20121119

保護キャップ

送水口には保護キャップがついています。

「ホース接続口には、容易に脱着でき、かつ、経年変化をし難い保護キャップが設けられていること」(消防庁告示)
と定められています。

ポンプで送水するための接続口に、悪い輩がごみであるとか石であるとかを入れないように蓋をする必要があります。
そして、いざ送水するときにはキャップを外す、あるいは破るのです。


「外す」のはこういう蓋↑。横浜。
こちら側にたれている鎖と植え込みの手前いっぱいに埋められている様相があいまって、いざという場合ではないのにキャップを外し(てあげ)たくなってしまった、ということでここに載せてみました。ちなみにこれは差込式。

もうひとつねじ式(・・・)というものもあります。
爪がついているのがこのタイプ。
かなりいい感じのこの送水口は四谷付近のものです。



では「破る」とはどういうことか。

キャップはたいていの場合金属製ですが、一時流行になったのがこの「アクリル蓋」です。


有事にはこのアクリルを破ってホースを連結するのです。
そのために十字に溝が切ってあり、破りやすくなっています。

破りやすい、という上に美しいが故、いたずらされることも多いのかときどき色が変わっている送水口も見られます。
福岡空港ははじめ見たとき青だったのですが、気付くと黄緑色になっていました。

おそらく一番初めに発売されたのは不透明赤アクリルだと思われます。
その次は透明な赤。
続いて青や黄緑、黄色、オレンジなども現れたようです。いまのところその他の色はみたことがありません。
今も発売はしていますが、全体的な傾向として金属製の蓋が多いようです。
送水区域をわかりやすくするために金属の蓋に色を塗っているものもありますが美しいとはいいかねます。

個人的にはやはり不透明赤アクリルの毅然とした感じが好きです。ただ、今までにない色のアクリルを見てみたくないといったら嘘になる。希望としては無色透明、グレーなんてあったら素敵です。もしも硝子蓋があったらデザイン的にたまらないと思うのですが、危険すぎるので無理ですね。そこは大人なので無理は言わないのです。

そのほか現在はあまりみかけなくなりましたが、ゴムというかプラスチック製のキャップもあります。
あまりない、のですが補修されてキャップ部分だけ新しくなっているものもあったりするのでこのまま着実に残っていって欲しいと願っています。
↓これはお気に入りの一品。銀座。


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