20121124

東京駅遺産考

改築工事中の東京駅そばの送水口。
プレート部が凹であり枠下部分に使用区域が書かれてある例。
ここから水を送れば駐車場天井より水が撒布されるというわけ。

壁埋込式ながら、プレートではなく金属ボックスごと埋め込んであるのが大胆というか、いや安全のために慎重にしたのか、いずれにせよあまり見られない設置方法です。
底面部には「八重洲駅駐車場専用」というレリーフ(!)が。
さすが東京駅。贅沢な感じです。

しかしもったいないのがこの右側の表示板。
おそらくは渋めの明朝体で「散水設備用送水口」などと書かれていたのだと思われます。
なんでプラスチック表示板を上からがっつり貼ってしまうような情緒のないことをするのか。
こういうことを許すから、新しくなった東京駅舎での悲劇が引き起こされるわけです。全くもって腹立たしいことです。

・・・・・・・・・・・・それが、こちら。↓



夜だったのと、あまりにも愕然としたのでぶれてますが、
これは間違いなく「新東京駅舎」用送水口です。
500億かけて、
話題になって、
そしてこのフツーの送水口。しかも周囲は打ちっ放しコンクリ。
まあ周囲についてはいずれ手が入るのかもしれませんが、いやもうがっくりです。
もう少し駅舎に合わせて風情あるデザインにできなかったのでしょうか。
東京中央郵便局も送水口は何の変哲もないタイプになってました。
定礎は皇紀表記なくせに・・・・・・・・・・。・

送水口は消防のためにあります。わかりやすく使いやすい物が一番です。
人々の安全を守らねばいけません。その通りです、もちろん理解しています。
しかし、建物の前面に設置するものならばもう少しなんとかしてやってもよいのではと思うのは我が儘なことでしょうか。
いや、そうです我が儘です。

古き良き送水口を求めてさらに放浪(散歩)するのみです・・・。

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