの物件を幾つかご紹介いたします。
先ずは赤坂。
水流・・・ではなく「ポンプにM」のメーカーロゴで有名な村上製作所さま製。
この赤は先日讀賣會舘の記事で書いたように琺瑯でしょうか。


鎖がついていないのが残念です。




近くにもう一つ。
こちらは南北製作所さま製でした。



ロゴもプレートも接続口周りも全く異なる二つの送水口ですが、ギザ蓋があるだけでとても似てしまうのが不思議です。
それにしてもこのギザ蓋、本当にそれぞれの製作所様でつくったのでしょうか。
ギザ蓋メーカーさまがいたのではないかと思わせるほど似ています。


続いてこちら。

こんどは蓋に彩色なしです。こちらも南北さま製。全てにおいてまあるい露出Y型の送水口です。


見上げてもよし。


見下ろしてもよし。


左が少し浮いているのは、誰かが回してみたのでしょうか。確かに回したくなる風合いです。
(私ではないです)



霞ヶ関に場所を移してみましょう。
以前も紹介しました(http://sousuiko.blogspot.jp/2013/09/blog-post_30.html)が、先ずはこれです。


さて、こちらは村上さまか南北さまか・・・
この美しい文字、・・・・ということは!

やはり。村上製作所さまのものでした。
ロゴマークは無いものの、接続口にある捻子用の膨らみが目印です。


このデザインは、とにかく「開閉が楽なもの」として開発されたのに違いありませんが、実数が少ないところを見ると、個性が強すぎたのか、メンテナンスが大変だったのか。あるいはいたずらされやすく、持っていかれてしまったのか・・・・・。
実は最後の可能性が高いのではないかと思っています。この蓋だけを見て送水口の蓋だ、とわかる人はそんなに多くはないと想像します。ですから所謂「不法金属売り」の方々にとって扱いやすかったのかも。


この型で新品のものはおそらくないのではないかと思います。
このような薄い「花弁キャップ」はありますが・・・

少しばかり武骨なギザ蓋。その出来立ての頃を見てみたかったです。


追記(平成26年7月12日)
ギザ蓋の詳細について、コメントにて教えて頂きました。
ここまで読んでくださった方、ぜひコメント欄にもお目を通して頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。