文字幅が不安感を醸し出す明朝体の表示板。
いや美しい。
時を経た明朝体には言葉にできない味わいがある。ずっと見ていたくなる。
明朝体と腐蝕した金属とはとても似合うと思います。
そういえば中学校の美術の授業でレタリングをしました。
しばらくの間わたしのノートには明朝体の文字が溢れました。
隣席の男の子は机に明朝体で落書きしていました。
のぞいてみたら、「不知火守」。
「なにそれ」と聞いたらドカベンに出てくるライバル選手だそうな。
某アニメが一世風靡して以来、明朝体が或る種緊張感やら強迫観念をもまとった美しさがあるのは周知されたような気がしますが、やはり本当に古くにデザインされた明朝体というのは独特の説得力があります。
送水口に刻まれた明朝体はそういう意味で味があります。
そしてまた、左の送水口のプレートの丸ゴチは周囲の汚れが今ひとつそぐわないので、
これはこれで不安をかきたてる感じになっているわけです。
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