20130817

単口の愉しみ 第一弾

古きよき送水口探しの一環として単口送水口を集めています。かなり力を入れて。

単口の送水口が設置された時期は、建築の高層化、消防法との関連などである程度絞られます。
詳しいことは他の歴史的事項と一緒に次回以降に書くとして、今回は収集した中からいくつか紹介いたします。

よく見かける双口のものとはまた違う味わいがあると思うのですがいかがでしょうか。


接続口とプレートの間がぷっくりしている順に並べてみました。
美しいフォルムがわかるように真横からのショットと、全体の雰囲気がわかるななめ上からのショット、そしてメーカーロゴをセットにしています。
では、一緒にご堪能ください。



兜町
キャップ表面に赤くペイント



新橋
プレートの形が珍しいです。


新橋
単口なのにSIAMESE


横浜・関内
なんと赤アクリル

新橋
何があったらこんなふうにキャップ下部が破損するのか

新橋
プレートは上のものとおそらく同じだと思われます。
ぷつぷつの位置や字体。特に送の字のしんにょうが繋がっているのは特徴的です。
ただプレートと接続口をつなぐ部分の形はかなり違います。
もちろんこれにももともとは素晴らしい蓋がついていたのでしょう。



このほかにも巣鴨、新宿、そしてもちろん銀座・東京でも単口はみつかっています。
さらに東京以外でも報告をいただいております。
それらについては第二弾、第三弾を準備中です。

私自身も引き続き探していくつもりですが、「こんなところにあった!」という情報がありましたらお知らせいただけると喜びます。

6 件のコメント:

  1. 単口なのにSIAMESEなのは、送水口は英文表記ではSIAMESEと思い込んでいたのか、送水口>双水口!>あ!SIAMESE!!となってしまったのか?
    前者だとは思いますが。。。。
    本当に単口のものは見かけませんね。
    それにしても、単口はかわいいですね。

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  2. よっち~さん 単口かわいいですか?ああ、うれしいです(T_T) さて、上記の件ですが、送水口=サイアミース コネクション と訳したことに始まるのでしょう。しかし双口の方が後にできたと考えるほうが自然と思うのです。なので名称のつけ方が不思議です。そうなると輸入を考えねばならないわけですが、今度はではなぜ一口にしてしまったのかという謎が出てきます。知れば知るほど謎が出てきます・・・。

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  3. 初めてコメントします。Ayaさんの送水口に関するツイートをたまたま見かけ、こちらのブログに辿り着いたのですが、読み込んではまってしまいそうです。街歩きも楽しくなりますね。(余所見歩きに気を付けねばw)

    さて、もしご存じならと思い質問させていただきます。この単口から双口になった理由についてご存じないでしょうか。
    質問掲示板など調べてみた処、どこも法律で決まっているからという答えで終わってしまっており、なぜ法律で双口にしたのかが分かりませんでした。

    片方が故障していたら困るから?周囲の障害物などがあったときの予備として?もしや両方につながないと送水できない箇所があるから?など想像はしてみたのですが、実際のところはどうなのかと思いまして。。

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  4. ぽんさま
    コメントを頂きまして、ありがとうございます。街歩きのときに見るべき視点が増えるというのは本当に刺激的なことと私もこの頃よく思います。ぜひぜひ地上50~100㎝辺りに目を向けてください(*'▽')

    さて、先ずごめんなさい!誤解を招く書き方をしてすみません。
    上の文章で「双口が後にできた」というのは日本だけでなく「全送水口史」の中で、という意味で書いたのです、が、今読んでもわかりにくいですね。すみません(>_<) 
    そもそも、水を送るためなら口は一つで事足ります。しかし何らかの理由があって双口に増えたと考えるのが自然、という意味で書きました。

    そして、それこそが法律に「双口でね!」と定めている理由となるものでしょう。

    それは、やはり「いざというときに絶対使えるようにするため」だと思います。
    消防車からの放水が届かないところへと水を運ぶ入口となる送水口。ここが使えない場合、つまり、故障(部品の劣化、蓋を外し、物を詰めるなどの悪戯など)していた場合…高層ビルの上の方で火災があったりしたら、消火作業は難航を極めることになります。「いざというときに確実に使えるように備える」ということが一番。その事実が法律に反映されている、ということでしょう。

    そういう事情の中、「でも送水口設置はお金がかかるし、でも本当に火事が起こったらまずいし」という現実もあり、「それほど大きくない建物では少し規模をへらしてもよいのでは」ということで(←これは仮説)、一時的に単口の規定ができたのではないでしょうか。私がわかる範囲で言うと、恐らくその取り決めが初めてできたのが昭和25年の東京火災予防条例施行規則、規定がなくなったのが37年消防法施行令です。実装は少しずれるでしょう。

    私なりに、今わかることを書いてみましたが、まだ歴史については研究中です。もしもおかしなところ、わかりにくいところがありましたらご連絡ください。できる範囲内でお答えし、そうでないものは頑張って調べていきます。

    では、今後もぜひ送水口ライフを楽しんでくださいませ!!またいらしてくださいヾ(@⌒―⌒@)ノ

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    1. Ayaさん、お返事ありがとうございます。

      双口としているのは、やはりいざという時のスペアと考えるのが自然ですね。
      人命に大きくかかわることでしょうし、そうであってほしいと思います。

      今まで目に入っていただけでちゃんと見ていなかったものを意識して見ると
      中々新鮮なものがあり、新たな発見もあって面白いです。
      精進しますねw

      それでは。

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    2. ありがとうございます。お時間がありましたら送水口博物館にもいらしてください。
      新橋駅ちかく、とても小さな場所ですが、体験はたくさんできます。話題の(?)単口も来年展示される予定です(*^_^*)
      http://www.zentech.co.jp/museum/index.html

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