そもそも送水口とは何か。
定義としては、
送水口とは「連結送水管設備」の一部分を成すもので消防ポンプ自動車からの水の送り口となるものである。
という感じでしょうか。
【送水口の役割】
火事が起きた場合、どのように消火するかというと、先ずは消火器、消火栓、消防隊が来て消防車ということになっていくわけですが、消防車からの放水が届きにくいところもあります。
例えば高層階、例えば地下街、例えばアーケード。
そういった場所には建物の外など消防車が駐められる場所から、建物などの内部へ水を送り、内部で水を受け取って放水するという方法がとられます。
よく映画などで高層階にはしご車でがんがん放水しているシーンがありますが、全部が全部それではとんでもない水損が起こります。また届かない場所の方が多いでしょう。
このとき、水を送る場所が送水口なのです。
水を受け取る場所は放水口といいます。この付近には放水のためのホースや筒先が保管されています。
しかし、水を送る先は放水口だけではありません。
映画館やパビリオンなど、火事の熱を察知すると散水ヘッドから水が出て消火するシステムがあります。スプリンクラー設備です。ここに水を送るための送水口には、スプリンクラー用との標示があります。
送水口から放水口、あるいはスプリンクラー設備までをむすぶのが連結送水管設備です。
このシステムの設置対象は消防法施行令の29条に定められています。
・高層階の建物
(地上階数7階以上)
(階数5以上で述べ面積6000㎡以上)
・延べ面積1000㎡以上の地下街
・延長50m以上のアーケード
・その他道路の部分を含む防火対象物。
どれも消防車が入りにくいところです。高速道路のトンネル入口に設置されているのも見たことがあります。(写真はさすがに撮れませんでしたが。)車が動けなかったら消防車も入っていけないということでしょう。
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